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2005.8.28(日)
■演劇ユニットまるおはな公演「花衣ふわり、お妾横丁の夏」千秋楽!

まるおはな
▲これは稽古中の写真です
まるおはな
▲本妻さんに叱られて…

 演劇ユニットまるおはなの大正三部作完結編「花衣ふわり、お妾横丁の夏」は好評のうちに公演を終了いたしました。

 四日間の公演のために一ヶ月半もの稽古期間というのは、数回のリハーサルで本番というのがいつものサイクルの私にとっては非常に長いものです。それだけの時間をかけて劇が熟成されていくのを視ていると、こういう物作りも大切にしたいとつくづく思います。

 今回は私、本妻さんとお妾さんもいる「堀さん」という呉服屋の旦那の役だったのでした。なかなか情が深くて魅力的な人物でした。私は違いますけどね。

 お妾さんとお別れするシーンで三味線を弾きながら泣いちまって何度稽古を止めちまったかわかりません。唄ってる最中にウルウルしちまって、もう最後まで弾けないの。

 別に自分の人生にそういう経験があったからじゃなくて、そういうシチュエーションに弱いんですね、私。自分自身がお客様の目線になってしまって泣けちゃうんです。

 で、これはヤバイと思って一生懸命違うことを考えてみたりするんですけどね。そんな時に限って、テレビで観た「本当の奥様が亡くなられてまもなく『北の国から』のロケで奥さんの末期ガンの宣告を聞く旦那さんを演じる地井武男さん」の姿を思い出しちゃったりして、もう涙が止まらなくなってしまうわけです(ああややこしい)。

 稽古が進めば慣れるんじゃないかと思ってたら、そんなことなかったですね。そりゃ少しは慣れましたよ。でもね、初日の十日くらい前から今度は本妻さんと死んだ子供の代わりに里子を貰う話をするシーンでグッと来るようになってしまいましたね。目が合った時に本妻さん役の女優さん(原 千果子さん)が目にいっぱい涙を溜めてる時があるんですよね。あれは反則です。

 当分の間はこの後遺症に悩まされそうです。

 去年もそうでしたけれど、ホント、みんなよくこんな私の面倒をみてくれたものです。どうもありがとう。

このたびのクルーのサイト
・演劇ユニットまるおはなHP http://www.fan.hi-ho.ne.jp/fura/maruohana/
・演出家の安井ひろみさん(KEYWORD) http://yaps.jp/


2005.4.12(火)
■天然空洞木 and 水墨画

▲これはセッション中
▲ディジュリドゥは巨大な尺八のようです

 目白の椿山荘でメリルリンチ社の20周年記念のイベントで巨大な水墨画を描く前でセッションをするというお仕事をいたしました。クルーの一人、尺八の水川寿也さんは以前からよくご一緒する友人です。水墨画の小林東雲(とううん)さんとディジュリドゥのKNOB(ノブ)さんは新たな出会いでした。

 水墨画の小林さんは巨大な壁に小さな丸を描かせて、それをもとに大きな水墨画を完成させてしまうのです。演奏しながら横目で見ていると、それこそあっという間に海や瀧、人と牛などを描いてゆきます。全てを30分で仕上げてしまうのですから驚きです。

 KNOBさんはオーストラリアのアボリジニの伝統楽器、ディジュリドゥの奏者です。私、この楽器の日本人のプロがいたということも驚きましたが、「天然空洞木」という和名(?)をつけて紋付姿で演奏する彼の姿は不思議な感じがしました。しかもKNOBさん、ジャニーズ事務所出身だし…

「もしかしてまだ誰も知らなかった、南方発祥の日本の伝統芸能なのでは…」
「実は日本では2000年の歴史がありまして、宮内庁の方でも…」
「ヤタガラスが止まった杖というのは実は…」

 こんなお話で楽屋がおおいに盛り上がり、終いには『デイジュリドゥ邦楽化計画』までとび出して、楽しく待ち時間を過ごしました。

このたびのクルーのサイト
・尺八の水川寿也さん http://www015.upp.so-net.ne.jp/mizukawa/
・水墨画の小林東雲さん http://homepage3.nifty.com/tohun/
・「天然空洞木」ディジュリドゥのKNOBさん http://www.knob-knob.com/


