案内看板
 江別市の郊外に中波送信所の鉄塔が2基並んで立ってます。道央道沿いにある紅白の鉄塔が、NHK札幌第1放送(JOIK:567kHz)の送信所です。今回はこっちの方に行って見ました。左の写真はその門(鎖でとうせんぼしてるだけ)の脇に設置されているものです。

鉄塔
 支線式アンテナに頂部負荷(わっか)を持っているので電気的な高さは見かけの高さよりあると思われます。無線の教科書に出てくるフェージング防止アンテナとすれば0.53λの高さ(長さ)が必要であり、567kHzの波長が約(300÷0.567=)529mであるので必要長は約280mとなりますが、どう見てもこれだけはありません。それでも200mは裕にありそうです。その機械的に不足している長さを頂部負荷(わっか)の動作で電気的に補っているのですね。

 このアンテナ、昼間はストロボの航空障害灯が点いてますが、このストロボ千歳からでも見えるのでその大きさが想像できると思います。

 送信出力は100KW、国内でも有数の出力です。前に千歳市内中心部の鉄筋建物に住んでましたが、真っ当に入る中波放送はこの第1放送と第2放送だけでした。同じ江別市に送信所のある民放2局はちょっと雑音混じりになっていました(民放は50KW 注:聞けないことはありませんでした)。

 撮影日(2001.02.10 16時頃)、ここに来るまで一瞬地吹雪に遭遇しましたが再び天候が回復して青空に紅白の鉄塔が映えてましたが…風が吹くとそこいらの粉雪が舞い上がります。

 この写真は門の前からアンテナを見上げる様に撮ったのですが、基台を入れると頂部がフレームアウトするし、頂部まで入れるとこの様になります。もう少し下がるかして全景を撮ろうかと思いましたが(別のページにある様に)なかなか最適なポイントがないのと風があって寒いのとで挫折しました。でも中波送信所のイメージはこんなのでいいかな、とも思います…。


ひとつもどります