案内看板 江別市の郊外に中波送信所の鉄塔が2基並んで立ってます。道央道沿いにある白の鉄塔が、NHK札幌第2放送(JOIE:747kHz)の送信所です。先の第1放送送信所の前の1本道をそのまま進むとものの数分で第2放送送信所に行きつきます。左の写真はその門(鎖でとうせんぼしてるだけ)の脇に設置されているものです。門の作りは第1も第2も同じでした。けど第1に比べ第2の送信アンテナの位置は門から(道路から)ずっと奥にありました。送信電力が5倍になるとそれだけ距離が必要になるのでしょうか?

鉄塔 第1放送局と同じく、支線式アンテナに頂部負荷(わっか)を持っているので電気的な高さは見かけの高さよりあると思われます。フェージング防止アンテナとすれば0.53λの高さ(長さ)が必要なので約213mとなります。このアンテナ、昼間はストロボの航空障害灯が点いてまして約30km離れた千歳からでも見えます。航空障害灯がパカパカ点滅してます。日が暮れると赤の点滅に変わります。

 送信出力は500kW、国内中波放送最大の出力です。以前NHK札幌放送会館で放送機器の展示会があった時(1998年7月)に「なんで第2は500kWもあるのですか?」と聞いたところ少ない局でカバーするため、とお答えいただきました。言われて見れば(道内では)第1放送の中継局の方が多そうな気もしますが第2放送も室蘭・函館・帯広・釧路・旭川・北見などではキロワット級の送信所がありますし、根室や江差や浦河などにも(100Wの)中継局があります。500kWの局は北から順にここ札幌第2・秋田第2・東京第2・熊本第2で東京以外は日本海ないしは日本海方面だけですね。大陸方面からの同一帯域の放送波対策でしょうか?

 第2放送の呼出符号は教育テレビと同じ(-TV、がつくつかない)パターンが多く、そのため放送内容も堅いの多いのであんまし聞いてません。ただ、中学校の時に理科の時間で天気図の話のとき先生が気象通報やってるので聞いてみなさいと言われてたので素直に聞いたことはあります(今も放送されてますね)。こんなことがあったので秋田や熊本では(漁船に通報するとかで)500kWの出力が必要なのかな〜なんて思っていた時期もあります。



 この写真は門の前からアンテナを見上げる様に撮ったのですが、第2放送局は門の位置が基台と頂部がフレームに収まる様な場所にありました。周りに立ち木があったので風が吹いても地吹雪にはなりませんでしたが、やっぱり寒かったです。この送信所前の道を第1放送局側に向いて撮影したものがこのページ です。西向きになったのでかの様な色調になってます。白々しく撮影するとこれになります。


初稿:2002.04.20
訂正:2014.08.25(誤記訂正、リンク先修正→niftyの方に移しましたので、そっちに張り直し)
訂正:2020.05.21(リンク先修正、長い期間申し訳ありませんでした)


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