空中線全景 道路や鉄路のある陸上交通と異なり地図上でしか線(航路)を引けない航空路や海上路ではその決められた航路を案内する様な標識があります。航空路ではNDBやVOR/DME、ILS(のアンテナ)等を見たことがあります。

 海上路では灯台がその任を担っているのは有名ですが、長〜中波帯域の電波を利用した電波標識もあります。左図は海上で船舶が方向探知機を用いてここ犬吠埼の方位を測定することができるように295kHzの電波を送信しているいた基部絶縁型空中線です。

基部 鉄塔基部です。コンクリートの基台の上に絶縁部があり、その上に整合器からの給電線、絶縁部にスパークギャップ、コンクリ基台の表面にアース線(というより、板状の導体)が観察されました。


案内看板1 上図に見える、看板を拡大してみました。呼び出し符号と気象通報のほか、GPSの補正データ(既知場所のGPSでの測定データとの誤差分;Differential data)も同時に送信しているとあります。


案内看板2 DGPSに関する案内看板もありました。ここに鉄塔の高さの情報がさらりと書いてありました。50.2m高だそうです。


支線碍子 支線の碍子は中波送信所で見かけるまるっちょいものでなく、どちらかというと送電線で見かけるものと酷似しています。塩害対策でもあるのでしょうか?


灯台からの全景 犬吠埼灯台の展望台(地上高約27m)から送信アンテナを見てみました。


撮影:2005.04.09 13時半頃
初稿:2005.04.25
追記:2019.03.11 図版2枚追加、DGPSは2019.03.01に廃止されました。

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