設置状況 県北巨摩合同庁舎に設置されているレドームつきのパラボラです。カセグレンかもしれませんが、詳細はわかりません。いつも見かけるのは鉄塔にそれらしく設置されているおわんですが、ここでは建物直付けでした。鉄塔を設置するよりも経済的なのでしょうか?同じ方向を向いているもののうち、1枚はマストに設置されていましたので正確には「直付け」ではないですが…。

 右手方に設置されている、放射器が良く見える(オフセット:反射鏡が非対称)パラボラは対衛星でしょうか?反射鏡上方に(見難いですが)トゲトゲがありました。また屋上にはこれら以外にもVHF帯の八木宇田アンテナ(スタック状)も幾つか設置してありました。パラボラの開口面を横切る格好に見えました。勿論お互いの干渉は問題ないと思いますが(杞憂でしょうが、アンテナの至近距離に金属物があると特性が乱れる…顕著な例はVSWRが下がらない…というのをアマチュアで経験してますので)、思わず見入ってしまいました。

撮影 2006.01.07 11時頃

釜無川をはさんで 合同庁舎の前を国道20号が走っています。そして釜無川(富士川水系)が流れています。釜無川にかかる船山橋を渡って対岸から見たものが左図です。離れて見るとなんか頭でっかちな感じがしないでもありません…近くで見るとそんな大きさは感じないのですが、ちょっと離れてみると意外に存在感があります、マイクロ波のアンテナって(波長は短いのにね)。

撮影 2006.01.07 11時半頃

対向局? 合同庁舎のアンテナは山の方を向いていますので、こっちの方に対向局があります。目視では確認できませんでしたが地形図(例:国土地理院「にらさき(N1-54-31-10)」)には甘利山山頂付近に電波塔のマークがあります。海抜1,500m付近になりますが、県道甘利山公園線(613号)がそっち方面近くまで行ってる様なので気候が良くなったらチャレンジしてみたいと思います。この地図にある電波塔がこの局の対向局がどうかは不明なのですが、学生時分に研究室主催の見学でこの山の無線中継所を訪問した記憶があります。この時は数台の車に分乗して目的地に向かったのですが、その中の1台がオーバーヒートした、という記憶もあります。先導車が(それ向きの)4輪駆動車で速度を出していたためか、普通の車ではハードすぎるのか…記憶は定かではありません…(←もう二昔前)。

 合同庁舎(海抜約350m)にあるアンテナの向きが船山橋を渡りきった交差点を向いていればその延長線が上記の電波塔にあたるのですが、なんか微妙です。また、紙上の直線距離は7キロちょいで標高差は約1,150mになりますのでおおよそ10度弱の仰角が必要みたいです。

撮影 2006.01.07 12時頃

うしろ姿 別の日に見てみた、マストに設置されているほうのパラボラのうしろ姿です。仰角がつけてあるかどうかちょっと判りにくいですが、これを撮影した時は給電線の引き込み具合を主眼としていました。なだらかなカーブを描いているので導波管みたいです。

撮影 2005.12.11 11時半頃


初稿:2006.01.09


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