平成十六年 睦月 十四日/14, JAN, 2004

<subject> Re: 人生は辛いです/本当!

毎日雨です。

向かい側の建物の壁のアップ(修正なし)

屋根のアップ(修正)

雨のおかげで気温も上がって、パリは14度、南仏17度という異常気象ですが、冬なんかはカンヌで10度以下に下がるのはめったにない事で、初めてコートを買ったのもパリに来てからです。


C: ”Le Japon”という1932年に発行されたイギリス人による本を........

T: ほらね。やっぱり「Tokio」だよ。

C: 1932、70年前に発行された本ですよ!


T : 戦争中にそういう本が出版されていたというのはどういう事情でしょう? 当時、フランス語は「敵性外国語」といって、日本では使うのを禁止されていたのではないかと思います。

C : 父に訊いた所、Académie Impériale(帝国アカデミー?) に所属していたNaojiro Suguiyama がNoe¨l Peri(フランス人大学教授)の死去20年目に、記念として1944にMaison Franco-Japonaise de Tokio で出版させた本らしいです(版画はSofu Matsunoによるものです)。フランスは敵国だったので、出版に至る迄が大変らしく、前書きの中でその過程の説明がされているみたいです(紙を見つける難しさなど.....)

昔の人で日本を訪れた有名な旅行者”でP.Lottiというフランス人がいますが(椿姫を書いた諸説家)、Takinojoさんとのメールのやりとりがきっかけで彼の旅行日記を読んで、当時のヨロッパの人が外国に対しての、その優越感を感じましたが、イギリス女性を”雄オランウータン”に対して日本女性を”可愛雌チンパンジ“ ..... なんでしょうかねこの女性蔑視は。
こういう事ばかりではないので、回った国(日本のほか、中国、インド、イラン、イスター島、など色々)の風景、風習、を語っているので、面白い所もあります(つまらない所も結構ある)。 面白いといえば、話は1885年あたり、電車で居眠りをしていた彼が、終点だと乗客の女性に起こされ、”おおきに、ありがとうおかみさん”とお礼を言ったそうですが、その時代の人で日本語が分かっていたというのはすごい事でしょうが、外国人が関西弁でしかも”おかみさん”を使うというのも......私が聞いてもおもしろいのです(昔の、外国人がほとんどいない時代の事ですからだか、かえって違和感がなかったかのかもしれないのですが)。でも逆も笑っちゃうのですよ(南仏のなまったアクセントでで話す日本の人、実際いるのです)

友達の所に行って、そこの子供と ”太鼓の達人”というplay stationで遊ぶゲームをしましたが、結構大きめのおもちゃの太鼓を、流れる曲にあわせて叩くのです(ルパンIII世、サザエさん...)、私はリズム感が全くないので、いつもその子供に負けてしまいましたが(たたく率:66%)、彼のお母さんにバトンタッチして(彼女はピアノの先生)そのの真剣な表情!太鼓を叩くその迫力(すごいこわい顔をして)、2回目で息子さんの点数を超え(93%に対して彼女は97%までいきました)、いちおそれで大人の面通はたったという事で、かなり面白い時間(笑いっぱなしの1時間)をすごせたのです。
その友達の息子さんは、このゲームで和太鼓が好きになって習いたいと言い始めたそうですが、パリに教える人が見つからなくって諦めたそうです。日本のゲームで、かなり流行ったと聞いたのですが、友達の子供の反応を見て、きっと日本なんかは一時的な太鼓ブームになったのでしょね。

Camille