送信所全景 国道18号と国道8号の交点にある新潟県上越市にある、新潟放送上越局の送信アンテナです。この局より海側、国道8号線関川大橋の近くにあります(直江津駅にも近いです)。左図は国道8号線より見たものです。


局舎+案内看板 中波送信アンテナから少し離れて局舎と中継回線の鉄塔があります。画面左側に案内看板があり、国道8号線を西方向(糸魚川方)へ走行する自動車に対してPRしている様です。周波数は糸魚川局と同じ1,530kHzです(上越局は1kW)。ここ上越から糸魚川を越えて富山県境までの区間は山が海に迫っている地形を縫うように国道8号線が走っています。トンネルやシェードも多数あり、受信環境はかなり厳しいのではないかと思います(UHF帯の移動通信も然り、でしょうか…)。併走している北陸道もトンネルの連続ですが、ラジオ放送トンネル内再送信が実施されている様です。


給電線出発 マイクロ鉄塔のある局舎から中波空中線までは少し距離があります。中波空中線への給電線は局舎から引き出され上空を通過していきます。おそらく同軸ケーブルと思いますが、2本走っています。またこの電柱から地面に向かって太い線が下ろされていました。アース線でしょうか。このアース線は同軸に添架されているワイヤーにも接続されている様に見えました。


給電線地下へ この架空配線はこの電柱までで、ここから地下に導かれていきます。同軸ケーブル(らしきの)が2本、アース線が1本、それぞれ可とう電線管に保護されていました。


空中線まで 局舎の脇に用水路の様な溝(ただし水量はたっぷり)があり、コンクリ製の橋(渡り)がかかっています(上図の右端)。ここから中波鉄塔方向を見たものが左図です。この畦道の左端地下を給電線が走っています。画面左手方が国道8号線、奥に見える高いネット(ゴルフ練習場?)の先が関川となります。川沿いの湿地帯でしょうか。


アンテナ基部 畦道をてくてく歩いていくと鉄塔基部が良く見える位置に着きます。この局は基部絶縁型で、特徴のある碍子と放電ギャップが観察されました。隣の小屋は整合回路(受動回路)が収められているのでしょうか?非常に静かでしたのでキロワットの送信機はないと思います…。また画面右上方にある碍子、なんだかここに給電線があった様な雰囲気があります。同軸線(埋設)給電になる前はここに例えば平行給電線が架空配線されていたのでしょうか…だとすればなんかいかにも無線局って感じが醸し出される情景ですね…。


支線の碍子 鉄塔は3方5段の支線で固定されています。そのうち、一番高い位置から張られている支線の各碍子に左図の様なコイルが接続されていました。糸魚川局のものとコイルは似たり寄ったりのサイズでしたが、碍子はちょっと小振りの様な気がします。


案内板 この局が新潟放送の送信所であると主張している看板です。国道側には周波数も記載された大きな看板がありましたが、局舎上にもしっかり表示してあります。塩沢局、糸魚川局は局舎にペイントでしたが、ここでは独立した看板で表示してありました。手前の道路、左手方が国道8号線との交差点、そのまま8号線を渡って直進すれば1キロ程で直江津駅、更に少し先(ここから2キロ程)に関川河口(直江津港)があります。比較的市街地にある中波送信所でした。



撮影 2008.05.02 18時前
初稿 2008.06.01

ひとつもどります