長電柳原駅 左図はここの最寄り駅、長野電鉄柳原駅です。島式ホーム1面のこじんまりとした駅です。前記の目的地へ行く際に渡った踏切からホームが良く見えていたので撮影したものですが、中央の電柱に斜めに構えた碍子が見えてました。この時点ではそれほど気にせず、例の紅白鉄塔を目指し、鉄塔や支線の碍子などを見て来ました。


断路器 紅白鉄塔を見て柳原駅に戻ってきました。支線の碍子や鉄塔基台付近の碍子を見てきて、そのためか上図の斜めに構えた碍子が気になったので近くで見て見ました。

 碍子は断路器と称される、充電された電路を開閉分離するために用いられる開閉器そのものでした。架線の脇に張られている給電線をこの場所で分離(断路)する様に見えます。


高圧カットアウト 電車が来るまで少し時間があったのでホームの端の方へ行ってみたら陶器製の高圧カットアウトも見ることができました。これを見て一昔前に家の分電盤で見かけた安全器(あの、爪付きヒューズを使うやつ)を思いだしてしまいました。現在はあまり見かける機会がありませんが…一方、これは電柱などにさりげなく設置してあり、見かけることは多々あります。

 高圧カットアウト(PC)は単極開閉器であり、上図の断路器(DS)より負荷に近い方に設置されます。高圧母線から高圧単相変圧器(電灯幹線用など210/105Vに変圧するトランス)への間に挿入されることがあります。

 今回DSやPCを見た場所は電気鉄道の施設でありましたが、放送機や中継器、端局装置が設置されている送信所や中継局にもこの様な装置があります。特にこれらの無線局は自家発電装置も設置してあり、停電発生と同時に自家発電に切り替わり、放送や中継が途絶しない様になっています。

DS;Disconnection Switches 断路器
PC;Primary Cutout Switches 高圧カットアウト

撮影:2009.09.21 10時頃〜11時頃 【長野市 長電柳原駅構内】

西武多摩川線白糸台駅 左図はここ(後半部)を見た後、周囲を歩き回って行き着いた西武多摩川線白糸台駅で見かけたものです。この付近、地図だけ見ると中央道と国道20号線に囲まれ、この西武線と京王線が交差し、京王線の武蔵野台駅もある…ので繁華街風かな?と思ったのですが清閑な住宅地でした。京王線で分倍河原経由で立川に戻るか、西武線で武蔵境経由で立川に戻るか思案していましたが、たまたま西武線方に出てしまったので白糸台駅から中央線方に向かいました。

 白糸台駅には車庫もある様で、構内に1編成置かれていました。武蔵境方の電車まで少し間があったので車庫の方を見ていましたら、断路器がありましたので観察してみました。ここのものは真っすぐに取り付けられており、開閉操作をする棒の様なものも実装されていました。


撮影:2009.11.15 13時頃 【府中市 西武多摩川線白糸台駅構内】

JR中央線武蔵小金井駅近く 左図は中央線本町踏切(29K283M)から見た、踏切から少し車庫側に設置してあった断路器です。これは解放されていました。断路器が設置してある鉄柱は錆止め塗料の様なものしか塗布されていない仮設施設の様です。

 こちらは上り線側になります。この付近(三鷹〜立川)は数年前から高架線化工事が継続されており、下り線は既に高架線路に移っています。2009年12月6日に上り線も高架線路に移り、三鷹〜国分寺の区間で踏切がなくなります。


撮影:2009.11.28 07時頃 【小金井市 本町踏切近く】

東北回送線 左図は東北回送線第二下田端踏切(7K549M)から少し尾久操車場側に設置してあった断路器です。これは2回線分あり、客操81側が解放されていました。2つの断路器の間はバスバーが渡っており、大電流を扱っていることがうかがい知れます。


撮影:2009.11.01 14時頃 【東京都北区 第二下田端踏切近く】


初稿:2009.10.03
追記:2009.11.29 (西武線、中央線追加)
追記:2009.12.02 (東北回送線追加 誤記訂正)


ひとつもどります