ゲート 近くを通っている圏央道(首都圏中央連絡自動車道:国道468号)の今のところの西側終点、日の出インターの出口料金所で、一番左側の車線がこの時間ETC専用ゲートになっています。

 ETC;Electronic Toll Collection(有料道路自動料金収受システム)はDSRC;Dedicated Short Range Communication(狭域通信システム)の一つで、有料道路の料金所に設置する基地局と車載機との間を前記のマイクロ波帯の電波により情報をやりとりし、自動的に料金を収受するものとあります(*1)。有料道路は月に数回しか使わないのですが、5.8GHz帯の通信機器ということで興味をそそられましたのでついセットアップしてしまいました。


アンテナ 左図はゲート上部に設置された平面状のアンテナです。若干角度をつけて設置されており、ゲート手前(料金所に入る方向に対して)にビームを収束させている様な気がします。ものの本(*1)によれば平面アレーアンテナとありますが、これがそのものズバリなのか…

 出口側のアンテナはこの1つだけ、入口側はゲートの上とそのちっと先の計2箇所に設置してあります。入口側は上の写真で言うと右端になるのでこれは道路を横断しないといけないので、遠目で見るしか出来ませんでした。これらのアンテナと車載器の間で(2Mbps信号速度1,024.000kbps、変調速度2,048.000kbaudで)データを送受することにより料金の受収を行うとあります。

 順番的には車載器がこの基地局アンテナの圏内に入ると通信を開始し、ICカードに記録されている流入インターとETC車載器に登録されている車種の情報を吸い上げそのデータをシステムに渡し、料金を算出し、ゲートを開いたり表示器に通行可とか表示して、同時にシステムからの領収情報を下ろしてくるんですかい?と通過の度に考えてます。出口(ないしは均一区間の入口)ゲートで領収情報をキチンと受け取ると車載機は「ピー」と鳴いて、「〇〇円、領収しました」と喋くります。「ピー」と鳴くのと同じくらいにゲートのバーが跳ね上がるのでとてもETCの設計速度と言われているかなり速い速度では通過できず、公団推奨の速度で通過しています(5.8GHzの半移動高速通信って大丈夫なの…って杞憂?後ろの方、ごめんなさい…)。


撮影 2003.01.12 14:20頃
(料金事務所の方にお断りして、料金事務所敷地内から撮影させていただきました)


参考

車載機アンテナ 車のダッシュボード上に取り付けられたアンテナです。取り付けマニュアルによると水平面に対して-10°〜+30°が推奨角度になっています。また上方80°の範囲に障害物が無い位置に取り付けてね、ともありました。幸いにも若干前かがみの+方向にチルトしてるので、基地局アンテナの傾きと一致する方向なのでいいのかな?と思ってます。


撮影 2003.01.12 16:00頃
(撮影は適当に行いました)

(*1)ITSインフォメーションシャワー DSRCシステム研究会編 クリエイト・クルーズ(2000.12.21発行 ISBN4-906470-35-1)
2003.02.01 誤記訂正 2Mbps → 信号速度1,024.000kbps、変調速度2,048.000kbaud  ごめんなさい

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