煙突 房総半島の富津岬から北側は臨海の工業地域になっています。左図は富津岬の近くにある、東京電力富津火力発電所の煙突です。隣(アクアライン方)には新日鉄君津製鉄所があり、この様な建造物がたくさんあります。煙突は150mほどの高さとのことです。


煙突注視 袖ヶ浦や五井火力発電所の煙突で見かけた様に、ここの煙突にもマイクロのアンテナが設置されていました。左図にアンテナが設置されていた煙突上部を拡大して見ました。

 袖ヶ浦や五井と異なり、こちら方面からは控えめに2基しか確認できませんでしたが、開口径に差がある様です。回線区間長により伝播路損失が大きくなるので上下のアンテナの使用周波数が一緒であれば上段の方が遠距離、下段の方が近距離…と考えられますが、7GHzと12GHzといった様に異なる周波数だと見た目では分かりにくくなるので一概に言えなくなります…。


上段拡大 上段のアンテナ付近を拡大して見ました。アンテナ後方からの導波管は煙突に沿って固定されている様です。ここから150m以上離れた位置にあるマイクロ送受信装置まで繋がっているのでしょうか。

 作業用の通路も見えますが、このアンテナの保守点検等でこの通路を歩く訳ですか…。また開口アンテナ以外に電装品として画面左方にカメラ装置の様なものもあり、こちらはせり出した作業台(ステージ?)の先端に設置されています。

 一方、画面右上の方に同じくせり出した作業台の所にループ状の構造体が見えています。一見すると方探とかに使うループアンテナにも見えなくもありませんが、この場所に方向探知システムというのもアリなのかな?とも思えますし…方探でないとすれば雷検知のアンテナでしょうか?これもある意味方向探知とも言えますが…

 垂直の鉄骨部分に梯子の様なものも見えてますが、これ梯子なのでしょうか?ここを上下するとすればツヨロンとかロリップ装備して…となるのですが、ちょっと想像付きません。

下段拡大 下段のアンテナ付近を拡大して見ました。開口アンテナ装置の取付はアングルによって固定されている、街中で見かける鉄塔の場合と同じ様でした。

 この図では煙突を支える鉄骨(垂直部分)に梯子が設置されている様子が良く見えます…

鉄構 左図は煙突の足元にある鉄構で、発電出力を送電線(富津火力線)に渡しているところです。富津火力線は発電所側が1の基番号で始まり、変電所に向かって走って行きます。4番目の鉄塔でほぼ直角に曲がり一旦南下して房総半島の内陸の方に向かっていくのが見えました。


新木更津変電所 富津火力前から県道90号に入りそのまま新日鉄方面に進むといつの間にか国道16号になっています(新日鉄付近で)。この付近も富津火力線に引けをとらない高背の鉄塔に懸架された送電線を見ることができます(たぶん君津共同火力線)。

 この送電線を見ながら少し進むと館山道の取付道路接続点があり、ここで館山道木更津南ICまで進みます。ここから木更津南JCT→木更津JCTから圏央道に入り7キロ弱で木更津東IC、いまのところの終点に至ります。途中、高圧送電線の直下を通過しますが、静電対策用か何か不詳ですが物干しざおの様な設備が圏央道(高架)脇に設置されていました。

 木更津東ICで降りて少し西の方に戻ると山(というか丘?)の上には左図の様なすごく大きな鉄構やら送電線を懸架した鉄塔、そしてマイクロ回線のアンテナを搭載した鉄塔を擁する新木更津変電所があるようです。今回は少し離れた位置から見ただけですが、富津火力線はこの変電所に収容されて、袖ヶ浦火力発電所からの送電線と合成され、新袖ヶ浦線として次の変電所に向かいます。



撮影:2011.11.27 10時頃
初稿:2011.12.04

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