2005.3.13(日)
■サクラサク

 今年も芸大邦楽科の合格発表がありました。私のところからは1名受験しましたが、無事に合格しました。

 加えて日本音楽集団のオーディションを受けた弟子も合格。ほっと胸をなでおろした私でした。


2004.10.04(月)
▲巡行前のお払い
■飽波神社(あくなみじんじゃ/静岡県藤枝市)の大祭

 10月1日〜3日、静岡県の藤枝市の飽波神社の大祭に岡出山(おかでやま)という街の芸人として参加してきました。

 飽波神社は仁徳天皇6年(316)、飽波郷(旧藤枝一円)の鎮護の神社として創建された、古い歴史と格式のある神社です。 10月第1土・日・月曜日が例祭日で、藤枝大祭として親しまれている3年に一度の大祭には、旧藤枝町各区から十数台の 山車(屋台)が繰り出し、手踊りや地踊りが奉納されます。

 初日、二日目は夏のように暑くて汗ビッショリでした。そして三日目にはあいにくの雨。しかも土砂降りという最悪のコンディションでしたが、街の皆さんのおかげで屋台の居住性はとてもよかったです。扇風機までついてましたから。


2004.7.27(火)
■演劇ユニットまるおはな公演「縁ハ異ナモノ味ナモノ」千秋楽!

 演劇ユニットまるおはなの7月公演「縁ハ異ナモノ味ナモノ」は無事に6日間の講演を終え、千秋楽を迎えました。

 みんな6日間もよく私の面倒を見てくれたものです。

 お稽古とか、大変だったんですけど楽しかったです。表現することについては音楽も芝居も非常に似ているのだなということを学びました。またチャンスがあればぜひ挑戦したいと思います。


2004.6.19(金)
■まるおはな公演「縁ハ異ナモノ味ナモノ」稽古開始

▲ちょっと見づらいんですけど、これは舞台の模型です
左は正面から、右は上から視たところ
 演劇ユニット「まるおはな」の7月公演「縁ハ異ナモノ味ナモノ」の稽古が始まりました。

 私、この芝居には俳優(!)として参加しております!

 慣れぬこととてセリフや身体の動きがままならず、若い皆さんに助けられながら、唄って踊って演技のできる… というか、したこともある(!)囃子方目指してがんばっています。あれ? そういえば昨年の夏の「節季候」の時にもそんなことをいっていたような… 踊りの稽古があった日の翌日なんか、筋肉痛でヒィヒィいってますけど。


2004.6.17(水)
■「いろはに邦楽」収録

 NHK教育放送の名番組「いろはに邦楽」の収録に行って参りました。

 この番組、一日に4本分をイッペンに収録してしまうんですね。もっとも5分くらいの短い番組ですから充分に可能なんですけど、予定よりも1時間以上早く終了しました。

 司会の山田邦子さんとご一緒に楽しくお仕事をしました。

放送予定
NHK教育放送
 〔放 送〕 7/ 4・11・18・25(日)18:55〜19:00
 〔再放送〕 7/ 6・13・20・27(火)19:50〜19:55
〔再々放送〕 7/ 9・16・23・30(金)17:20〜17:25


2004.5.12(水)
▲レッカー車の赤色燈を見ながら…
▲後ろの席から撮影 左側に座っているのは私です。「未知との遭遇」のワンシーンみたいです。
■太喜之丞、レッカー移動される

 横浜の仕事場から帰宅途中、私の愛車「サブちゃん(95年式 SAAB900)」のエンジンルームから突然異音が! 何日か前から変な音がするなとは思っていたんですけど、東名高速から首都高にはいってちょっと走ったら急にバリバリバリ…なんていいだすもんですから驚きましたねー。

 エンジンは普通に回っているみたいなので、なにか引きずってるのかなと思いましたよ。速度を落としてならだましだまし行けるかな、なんて甘い考えも計器盤の警告灯が一斉に点滅し始めたら素っ飛んでしまいました。慌てて安全地帯に車を止めてボンネットを開けてみると、発電機やら冷却水のポンプを回すベルトが切れてしまったらしく、あるべきところにないんですね。車体の下をのぞいてみると切れてしまったベルトが車体の下にぶら下がってます。

 これでは処置なし、ということでJAFに電話して修理工場までレッカー移動していただくことにしたんです。で、私、こういう高速道路の上なんかで車が止まってしまってレッカー移動されるときは運転してた人はどうするんだろうか、ということに初めて気づきまして、JAFのレッカー車が来るまでそのことをずっと心配してたんです。

 同乗者も二人いたので全員レッカー車に乗せてもらうことは無理でしょう、というところまではすぐに理解できるのですが、乗れない人はどうするのだろう、と思ったのですね。

 ま、答えは簡単なことで、私達はサブちゃんに乗ったまま修理工場まで運ばれていったのでした。サブちゃんの前輪はぐいっと持ち上げられ、座席に座っている私達にとっては急な坂道で停車したような感じです。

