United Arab Emirates


この国はその名が示す様に、アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジマン、ウム・アル・カイワン、フジャイラ、ラス・アル・ハイマの7つの首長国より構成されており、それぞれの国にいわゆるアラブの王様がいます。1971年にイギリスがアラブより撤退する時に、これらの国々を一つにまとめました。それぞれの首長国にも意地が有るのか、この国には国際空港が6つ(アブダビ首長国にはアブダビとアル・アインの2つ、アジマンとウム・アル・カイワンにはない)もあるのです。
連邦の首都であるアブダビ、中東の香港と呼ばれるドバイの2首長国は石油資源に恵まれ、非常に繁栄しています。それに対し、他の首長国は大きく差を付けられアラブの田舎といった雰囲気が残されています。

この国も他のアラブ諸国と同様に、大部分が砂漠で占められています。内陸には山地が、東の方は緑が多く広がりカタールとは雰囲気が違います。
滞在先のドバイは典型的な砂漠地帯の気候で、日中は焼ける様な日差しが射しますが夜はぐーっと涼しくなり、冬は長袖のシャツが欲しくなります。夏場の最高気温は50度、湿度も100%近くにまで達する(海に面しているため)そうですから、半端な暑さじゃなさそうです。
砂漠地帯なので当然雨は少ないのですが、昨年の12月24日には大雨が、25日には雷鳴と共に雹が降りました。このアッラーの神様のクリスマスプレゼントに、ドバイ市民はアパートの窓から手を出して、雨を楽しんでいた様です。ただし、この国は当然の様に雨対策が貧弱で、道路はあっと言う間に川になっていました。

この国にも多くの国から出稼ぎの労働者が来ています。 特に多いのはインド人で、彼らの為のテレビチャンネルが有るほどです。 多くの観光客も訪れていますが、特筆すべきはロシア人でしょう。ツアーで訪れてはドバイのスーク(市場)で商品を買い込み自国で売りさばく、いわゆる担ぎ屋です。 なぜか女性は、タンクトップにショートパンツといういでたちで街を歩いており、僕を含む男性の目を釘付けにしています。

この国は、今回の国々の中ではイスラムの戒律が、それほど厳しくありません。
お酒はホテルや街のレストランで飲む事も出来るし、空港からの持ち込みも可能です。アブダビの空港では、アライバルの免税店でもお酒が買えますが、残念ながら街中では購入出来ません。ホテルのバーでは、オバQの様な衣装を着たアラブ人達が、フィリピンバンドの音楽を聴きながら、お酒を飲んでいます。
ディスコやナイトクラブも花盛りらしく、週末には近隣諸国からアラブの金持ちが酒と女を求めて来るそうです。(週末のドバイ行きの飛行機は満席)
女性も幾分開放的で、車を運士したりショッピングを楽しんだりしています。
ゴルフ場、砂漠、山、ショッピング、酒とそろったここUAEは
アラブのオアシスと言っていいでしょう。

アラブ首長国連邦のデータ

正式国名:アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)
首都 :アブダビ(Abu Dhabi)
元首 :ザイード・ビン・スルタン・アル・ナハヤン大統領
政治体制:7首長国による連邦制
:各首長国は絶対君主制
人種民族:アラブ人
宗教 :イスラム教
言語 :アラビア語、英語
人口 :約238万人('95年)
面積 :77,700平方キロ
GNP :US$22,470('93年、一人当たり)
通貨 :UAEディルハム(DH) 先日のレートで1DH=31.47円 日本円も両替可。
時差 :-5時間(対日本)
営業時間:平日 7:00〜14:00、16:00〜21時
:金曜 午前中は休み、16:00〜21時
(地球の歩き方 アラビア半島編を参考にしました。)

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