看板 支笏湖畔から簡易舗装の登山道の起点から数100m、登山道路はまず初めにゲートをくぐることから始まります。ここに「支笏無線中継所」という看板が建っていましたので「国有林野借受地」という表示板と供に撮影しておきました。後者の看板は登山道の所々に設置してあります。この看板の脇(ゲート)を通過して最初の曲がり角に「樽前山火山噴火警戒避難対策工事・構造物設置工事」を示す看板も設置してありました。頂上付近でなんか小屋の工事をしていました。アンテナもんかどうかは不明でした(まだ基礎部分だけだったので)。

←連絡先の電話番号は看板にはきちんと表記されています。


終点 この登山道を進むと終点に4,849mの表示看板があり(門標とかはありませんが)支笏無線中継所なるものが真正面に現れます。左の写真は草に埋もれながらちょっと存在感のあった石票があったので記録しておきました。ひらがなで「でんわせん」なんて書かれている、なんか愛嬌のあるものでした(電電公社のマークつき)。

支笏無中 麓に看板のあった支笏無線中継所です。この中継所は山頂から10数m低い位置にあり、山頂からは見下げることができる位置にあります。オフセットアンテナが札幌方面へ3基、ちょっと角度をつけて反対側へ3基設置されています。札幌方面では大通り公園近くにあるでかい鉄塔に3基のオフセットが(地図上で)こっちの方を向いているのでたぶんこことの回線であると考えますが…反対側は考察中です。

 この鉄塔頂部にあるパラボラの一つは支笏湖畔にある電話交換局向け(マイクロ端局)であると考えられます(多少下を向いて設置されていたのが印象的)。ではもう1基のパラボラは…と考えると千歳市中心部にあるNTT千歳の鉄塔には1基だけ西方向に向いたパラボラがあります…

オフセット 上にある石票付近から上を見るとオフセットアンテナを真下付近からかなり近い位置で見ることができます(導波管とかこれの接続部とかも見れます)。局舎の上にある様な鉄塔が局舎の裏では地べたから設置してあります。また画面左方へ伸びているケーブルラックは別の鉄塔につながっています。この鉄塔には「NTT支笏 小容量鉄塔」という銘板が貼ってありました(約30m高)。この鉄塔には2基のパラボラと街中でよく見かける円柱レドームに収納されたアンテナ、あとなんか見なれないアンテナが2つばかり設置されています。


導波管 中継所のフェンス越しからアンテナの下部及びそこから伸びている導波管を間近に見ることができます。スプリングとかがついているのは初めて見ました。街中の中継局(鉄塔)のは300ミリ程度の望遠レンズではここまで見えませんのでこれだけでも山歩きした甲斐があります。

小容量鉄塔 でかいオフセットが搭載されている鉄塔の他に30mくらいの鉄塔が隣に建っています。鉄塔には「小容量鉄塔」とあります。鉄塔頂部に2つのパラボラ系アンテナがおおよそ90度の角度で搭載されています。また鉄塔中間部には街中で見慣れた円形レドームに収まってるアンテナ(携帯基地局)と、それを更に小さくしたアンテナが設置されていました。

 鉄塔頂部のアンテナが見づらく申し訳ないのですが、右側が支笏湖方面(少し下向きの角度がついてます)、左側が千歳市内方面を向いています。鉄塔下部のケーブルラックは支笏無線中継局の局舎につながってます。

頂上を見上げると ちょっと下側から見上げた、残り2つの局です。この位置からはNTT支笏の局舎は見えません。麓から見るとこの2基の鉄塔と上に書いた小容量鉄塔が良く見えます。支笏湖畔からはNTT支笏は影になって見えない様です。右側の建物は見えました。この鉄塔、及びこの鉄塔につながっている局舎には何の表示もなかったのでどこの局か不明ですが、他の地域でみかける北電の中継局となんか似てそうなのでさしあたりこう思っておきます。でも同じ個所に2基の鉄塔を設置するとは結構重要な位置付けなんですね、ここって。

反射板 ちょっと順番が前後しますが、珍しいものをみかけました。無給電反射板ですかね…2枚ありましたので、2枚1組なのでしょうか?反射板表面にはちょっと錆びが出てたようです。マイクロ回線用なのかテレビ(VHFかUHF)用なのかも不明です。テレビとすれば支笏湖畔のテレビアンテナを観察すればいいかも。

←ありがちな広告用の看板でないことは確かです。下からは見えませんので…


NHK紋別中継所 頂上にあった局舎の中で唯一局名表示のあったNHK紋別中継所です。屋上に幾つかアンテナがあり、でかいの一つはNTT支笏の札幌方と同じ方面を向いています(手前のやつ)。その奥にはNHK室蘭(測量山)送信所の屋上に三脚で設置してあったのと同じ様なものが1つやっぱり札幌方、そこから90度曲がって小さいパラボラが1つ、そして給水タンクみたいなの(小型のレーダか何か?)が1つ(その隣には見なれたオフセットパラボラ:衛星放送受信用?が1つ)ありました。手前に紅白のポールがあり、小高い土嚢みたいなのがありますが、この土嚢が紋別岳山頂なのです。この山頂はまわりを芝生に囲まれており、(たぶん)北電の鉄塔とNHKの真中にあります。本来ならフェンスで囲ってしまわれるのでしょうが、キチンと頂上に立てる様にフリーアクセスな状態になっています。

 このNHKの裏側からは千歳市内〜苫小牧方面の視界が開けています。建物に沿って1周できます。この写真から見た建物の裏側からの眺めがなかなかでした。もちろん眼下には支笏湖が広がっています。これだけ眺望がいいということは電波環境もかなり優れているものと考えられます。

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