機関車 左図は信越本線横川駅の近くにある碓氷峠鉄道文化むらにある電気機関車です。この機関車で運転講習がされているんですね。最初に見たときにはてっきり静態保存のものかと思っていたのですが、次にここにきた時に動いてましたので少し驚きでした。…と、機関車だけなら数カット撮っておくだけでしたが、どうしても垂直アンテナが気になってしまいました。

 横川軽井沢間は長野(行き)新幹線の開業と引き換えにバス路線に置き換わり廃止されたのは有名です。私は2回だけ、この駅を通過しています。一度目は上野発の夜行列車越前で、二度目は軽井沢方から普通で、です。二度目は千葉−松本−小諸−高崎−上野−千葉という経路を最後の学割で通しました(大学卒業の時です)。この区間は急勾配ゆえ通常編成に機関車を増結して運転されてました。そのため本編成の車掌・運転士さんと機関車の運転士さんとの連絡のため、ないしは対機関区通信の無線用のアンテナと思いますが、車外に目立つ様に(=少しでもアンテナ効率を上げるため)設置してあるのはさすが特別区間に運用される機関車、と思った次第です。

撮影日時 2006.09.16 16時半頃

屋内展示の機関車 山の中(谷間やトンネル)で運用されることから比較的回り込み伝播のしやすいVHF帯の下の方かと思いますが…と前に書いてみましたが、調べていくと400MHz帯のシステムだそうです。波長約0.7mですので全長から見ると2波長程度、そうするとコリニヤアレイアンテナかも知れませんし、その他のものかも知れません。けど立派なアンテナだと思います。

撮影日時 2006.09.24 13時半頃

銘板 屋内展示の機関車は運転台や台車など、おおよそ通常では見れないアングルで見学することができます。ただ、アンテナは車体の一部として一見単なる棒の様な扱いの様な気がしました。機関車の番号「EF62 54」を撮る振りをしてアンテナの銘板を撮ってみましたが肝要な部分が見難くなっています。(アンテナの)製造メーカーはYAGIと確認できましたが、無線機などは確認できませんでした。

 この区間は横軽協調運転用無線が、1975(昭和50)年10月に新設されたとあります。もう少し遡って、アプト方式の時は(1963年9月までは)200kHz付近の周波数を使った誘導無線が使われていたそうです(アプト式トンネル内で、主機・補機・駅間の通信に使用されていたそうです)。誘導無線から横軽協調運転用無線が新設される間はどの様な無線システムが稼動していたのか辿れませんでしたが、おいおい調べて行こうかと思います。

撮影日時 2006.09.24 13時半頃

横川駅 左図は横川駅にあったアンテナです。八木宇田アンテナ3本セットで、ともに隣駅(西松井田)方向を向いています。上2つはVHF、下はUHF帯の様ですが、「→」のところになんとなく碓氷峠方を向いたUHFアンテナがあった雰囲気が…
撮影日時 2006.09.24 14時半頃


初稿 2006.10.11


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