直近から ここでは約500m離れた富士川の対岸より見てみましたが、直近から眺めて見ました。建物には国土交通省甲府河川国道事務所富士川下流出張所と記載されたプレートがあり、河川相談所と記載されたプレートも掲げられていました。場所は東海道(県道396号)富士川橋左岸の近くですので富士山も望めます。アンテナマストの隣には木の枝が見えています。桜の様ですので時期が来れば絵に描いた様な光景になると思います。

 対岸から見た時はこちら側(当時の富士川町)に開口しているとしか思っていませんでしたが、この位置から見て対向局は?と疑問に思えました。ここから見て対岸方には低い山並みがありますが、マイクロ局は見当たりません。またここで見た浜石岳には確かにマイクロ中継局がありますが、どこかで回折させないと直線では結ばれないし、富士川サービスエリアから見える岩本無中は明後日の方位だし…


拡大してみました マストには八木宇田アンテナが2基設置されていましたが、レドームつきパラボラに注目しました。幾分アッパーチルトになっている様です。対岸の山方向であることは間違いないのですが、どうしても対向局が気になります。ざっと見渡すと自動車電話基地局しか見えず…また旧富士川町役場にはパラボラあらずで…山頂で回折…にしても木だから効果は?ですし…


対岸・拡大してみました 対岸の山(というか丘)を見ていると左図の様な白い板が目に入りました。どうもこれが対向局…というか反射板を使用して無給電中継を行っている様です。反射板による電波回折は山間部のマイクロ局(例えば谷間にある水力発電所など)で利用されていると聞きます。ここでは富士川河岸より反射板に向けて電波を放射し、ここで反射させて富士市街地方へ回線を設定している様です。その局がここでしょうか?

 ここだとすれば直線距離で6キロ程度の区間であるにもかかわらず富士川を挟んで約1キロ電波を飛ばしてそこで反射させて回線を設定していることになります。電波のことですから2キロ程度距離が増えても大勢には影響ないことと思いますが、やはりこの回線は重要なものなのでしょうか?直線距離で6キロの区間ですが大半が富士駅付近の市街地を通過していますので(高層)建築物による障害回避、あるいはこれを避けるためにはある程度の高い位置にアンテナを設置しないといけないので出張所側にマストでなく鉄塔が必要になる…鉄塔より反射板の方が建築費用の面で有利…付近の環境配慮とか?いろいろ勝手に想像しています。


富士川橋方面から 出張所から少し上流方に進むと県道に出ます。この橋たもとから上図の反射板(…この時点では「らしきもの」ですが…)を見たのが左図です。左上にある標識の[10]とある方向の矢印の先っぽを右方向に見て行くとちょうど画面の中央線付近に白い長方形のものが見えます(その斜め上が上図で見えている送電線鉄塔)。

 あの低い位置に設置してあるパラボラはこれに向かって開口しているのでしたか…と思いつつ、左図の橋に併設してある人道橋を富士川サービスエリアに向かって歩いて行きました。この人道橋からも富士山、良く見えてます。


咲いていました 上記に「桜の様ですので時期が来れば絵に描いた様な光景に」と書いていましたので、見てきました。富士山が曇り気味(SBS富士宮でも…)でしたが、ここの木はかなり満開に近い状態でした。


寒い最中のことでした この端局のある位置からJR東海道線の富士川橋梁が良く見えます。上り線側にはトラスがない部分がありますので、進行方向左手側に天気が良ければ富士山がきれいに見えていることと思います。



撮影:2009.02.01(上2枚)
    2009.02.08(中2枚)
    2009.04.04(下1枚)
    2009.02.08(一番下)

初稿:2009.02.11
追記:2009.04.04


ひとつもどります