対地上 左図はJR山陰線(嵯峨野線)丹波口駅西方にある京都リサーチパーク内のビル屋上に設置してあった、市中のマイクロ中継局で良く見るレドーム付きパラボラです。前日の雨もあがった快晴の空の下、白い鉄塔が映えていました。画面下側にある球体はガスタンクの一部です。


 京都駅を出た嵯峨野線は丹波口駅手前より高架線になっているので市街地の様子がよく見えます。この日は午前中の時間を持て余していたので二条城を見てこようかと思ってましたが梅小路を過ぎたあたりで左図を視認したものですから、急遽目的地変更に至りました。

 駅のホームからは近くのビル屋上に設置されている、下図の様なかわいいオフセットも見えてます。これも市中で良く見る、携帯電話基地局のエントランス回線用のものです。

  別の空中線〜オフセット

 駅ホームの端からはそれらが集線されている鉄塔が架線支柱の向こうに見えています。京都南IC付近にある鉄塔です(これ)。

  別の空中線〜見難いですが、鉄塔




空中線拡大 上側のリングに南方と南西方に開口したパラボラ、下側のリングには上側の南方を向いているのと同じ方に開口したパラボラが設置してありました。南方の回線は距離が長くなるので(空間)ダイバーシチが取られているのでしょうか?


対衛星 同じ敷地内にあった対衛星用のカセグレンアンテナです。建物の屋上に設置してありましたので道路から見るとちょうど敷地を囲む有刺鉄線が写り込んでしまいました。この位置からは放射器(ホーン)が良く見えます。放物面(主反射鏡)表面に大阪ガスと明記されています。副反射鏡の影がほぼ主反射鏡の放射器の位置に落ちていますので衛星局は(この時間の)太陽の方位でしょうか?

 対衛星で行われる宇宙通信で、天体の雑音温度として特に強いものとして太陽が挙げられます。太陽雑音は周波数に反比例するとのことですので、低い方の対衛星バンドで影響が出ることもある様です。もっとも(アンテナに対する)太陽の位置は時間と共に変化するので通常は無視することが可能とあります。ただし静止軌道衛星の位置と太陽の位置が一致する春分の日・秋分の日前後には極端に受信雑音温度が上昇し、場合によっては通信品質が劣化することもあるそうです。


撮影:2009.03.15 9時半頃
初稿:2009.03.29

ひとつもどります