「ここ、車の流れが速いんで、様子をみて急に発進しますから、ココロの準備をしといてくださーい」なんて、氷川きよし似の隊員さんに言われて、気分はまるでジェットコースターに乗る直前みたいでした。

 走り出したら、今度は旅客機が滑走路をゴトゴト移動してる時のような乗り心地でした。目の位置が高くなったので、眺めは観光バスに乗ってるみたいでした。

 無事に麻布の修理工場に到着。帰りに麻布の「更科」でお蕎麦をいただいて帰りました。


2004.5.7(金)
■「賢治宇宙曼荼羅」

 東京芸大演奏芸術センター企画公演邦楽総合アンサンブル邦楽劇「賢治宇宙曼荼羅」は無事に終了しました。皆さん、お疲れさまでした。

 二時間ほどの公演でしたが、ほとんど休む間もなかったです。私、何だか音を出すのが楽しくって、すっかり元気になってしまいました。


東京・上野 東京芸術大学奏楽堂 18:30開場/19:00開演

主催:東京芸術大学
共催:東京芸術大学演奏芸術センター
   東京芸術大学音楽学部

演奏芸術センター企画公演 邦楽総合アンサンブル 邦楽劇[賢治宇宙曼荼羅]
宮沢賢治作:「春と修羅−種山ヶ原・原体剣舞連」「双子の星」「よだかの星」「竜と詩人」より

賢治/チュンセ童子:金子あい
とし子/ポウセ童子:東の宮美智子
  大烏/彗星/鯨:野村小三郎
 蠍/海蛇/語り手:野村与十郎
海蛇王/剣舞踊り手:五篠雅之助
  大竜チャーナタ:野村四郎
 詩人スールダッタ:武田孝史


2004.3.13(土)
■広島稽古場変色!

 本日、広島の稽古場に着いたら、お稽古場の入っているビルの色が変わっていました。

 外装の工事があるということは聞いてはいたのですが、実際に見るとけっこうビックリします。前の茶色の方が良かったなー… ご案内の写真も替えなくちゃいけません。

↑こちらが塗り替え前の稽古場ビル

↑こちらは塗り替えられたお稽古場のビル。
3階がお稽古場です。


2004.3.12(金)
■サクラサク

 芸大邦楽科の合格発表がありました。太喜之丞の弟子は受験した二人共が揃って合格しました。先にお伝えしたドクター・コースの合格者に加えて今年は三人の弟子が、芸大の門を新たにくぐることになります。いやぁ、嬉しいです。


2004.2.29(日)
■クボタ フィロマンドリーネン オルケスター
   第11回定期演奏会 響 ---邦人作品集---

東京都千代田区 紀尾井ホール

 マンドリンのオーケストラ、クボタ フィロ マンドリーネン オルケスターの第11回定期演奏会に客演、小桜秀爾先生が作曲された「マンドリンオーケストラのための --燦--」という曲の打楽器を演奏いたしました。

 私はマンドリンのオーケストラとご一緒するのは初めてなんです。とても新鮮で楽しい経験でした。

 この日、私の弟子の一人が東京芸大邦楽科のドクター・コースに合格しました。2時から発表なのになかなか電話がかかって来ず、ヤキモキしながら舞台へ… 舞台から戻ると合格の知らせが来ていて、アンコールまでの時間は楽屋で大盛り上がりしてしまいました。


2004.2.27(土)
■伊藤園CMスタート

日曜日19:00〜19:54「さんまのからくりテレビ」他

 今月16日に録音した「伊藤園」のCM「舞編」がスタートしたようです。市川新之助さん(もうすぐ海老蔵襲名ですね)が花吹雪の中で踊る、というヤツです。 あまりにもカッコイイのでNewsに載せることにしました。

 バックの音楽は「元禄花見踊」です。三味線は杵家七三さん、笛は望月太八次郎さん、大小太鼓、陰囃子の打楽器はすべて私、望月太喜之丞です。


2004.2.9(月)
■広島稽古場ニュース

 2月6、7、8と広島で三日間に渡って演奏会を開催しました。

 6日(金)はアステール・プラザの向かいにあるライブハウス、「OTIS!」でのライブ。広響のコンマス、上野眞樹さんやサックスの庄子勝治さんなども飛び入りして、花を添えてくださいました。

 7日は東区民会館にて「ノート・ジャパン」主催のワークショップとライブをいたしました。

 8日は幟町のパシフィックホテルにて、お弟子さん達と一緒にお浚い会を催しました。偶然ではありますが、10年前のこの日は太喜之丞が広島でお稽古場を開いた日に当たります。


