全景 左図は桐生国道維持出張所のマイクロ鉄塔です。国道50号沿道、ないしはJR両毛線岩宿駅すぐの位置にあります。近くに航空路がないためか、白一色の鉄塔になってまして、当日の快晴の空に映えてました。局舎(出張所)の前にカインズホームというホームセンターがあり、ここでの買い物ついでに車を停めアンテナと近隣にある岩宿駅を見てきました。岩宿駅の駅名表示板の足に海抜の表記があり、136m456とありました。もう赤城山も目の前というほど内陸に来ていますが、それでも海抜がこのくらい…関東平野というのを実感します。

 画面真ん中辺りに走ってる線が両毛線の架線です(鉄塔の撮影は岩宿駅ホームから)。カインズホームの駐車場からだと近すぎてフレームからはみ出してしまいます。結構地上高がありました。鉄塔にはとんがったレドームのものとまっ平らのレドームのもの2種類のアンテナが設置してあります。とんがった2つ(空間ダイバーシチ?)は高崎市内方面を向いてました。まっ平らの方はそこからほぼ90度の向きで山の方を見ていました。

アンテナ拡大 左図はほぼ鉄塔真下から見上げた構図です。出張所表側は国道ですが、裏手にも道があり裏手側(両毛線側)の敷地いっぱいいっぱいに鉄塔が設置されていますので、こんな感じで見れます。おわんの一番深い部分に給電線が引き込まれているのがかろうじて見えます。

 鉄塔と建物の間にはケーブルラックの様な頑丈な造りの物が渡り掛けてありますが、このラックの中に黒いケーブルが3本走ってました。高崎方の2つのアンテナと90度方1つのアンテナの計3基分だと思いますが、例によって超ぶっとい同軸なのか導波管なのかはわかりませんでした。ただ、鉄塔から垂直に下ろして来ている部分からラックに移る部分は結構なだらかな曲線を描いてました…

表示 建物名の表示です。「桐生」の部分が草に隠れて見難くなってます。国土交通省は河川(ダム)や道路の管理を行っていることから自営のマイクロ回線も多数ある模様です。省内ではマイクロ波多重無線網は1950年代から整備を重ねているそうで、現在は52Mbpsの回線速度を有するものものらしいですが、この桐生の局がそれなのかはわかりません

 河川等の監視カメラの画像は1997年以降に整備されだした光回線(2.4Gbps)に移行し、マイクロ回線は内線連絡が主となっている様です。しかしながら、局間に線がないので災害に強いという特性があり、光と共存している模様です(*)。

撮影:2004.06.13 14時まえ

(*)日経コミュニケーション 実践e-Japan 国土交通省の統合情報通信ネットワーク 2004.06.28号より

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