正面 埼玉高速鉄道鳩ヶ谷駅(地下駅)に程近い、国道122号と県道58号が立体交差する交差点にある鳩ヶ谷消防署屋上にあったパラボラです。隣にNTTがあり、自動車電話基地局の鉄塔がありました。また市役所、警察署も近隣にある、鳩ヶ谷市の中心部でもあります。川口市にある文化放送送信所に行った際に見かけました(鳩ヶ谷市は川口市に囲まれています。一部足立区に隣接)。

 国道と県道は立体交差していますが、県道が地下を通過する構造になっています。国道が地表を通過し、その国道に歩道橋がかかっています。往路はこの歩道橋の上から文化放送の送信所の位置を確認しました。左図の写真は歩道から見あげて、下図の写真は歩道橋の上から撮影しました。


ODU部拡大 上図のものをほぼ真横から見たものを左に示します。主反射鏡下部のアームの先にODU(Out Door Unit)とホーンが見え、ホーンの先に副反射鏡があります。コルゲートホーンからの電波はこの副反射鏡(回転楕円面構造)で反射され主反射鏡(放射面構造)で再度反射され衛星に向かって放射されます(衛星からの電波は逆経路)。

 アンテナの形式はオフセットグレゴリアンアンテナと称するそうです。副反射鏡が回転楕円構造をしているのが特徴で、広角指向特性が良好で、特に交差偏波特性に優れているそうです。似た名称でカセグレンアンテナと言う物がありますが、これは副反射鏡が回転双曲面構造となっているそうです。副反射面が凹か凸でグレゴリアンかカセグレンになると考えていいのでしょうか?

 主反射鏡の下側にアームが延びている構造は主反射鏡の開口面にできるだけ障害物(=副反射鏡やODU)がかからない様にするために有効です。開口面に障害物(遮蔽物)があるとサイドローブの上昇とアンテナ利得の低下をもたらすことになるため、オフセット形式となっています。良く見かけるCS(BS)アンテナもこの形式となっています。

 ODUは親亀小亀の様になっていました。下の放熱フィンのある方が送信機、上のものが受信機でしょうか?導波管でホーンと接続されていました。



撮影 2004.11.23 10時半頃


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