2004.1.21(水)
■広島稽古場移転

 新しい稽古場は中区紙屋町です。広島市の中心街「本通り」の一本裏という、市内でも非常にいい場所に移ります。

 この場所は、以前にも故吉住小志知先生のご縁で一時期、お借りしていたことがありました。このたびの移転は古巣へ戻ったような気がします。おりしもこの2月は私が広島に稽古場を開いて十周年にあたります。そういった意味でも感慨深いものがあります。

 新しい紙屋町の稽古場を拠点にして、気持ちも新たに広島での活動を続けてゆきたいと思います。どうぞよろしく。


2003.11.11(火)
■上野眞樹 ヴァイオリンリサイタル
ヴァイオリン・チャリティー・コンサート
 音楽で発信する世界平和

 広島市中区 広島県民文化センターホール

 広響のコンサートマスター、上野眞樹さんが主催する、アムネスティ・インターナショナルひろしまを支援するチャリティー・コンサートに出演してきました。演目は上野さん作曲の「伝説」でした。

「音楽家は平和の戦士」とおっしゃる上野さんのコンサートは超満員。彼のお人柄がしのばれるような、いい演奏会でした。

 出演は他に羹 暁艶(胡弓)、原田康夫(ヴァイオリン)、島村喜八郎(笛)、ピース・アンサンブル・ヒロシマ(弦楽合奏)

※アムネスティ・インターナショナル:1961年、世界人権宣言が守られる社会を実現するために設立され、人権問題の意識向上・良心の囚人の釈放・拷問や死刑の廃止・政治的殺害や失踪・難民の人権侵害の根絶など、世界中の人権侵害を国際世論に訴え、抗議行動を起こしている。


↑グァイヤキル公演のプログラム
↑マンタ公演のプログラム

2003.9.21〜30
■日本音楽集団第27次海外公演
エクアドル・ツアー

 太喜之丞は日本音楽集団の第27次海外公演、エクアドルツアーに参加してきました。

 エクアドル人作曲家ディエゴ・ルズリアガの曲2曲を中心に、8日間、3都市、3公演の日程で非常に充実した旅でした。近々、旅の模様をレポートいたしますのでお楽しみに。

24日 グァイヤキル公演 concert in Guayaquil (el MMC)
25日 マンタ公演 concert in Manta (TBA)
27日 キト公演 concert in Quito (el Teatro Bolivar)


2003.8.16
民俗芸能の展開チラシ
リハーサル

■日本民俗芸能協会主催公演

 太喜之丞は日本民俗芸能協会主催の公演「民俗芸能の展開」にて、花柳園喜輔さんの作品「節季候(せきぞろ)、はしる」に出演いたしました。

 私、太鼓を打つことは本業なので何ともないのですが、振りあり、謡いあり、演技までするという、大役(?)で大汗をかきました。今度から歌って踊って演技のできる囃子方として売り出そうと思いますが、いかがでしょう。←ウソです。

衣装 完成

2003.6.18
絡み合うアジアの絃チラシ
絡み合うアジアの絃メンバー

■広島「絡み合うアジアの絃」

 広島のライブハウスOtis!主催のライブ「絡み合うアジアの絃(いと)」は6月18日、好評のうちに終えることができました。

 津軽三味線、筝、シタール、ドシュプール、イギルというアジア文化のごった煮みたいな状態の中で演奏をしてきました。私もいろんなクルーと共演してきましたが、こういうチームは初めてです。

 翌19日は広島工業大学付属中学高等学校の観賞会に同じメンバーで出演、終演後は楽しく交流会をいたしました。(写真)


2003.3.16
■フィリピン歌舞伎「勧進帳」続報

 フィリピンからのメールによると、フィリピン歌舞伎「勧進帳」は大好評のうちに千秋楽を迎えたようです。


2003.2.8〜27
■カナダツアー「オキシデント・オリエント」

 太喜之丞はカナダにてギイ・ペルティエ(フルート)、ジュリアン・グレゴワール(パーカッション)、西川浩平(笛)と「オキシデント・オリエント」公演に打楽器奏者として参加いたしました。

 カナダへ行くのはこれで3回目ですが、相変わらず寒かったです。


2003.1.10〜16
■フィリピン歌舞伎「勧進帳」

 太喜之丞は再び渡比、フィリピン大学でフィリピン歌舞伎「勧進帳」に向けて集中講義を行ってきました。本格的に長唄の「勧進帳」のお囃子だけでなく、唄や三味線まで教えさせられることになって大騒ぎ…


2002.11.21〜28
■フィリピン歌舞伎「勧進帳」

 太喜之丞はフィリピン大学で集中講義を行ってきました。フィリピン人だけのキャストで歌舞伎の「勧進帳」をやろうという企画のための、ただのワークショップだったはずなのですが…