センタビル山側から  内房線姉ヶ崎駅を下車して国道16号方に向かうと椎津川を渡ります。この椎津川がかつての東京湾海岸で、この川から海側は埋め立て地です…と社会(小学校の社会科は地元のことを学習するので好きでした)で習った記憶がある地元、姉崎にある電話局です。営業窓口はありません。

 電話交換局らしく、殆ど窓がない、それでいて屋上に鉄塔がある、良く見るパターンです。ただ、この鉄塔はかつてパラボラアンテナ等が搭載されていた様な高いものでなく、最初から自動車電話基地局として使うと思われる低めの鉄塔です。

 はたしてレドームに収納されたアンテナが幾本も設置されています。またエントランス回線用の小さなオフセットアンテナが針状のアンテナに囲まれつつ、さりげなく設置されていました。手前の方に開口しています。地図(道路地図)で見てみると対向局はここの様です。

 臨海工業地域にほど近い場所から(建物左端上方に筒状のものが見えていますが、これは海岸にある出光興産千葉製油所の煙突です。結構高い煙突です。)、団地上空を通過して、ゴルフ場に囲まれた場所にある立野無中までとすれば、6キロ程度の距離をエントランス回線に割り当てられたマイクロ回線でリンクしていることになります。

センタビル海側から 国道16号線(この付近では産業道路とも呼ばれています)姉崎海岸交差点を鴨川方面に向かって折れると500m程は産業道路と同じく片側2車線ですが、左図の構図で電話局(鉄塔)が見えると右側に要車線変更です。電話局を過ぎた辺りから1車線に絞られ、上記の椎津川を渡る時点では片側1車線の普通の道路になっています。

 屋上の鉄塔にあるアンテナへの給電線が建物2階(付近)の壁から屋内に引き込まれているのが観察され、有線交換機と無線装置が同じ建屋の中に収まっている様です。しかしエントランス用のアンテナがあることから、無線装置に対する中継回線は立野(の方)に飛ばされ、この先で自動車(携帯)電話事業者の交換機につながっています。

 今、この建物の中に実家の電話を収容する交換機があったら…と仮定し、この場所で自動車(携帯)電話から実家に電話をかけると…この基地局に接続されて→マイクロ回線で立野→ドコモの交換機を経由して→NTTへの関門交換機を経て→NTT網内の0436(市原)局の6x(姉崎地区、つまりここ?)局に接続され→電話線で実家へと。携帯電話網からどこで有線網につながるかタイヘン興味はあります。

 それに加えて目の前にある空中線とつながっている携帯電話の通話先が、どこかをぐるりと回り回ってこの建物の有線交換機に伝送され、ここから最終通話先へつながっていると思うと更に興味を惹かれます。


看板  電話交換センタということから、この建物の中に交換機が収納されてそうですが、その割には架空線がそうありません。みんな地下に納められているのでしょうか?

 市原市の市内局番、八幡宿駅付近は41、五井駅付近(市原市中心部)は21、姉ヶ崎駅駅付近は61となっています。この電話局は61〜を担当しているみたいですが、どうも屋上の鉄塔が目立ち自動車電話の基地局としてしか見えないです…


撮影:2010.01.02 15時頃
初稿:2010.01.17

ひとつもどります