1201[朝の風景]
 駅は師走の溜息に包まれて白くなっていた。他の季節には見ることのないむくむくの一団がホームに溢れて零れ落ちそうなくらいに膨らんでいる。高架にあるホームはそれ以上に背の高いビルに囲まれた谿底のような場所にあるため陽光の恩恵を授かることもなく、そこで膨れている幾つもの肉体の隙間を木枯凩が吹き抜けるとむくむくの塊がそのときだけ少しばかり小さくなる。
0126[泣く泣くなく]
 ときどき立寄るベーグルのお店からよく買っていた商品が先月今月とひとつひとつなくなっているのはどうにも宜しくない。代用になるかと思って似たようなものを買ってみるがどうにも宜しくないので冬の寒さが一段と身に滲みる今日この頃。
0218[点呼しますか]
 平沢進『点呼する惑星』発売。一連の東南アジア的なアレンジメントではなくテクノとオーケストラの融合といったスタイルに仕上げてある。個人的には『白虎野』の方が聴き易く思うが、アニメやツツイスト方面から流れて来た支持者には今作の方が受けるのではないかと。
0301[不義理は寂しく]
 風景の一部といった感じの店は兎も角、何度か足を運んでいた店、特に個人の店がなくなっているのは寂しいもの。しかし寂しいと思うのであれば、もっと定期的に寄って措くべきで、そうしていれば止める時期も知らされていた筈。
0320[脳と宇宙へ]
 専門的なものは流石について往けないが、最近は脳に関する書籍、宇宙開発競争に関する書籍などを少しずつ読むのが楽しくなっている。しかし難しい片仮名の名称などは読んだ先から忘れて往く感じなのでアマリ実になっているとはいえない。