カメラ ビルの屋上に設置されていたカメラです。レンズ上方にキヤノンのロゴが見えます。左図は正月に京都に行った際に見かけたものですが、京都に限らず良く見かけます、最近。繁華街や高速道路沿道にレドームにはいった広角度を有するカメラも見かけます。左図はビルの屋上から街の様子をテレビなんかで紹介するためのものの様に思えますが…

 カメラの映像はアナログで伝送する場合は広い帯域、デジタルに変換して伝送する場合は静止画を送る以外は高速の伝送路を必要としますので無線伝送をするのであれば広帯域のチャンネルが取れるUHF帯以上の周波数を用いることになります。左図の場合、カメラ後方にカバーをかぶってますがパラボラアンテナがあるのでUHF帯以上だと思います。正月でお休みだからカバーをかぶっているのか、あるいはレドームの代わりとしてだけのカバーかはわかりません。

ここにもカメラ 別のビルの屋上にあったカメラです。報道用なのか交通監視用なのかは不詳です。ここではうしろ姿ですが、カメラの形式は上のものと同じ様で、自分の正面方向の映像を得るものと思います。左図はカメラよりもステージの下部左右に見えるパラボラが主役になります。真ん中には(おそらく衛星放送受信用の)オフセットパラボラが見えますが、左右のパラボラはいかにも通信設備という感じがします。この左右のパラボラと塔頂のカメラの関係の有無はつかめませんでした。もしかしたらこのビルに阻まれたマイクロ回線の中継なのかもしれません。携帯電話とかの基地局エントランスかもしれませんし、その他の中継用の回線かも知れません。マイクロ波帯域は花形バンドなので用途は一杯です。

 左端に見えるおそらくテレビ受信用の八木宇田アンテナ…エレメントが折れ曲がっているもの、ちぎれてしまっているものがあり真っ当に機能していないような気がします。かつてはVHF帯も花形バンドでしたが、今では…

 …と書いてしまいそうですが、障害物に回り込みやすい伝播特性を生かし移動体通信を初め各種業務無線で使われています。地デジとかで数年後にテレビがUHF帯に移行するのでなんか荒地になってしまいそうな気がしますが、地デジ開始により開放される今のVHFテレビの帯域にはその帯域の特性を生かした別の業務に割り当てられ使い続けられるものと思います。そう考えるとアンテナも役目を終えたものは放置せず丁寧に後処置していただきたいな…と思ったりもします。ちょっと脱線してしまいました。


撮影:2006.01.02 15時45分頃 京都市四条通り付近

四条通から 半年して再び京都に行く機会がありました。この日は祇園祭の宵山で、四条通が八坂神社の前まで歩行者天国状態になっておりました。左図はその四条通から見た、上のカメラです。カメラの脇にレドームつきのアンテナがありましたので、カメラ映像はマイクロ波帯で目的地に送られていると思います。

 この構図では上図の函と一体化したパラボラは見えませんが、その代わり右側のパラボラが良く見えます。また、上の図と併せて見るとパラボラ反射鏡を4箇所ワイヤーで固定しているのも見えます。パラボラアンテナをワイヤーで固定しているのは珍しいと思います。


撮影:2006.07.16 19時頃 京都市四条通り付近

初稿:2006.07.25


ひとつもどります