静岡県御殿場市に２局ある中波送信所のひとつ、ＮＨＫ第１放送の中継局です。ここが東の方とすれば、こちらは市街地を挟んで西方になります。市街地を外れて設置してありますので富士山を背景に撮れそうでしたが、局の周囲に人家があったり、背の高い木々があったりしてなかなか良いポイントがありませんでした（時間的に富士山方向が逆光になってしまった、ってのもありますが…）。 　 　先に見た静岡放送の（紅白）送信鉄塔と異なり、白一色の４方向４段支線式円管鉄柱でした。遠目で見ると白い鉄塔なので見た感じスマートでしたが、近くで見ると４方向の支線でしたので随分頑丈に（ゴツく）も見えました。


　コンクリートの台座の上に基部碍子があり、避雷用の放電ギャップ（銀玉）が見えました。局舎からの給電線は碍子の上の方と下のほうにそれぞれ伸びています。下の方は接地側の様ですが、局舎の中に引きずり込んでいますので何かしらの整合回路に繋がっているのでしょうか？


　一番下の支線の一部をワイヤーアンテナとして利用している様子です（→、←で表示）。ものの本に拠ると受信アンテナとありますので、自局のモニタ用でしょうか。


　送信出力が小さい（…とは言え100Wありますが）ため、局舎も小振りです。敷地はフェンスで囲まれていますが、局舎と支線アンカーの部分は更にフェンスで囲まれて二重構造で防護しています。

　この写真は送信所脇の道路から見たものですが、画面奥の方が市街地方面、ずっと奥に見える山々が箱根（県境）の方です。背後が富士山方面になります。


　いつもなら【連絡先の電話番号は一部消していますが、現地ではキチンと表示されています】と記述し、電話番号の部分を消しているのですが、今回はその必要はありませんでした。鉄塔や局舎、敷地も綺麗に整備されているのですから、是非この案内看板もなんとかして欲しい…と思いました。御殿場中継局は1,026kHz、100Wとなっています。



撮影：2006.04.01　12時頃

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