0802[江戸散策]
北村鮭彦『おもしろ大江戸生活百科』『お江戸吉原ものしり帖』[新潮文庫]読了。現在ほど気温が高くなかったといいつつも快適な生活とはほど遠いことばかりが意識されるが、遡及的に事象を見たときのイメージと実際に生活していた頃のそれとは感覚が違うものである。
0805[残光]
小島信夫『残光』[新潮文庫]読了。一連の作品に思い入れのある読者は第二章こそが面白いと感ずるのかも知れないが、個人的には前後の第一章、第三章が気に入っている。ところどころ誰が何をいっているのか簡単に流れない感じはJR大阪駅で阪神や阪急、あるいは市営地下鉄各線に乗り換えるときの感覚に似ている。スッと最短距離で繋がることもあれば、方向を間違えてグルグルしてしまうときのアレ。