アンテナユニット 国道20号線を下って行くと山梨・長野県境である新国界橋近くにコンビニがあります。駐車場がとても大きく停め(寄り)易いので寄り道します。ここによく高速道路の路側で見かける形状のアンテナを有するびーこん局が設置してあるのが観察されました。設置場所はこのコンビニの駐車場敷地内にありますのでじっくり見れました(高速など、自動車専用道路ではそうもいかない)。

 アンテナへの給電線は同軸ケーブルらしきのが2本接続されているのが見えました。ただ、送受なのか、送信ダイバーシチなのか、2つの周波数なのかはわかりません。またレドームに覆われているのでアンテナの形式すら不詳です…


アンテナユニット_背面 再訪する機会がありましたので、後方(接栓部分)から見てみましたが、相変わらず詳細はわかりません。レドームの形状は高速道路路側設置のVICS用アンテナが円錐状なのに対してちょっと角錐状ではありました。

追記 2005.11.06

局全体 びーこん局は交通信号の制御機器が電柱についてる程度の規模でした。それぞれの函に銘板があり、そのうちの一つを下図に示します。下図以外の物には「Dタイプビーコン」「沖電気」「光通信装置」等の表示があり、データは光ファイバで送られて来ている様です。前を走っている国道20号には国土交通省の光ケーブルが埋設されている旨の表示や情報管路と表示されたマンホールもありました。


局全体その2 びーこん局は国道20号の路側に設置してありました。先に記した様にコンビニの駐車場内にあります。県境方面に走行してびーこん局の手前で駐車場内に入りましたが、駐車場内でVICS情報受信の状態になりました。びーこんのサービスエリアは前後70m程度(VICSパンフより)だそうです。

 ひとつ疑問に思ったのが、国道20号沿いに甲府方面からここまでの区間で幾つかの同様な形状のびーこん(電波)が設置してありましたが、反対車線のびーこんには反応しなかった様です。高速道路の様に中央分離帯があり4つも車線がある場合は離隔が得られているのでなんとはなくですが、反対車線のものには反応しない気がしますが、一般道ではいくらビームを絞っても反対車線側に漏洩すると思うのですが…(この形状で2.5GHzではそんなに狭いビームも出ないと思います…)。向かってくる方向にしか照射していないのでしょうか…

追記 2005.11.06

受信情報 この場所で受信した情報です。渋滞や工事による車線規制もなかったので標識と同じ様な画面でした。

追記 2005.11.06

銘板 送信機が収納された函に、局名が表記されたプレートが貼られていました。識別番号に けんせつびーこん 20ごう はくしゅう だい4 とありました。甲府工事事務所と特別業務の局と言うことで検索してみるとこの局の通信所は甲府市となってました(*)。一方、ここの管理は長野国道事務所とのことで、送信所にデータを送りつける通信所は長野市だそうです。県かつ管理局の境の近くにあるこれらの局の管理元があっちとこっちってのも面白いですね。


撮影(追記、と表示してあるもの以外) 2005.09.03 午前9時前



路側白州局(路側ラジオ)
 無線局の目的 → 道路管理用
 通信事項 → 道路交通情報に関する事項(1つだけです)
 電波型式 → A3E
 周波数・出力 → 1,620kHz 10W

VICSビーコン局(高速道路側など)
 無線局の目的 → 道路交通情報通信用
 通信事項 → 道路交通情報に関する事項 に加え、道路交通情報通信に関する事項(2つ指定されています)
 電波型式 → D1D
 周波数・出力 → 2499.7MHz 10mW(10dBm)

ともに通信の相手方は路側通信実施区域を通過する車両の受信設備とあります。路側ラジオ放送の場合、これが受信できる自動車搭載のいわゆるカーラジオもこう言った(ちょっと堅苦しい)定義付けになるのですね。FM放送多重や準マイクロのVICSについてはまだ暗中模索中です…

参考
 (*)電波利用のホームページ → 無線局情報検索 (総務省)

 VICSビーコンユニットの取説より引用
 ・受信感度 -80dBm以下
 ・変調方式 データ信号 GMSK(伝送レート 64kbps)、位置検出信号 AM(変調度10%、変調信号1kHz方形波)


初稿 2005.09.26
追記 2005.11.06 アンテナ拡大、全景、受信画像追加


ひとつもどります