大きなモニタ JR立川駅から南武線で府中本町駅、ここで下車すると中央道から右に見える競馬場と歌われている東京競馬場に行きつきます。ここにはでかいモニター装置(三菱電機製のターフビジョンと称するもの)が設置してあり、それを見に行ってきました。あと、トラックにも興味がありますので。ちなみに勝馬投票の方法は知りません。

 左図は観覧席から見て左端の方、第4コーナー(観覧席正面の直線に入るカーブ)出口付近に設置してあるターフビジョン、高さ約11m×幅約20mというサイズだそうです。ビジョンには騎手の持つ鞭までもがはっきり映っており、でかい画面かつその精細さに感動しました。また観覧席正面のターフビジョンは左図のものを横3列に並べた大きさの、表示面積として世界最大のものらしいです。

見えているマイクロ 左図は第9レース出走馬が第4コーナーを回るところ、この区間直後から上図のターフビジョンの前を通過して行きます。で、画面奥に塔頂に大きめの開口径を有する空中線を搭載する鉄塔が見えています。この日は鉄塔が見えたということのみで帰ってきましたが、後日折があったら再訪してみようと思ってました。競馬場でなくこっちの方へ。

撮影:2009.10.25 14時頃

多摩川対岸より JR南武線、府中本町を過ぎると多摩川を渡ります。程なく隣の駅、南多摩駅に着きます。ここで下車し500mほど北へ進むと多摩川右岸に行き着きます。この辺りは河口から31キロほど上流になりますが結構川幅があります。左図は対岸から見えた北多摩変電所で、東京競馬場から見えていたマイクロの鉄塔と塔頂にある大きめの開口径を有するカセグレンらしきアンテナが見えています。鉄塔は(競馬場から下側が木に隠れて見えませんでしたが)基部が広がっているドッシリした形式のものでした。

 変電所でありますので、送電鉄塔も見えています。左図では送電鉄塔が2基ありますが、左側の3相1回線右側の3相2回線計9本の送電線と送電線の上に張られている架空地線は約500m向こうの対岸に設置されている1基の鉄塔で受けられています。


鉄塔全景 対岸から府中街道の是政橋を渡って多摩川左岸に行きます。是政橋から1.5キロほどで変電所わきに辿りつきます。間近で見ても…やはり送電鉄塔と碍子には圧倒されます。左図は競馬場から上部方だけが見えていたマイクロ端局(か、中継局)の鉄塔を下から見上げたものです。この日は快晴でしたので青空に紅白の鉄塔が一際輝いて見えます。

 電力会社のマイクロ鉄塔は鉄塔にわっかを固定し、このわっかに開口アンテナを設置している形式を多々見ます。このわっかはアンテナ取付けリングと称し、通信会社のマイクロ鉄塔の開口アンテナ取付方法と若干異なる様に思えます。

 塔の中間付近にもリングが設置してあり、ここには自動車電話(携帯電話)基地局の空中線が設置してありました。変電所のマイクロ局鉄塔に基地局の空中線、は良く見かける組み合わせです。

東京競馬場から見えていた側 塔頂にある大きめの空中線側を拡大して見ました。レドームの天頂方に「TOP ↑」とペイントしてあるのが観察されます。また、航空障害灯も目立つ格好のものが設置してあります。冒頭に記した「右に見える競馬場」、のフレーズの前に調布基地を追い越しとある様に、ここから北東方に(米軍調布基地跡に隣接している)調布飛行場があります。

多摩川側 アングルを変えて再び塔頂部です。航空障害灯は2基設置してあります。塔頂付近のリングには3基のカセグレンアンテナがそれぞれの方向を向いて対向局と通信しています。一つの方向に対して1基のアンテナしかありませんので対向局とのスペースダイバーシチはなされていない様です。

携帯電話基地局の空中線 中間付近のアンテナを拡大して見ました。こちらは垂直レドームの中に複数の空中線が収納されています。レドーム下側に接続されている給電線の本数がそれを示しています。こちらはUHF帯ですので同軸ケーブルですが、所々に設置してある函(合成器か移相器か塔頂増幅器か)からぶっといのが引き出され鉄塔中心部へ延びています。地上にある基地局装置から/への給電線です。


撮影:2009.11.15 12時頃
初稿:2009.11.18
追記:2009.11.29 ターフビジョン追加


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