遠景 ここのページにあったNTT新甲府ビルです。中央道境川パーキングエリアからの遠景です。望遠レンズで見てますので距離感がありませんが、背景の山との取り合わせが気に入ってます。7キロほど離れた場所からでも見えますので、結構大きな鉄塔です。

撮影 2005.12.11 10:20頃

NTT新甲府ビル 上のリンクページにも似たような構図の図版がありますが、少し拡大してみました。携帯電話基地局のエントランス回線用の小型パラボラの他に、基幹回線用の大きなオフセットパラボラやカセグレンアンテナも搭載されています。上に二つのオフセット、少し角度が異なるオフセット、カセグレン、また塔の影に隠れて見えにくいカセグレンとかなりの回線が張られている様です。撮影場所はヨーカドーの屋上(駐車場)からです。鉄塔上部のオフセットはなんとなく甘利山、中段のカセグレンは韮崎の方を向いている様子。

撮影 2005.11.05 13:40頃(上のものと撮影日が異なります)

カセグレン カセグレンアンテナを拡大してみました。鏡面下部になんか付いていますが…鳥のフンにしては量が多い気もしますが…なんなのでしょうか?左隣のカセグレンの背面には導波管がベンドされているのも見えます。その他、上の段のオフセットから真っ直ぐに伸びている導波管など、いかにも無線鉄塔という感じが醸し出されています。

 このカセグレンの向きが国道20号線の下り方向と同じ様なので、もしかしたら対向局は韮崎の電話局かも知れません。

撮影 2005.11.05 13:40頃

NTT韮崎 甲府昭和インターから国道20号線に入り竜王立体を過ぎ国道52号との重複区間になるとじきに左手方に釜無川(富士川)が見えてくる区間になります。少し進むと左手方に北巨摩合同庁舎が見えてきます。この合同庁舎には建物直付けのパラボラがあります。その少し先で国道20号と52号が分岐します。

 左折が国道52号、右折が韮崎市街地で、その市街地には意外と存在感のある鉄塔があります。鉄塔の上にカセグレン、それと自動車(携帯)電話基地局のアンテナと地方都市で良く見かけるパターンです。カセグレンは甲府方面を向いていますので、上の鉄塔との回線があるのかも知れません。新甲府ビルからおおよそ11キロです。

撮影 2005.12.11 11:30頃(上のものと撮影日が異なります)

NTT韮崎カセグレン 鉄塔下から見上げた感じです。レドームが張られていないので1次放射器副反射鏡とその支持柱が観察できます。主反射鏡の影になる副反射器や支持柱による影響(副反射鏡のブロッキングによる利得低下など)が懸念されますが、それを上回る長所(給電損の減少や鏡面修正による利得・指向性の改善など)のため多用されるそうです。

 アンテナ開口面の回りにぐるりと囲ってある遮蔽板があります。これは1次放射器ないしは副反射鏡からの放射電波がサイドに漏れて指向特性が劣化しないように設けてあるものです。金属板だけでなく電波吸収材も併用しているものもあるそうですが、これとか上図の甲府の局ではどうでしょうか?左手側にスリットみたいな加工がしてありますが、単に平面だけでないのか何かミソの様です。高速道路の防音壁みたいに波をここの段差で干渉させて漏れを抑えているのか…とも考えてしまいますが…。

撮影 2005.12.11 11:40頃


初稿:2005.12.22


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