Last Update: May. 5, 1998
中国茶のいれ方です。
唐代の詩人・盧同が新茶に寄せた詩です。
- 一杯で喉が潤い、
- 二杯で寂しさがなくなり、
- 三杯で空腹も文学に満ち足り、
- 四杯で嫌なことが軽い汗とともに毛穴から抜けていき、
- 五杯で体内が清められた感じ、
- 六杯で仙人にも心が通い、
- 七杯でもまだ飲みたりないが、
- ただ両脇からぞよ風が生じてくる気持ちがする。
中国や台湾では、功夫茶 というもてなしの作法があります。
- 茶壺(ちゃふう=急須)、湯杯(ゆはい=湯飲み)をあたためる。
茶壺に熱湯を注ぎ、茶船の上に並べた湯杯にぐるっと注ぎ分けます。
- 茶壺に茶葉を入れる
茶壺に半分くらい茶葉を入れます。
- 洗茶を行う。
一煎目をすぐに茶船に捨てます。「洗茶」といい、ほこりなどを取り除きます。
- お湯を注ぎ、茶壺の上からお湯をかける。
二煎目のお湯を注ぎ、上からお湯をかけ、茶壺全体を蒸らします。
- 湯杯のお湯を捨てる。
湯杯の中のお湯を茶船に捨てます。
- お茶を湯杯に注ぐ。
茶船の縁を茶壺の底で時計回りに3回なで、湯杯に均等に注ぎ分けます。
茶壺で茶船をなでるのは、客人を歓迎するという意味があるそうです。
- 繰り返しお茶を楽しむ。
烏龍茶は、味や香りがなくなるまで、繰り返しお茶を楽しむことができます。
6〜7煎くらいまで楽しむことができます。
中国茶は、蓋碗(かいわん)と呼ばれる蓋つきの茶碗でいただくこともあります。
- 茶碗をあたためる。
茶碗に熱湯を入れ、あたためます。
- 茶葉を入れる。
茶碗に茶葉を入れます。茶葉の量は、お茶の種類によって異なりますが、大体、4〜5gです。
- 熱湯を注ぎ、蒸らす。
茶碗に熱湯を注ぎ、蓋をして10秒程度蒸らします。
- お茶をいただく。
葉が沈んだら、蓋を手で押さえながら、別の茶碗にお茶を移していただきます。
蓋を少しずらして手で押さえながら、そのままいただくこともあります。
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