美瑛局 長万部局の案内板にあった情報より、美瑛(びえい)にデッカ主局があることがわかりました。そこで国土地理院5万分の1地形図「美瑛」を見ると美瑛駅の北西に「美瑛デッカ局」とキチンと記載してありました。あるとわかったので千歳から日高・占冠経由で約4時間(約200km)、美瑛町に行ってきました。占冠から国道237号を進むと美瑛町に入り、JR富良野線と並行して走る様になります。富良野線は町を南北に走っています。美瑛駅の北西方面は一面畑・牧草地(観光地と言った方が正しい)です。記憶違いがなければカルビーの工場も近所にあった様に思えます。じゃがいもの産地でもありますので。

 周囲が開けた、空中線の設置環境としては最高の場所に2本の鉄塔があります。高い方の空中線(鉄塔)は高さ204mとのことで、長万部局より高いです。

美瑛局案内板 美瑛局の説明は(見づらいですが)左図を参照して下さい。長万部局とは違いきれいな、しかも文字だらけの案内板が門の前に設置されていました。要約すると「雨霧や暴風雨の悪天候でも自船の位置を知ることのできる長波帯の電波を使用した高精度の位置測定システムです」とあります。海上保安官が24時間勤務で(美瑛)主局から従局である長万部、稚内、厚岸の各局を制御してるとも記載してあります。最後に「この地は海から遠く離れていますが、美瑛デッカ局は海の安全に大きな役割を果たしている大切な施設です」とありました。最後のこの文がないとこの施設がなんで海上保安庁管轄なのかわかりません。従局はすべて沿岸なので海上航行のための設備だとそれとなくわかりそうなのですが、なんでまた北海道のど真ん中海とは縁も所縁もないこの地にあるか…は、デッカシステムのことを紐解くと出てくるのでしょうか?課題は増える一方です。

 局敷地のすぐ脇を道路が走ってるのでアンテナの基台なども見えます(長万部局は丘の上にあり、一般道路から入れないのでアンテナしか見えませんでした)。近場からではこの鉄塔の高さが良く分からないのですが、ここから直線距離で約8kmほど離れた旭川空港の展望デッキからもしっかり見えます。

 ここの文章、写真は以前掲載したものに一部変更を加えたものです。

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