見上げた構図 12月下旬、関西方面に行ってきました。スルッとKANSAIという企画乗車券を利用していましたのでその最西端である姫路まで(三宮駅から)山陽電鉄で足を延ばしました。途中明石海峡大橋が見えそれ相応の観光気分は味わうことができました。で、姫路城へと言う安直な考えで行ったのですが29日から「休城」でした。ただ、城内へは入れませんでしたがその手前の公園から青空を背景にした姫路城を見ることができ、全然問題なしです。

 左図は姫路城近く(城内に近い場所)にある姫路電話局のマイクロ鉄塔です。先の長期休暇に宇治に行った時、緑色の鉄塔がありお茶の産地だから緑色か…と勝手に思っていたのですが、今回は白色の鉄塔でした。アンテナ自体は宇治の時の様に鉄塔に合わせてませんでしたが、殆どがレドームつきのパラボラだったため姫路城下から見るとそのレドームの色も含め市街地の中に白い塔が立っているという感じでした。姫路城の上から見ると市街地の中に一際目立つ白い塔だったかも知れません。

 姫路城が白鷺城と言われるからそのモチーフで鉄塔全体を白いのにしたのか…という考えもできますが真偽の程は定かではありません。ただ、紅白の鉄塔にするとちょっと目立ちすぎて(周囲の風景と)違和感が出てしまうと思いました。

 鉄塔の構造は北海道で見た樽前無線中継所に似てると思いました。丸い鉄塔に丸いステージ、オフセットパラボラとそれから真っ直ぐに下ろされた導波管、ステージの間にある垂直系のアンテナ(携帯基地局)など。上側のステージの間には、無線呼び出し用のものもある様でした。樽前の局は郊外(というか、人家のまばらな所)にあり、でかいパラボラしかありませんでしたが(2年前の記憶)、左図の場合市街地中心部にあるだけに携帯電話基地局エントランス用でしょうか、上方のステージに小さいパラボラが各方面に向かってたくさん設置されていました。
撮影:2003.12.29 10:21

石碑 建物は国道2号線の姫路城側にあり、この鉄塔が設置してある建物の前に「姫路電報電話局 別館」という文字の刻まれた石碑がありました。
撮影:2003.12.29 10:22


白鷺城天守閣より で、12月下旬は登城できず仕舞いでしたが、6月に再訪する機会がありましたので白鷺城天守閣から白い塔を見てみました。左図では電話局の鉄塔のみ切り出していますが、姫路市内(海側)を見るとこの鉄塔以外にNHK姫路放送会館、たぶん関電、警察のマイクロ鉄塔と遠くに姫路火力の煙突が見えました。さすが天守閣だけあって市内の眺望は良かったです。

 また東の方に山並が見えますがその稜線に沿って中継局やら(見た感じ)送信アンテナ(移動電話かテレビ)らしきのが幾つか。また四角い板の様なものも見えました(肉眼で)。もしかしたら反射板なのかも知れませんが、確認不能です。更に北側の山の上にもマイクロ中継所がちんまりと見え、西の方には宗教施設のとなりに紅白の鉄塔がありました(ジャスコの方)。ただ、開口アンテナ群は搭載されてなく、写真を見る限り例のレドームに収納されたアンテナだけしかありません…。

 左図に戻りますが、オフセットが多めですが上から2段目のステージにカセグレンがこっち向いています。また2段目と3段目の間には自動車電話基地局のアンテナ(レドーム収納)のものと、縦にスタックされた平面レフレクタアンテナがありました。無線呼出し用でしょうか…(1968.07.01に当時の電々公社でポケベルの営業が開始されました)。ステージの間にはこれらのアンテナ以外にすらりと伸びた管が数本見えてます。オフセットアンテナの直下に入っている、導波管ですね。

撮影:2004.06.19 11時半頃 ↑/↓

白鷺城天守閣より市内南方向



2003.12.30 初稿
2004.07.01 追記

ひとつもどります