鉄塔 埼玉県と茨城県の県境である国道4号線利根川橋の2キロほど上流で利根川と渡良瀬川が合流しています。更にここから10キロ弱の下流で江戸川と分流します。

 左図は利根川の堤防(栗橋水位観測所付近)から見た、付近に大きな河川の合流・分流がある利根川のチョークポイント(河口から約130キロ)に設置されている利根川上流河川事務所です。屋上に設置してあるマイクロ回線の鉄塔が一際目立っています。

鉄塔拡大 堤防を下って建物の近くから見上げたものです。


塔頂拡大 塔頂付近を見るとマイクロ回線のアンテナ以外にUHF帯の八木宇田アンテナ、ブラウンアンテナ、ITVカメラ、あとキノコみたいな傘を有する銀色のものがありました。これは…(無線)通信用のアンテナなのか、雷雲のサージを検出するものなのか(この場合はノイズアンテナとも考えられますが)、GPS受信用アンテナ(形状がなんか似てそう)なのか…不詳です。

下側リング拡大 鉄塔には5つのリングがあり、それぞれにマイクロ回線用のアンテナ(レドームつきのカセグレン?)が各方面に向いています。数mの開口径のものばっかり…と見えていましたが、ちんまいのも設置されていました。

町名標識込み この局(利根川上流河川事務所)は栗橋町と大利根町の境界付近に設置してあります。左図の「栗橋町」とある標識の裏側には「大利根町」と書かれた標識があります。

 この局のある栗橋町はNHKラジオ放送所のある菖蒲町(一部久喜市)と関東最古の神社とされる鷲宮神社のある鷲宮町とともに久喜市と合併し、2010年3月23日新しい久喜市になります。

 左図の撮影ポジションは大利根町からになりますが、この大利根町は騎西町、北川辺町とともに加須市と合併し、同じく3月23日に新しい加須市になります。この局の最寄り駅であるJRまたは東武線の栗橋駅には久喜市合併の横断幕と加須市合併の横断幕双方が掲げられています。

 この合併で栗橋町が属する北葛飾郡は杉戸町、松伏町がありますので郡名は引き続き存在しますが、大利根町(及び騎西町、北川辺町)が属する北埼玉郡は今回の合併で郡名が消滅します。

栗橋駅コンコースから遠景 最後は栗橋駅コンコースから見た鉄塔です。手前に見えるパンザマストには列車無線用のUHF帯八木宇田アンテナが設置されていました。

 河川事務所は駅(東口)から徒歩10分ちょいの場所にあります。また、栗橋水位観測所のある利根川右岸堤防はこの局から5分程度、国道4号の利根川橋やJR東北線(宇都宮線)の利根川橋梁の眺めが良いところでした。

撮影:2010.01.24 13時頃
初稿:2010.02.07

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