あなたも製本屋さん/横長の譜面を製本する

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道具はこれだけ。
だいたい家にあるもので済むんじゃないでしょうか。

特に必要なのは千枚通しとスティックノリくらいですね。
仮トジには「ガチャック」という製品を使いましたが、クリップでも構いません。
物差しは透明で平行がはかれる、カッティング用のものがお勧めです。

まずバラの譜面をよく揃えましょう。

そろえた譜面の短い方の辺を二ヶ所、仮トジします。

慎重にやりましょう。この作業が出来栄えを左右します。

仮トジしたのとは反対の辺から3ミリのところを物差しで計って千枚通しで二ヶ所、印をつけます。

印をつけたところに千枚通しと木槌(私が使ってるのはダルマオトシ用の木槌)で下まで穴を通します。

これがノリを塗ったり、譜面を繋ぎ合わせる時のガイドになります。

仮トジをはずして譜面を少しずつ先程の穴をガイドに、つまり3mmずつずらして並べます。

この時一番下にいらないチラシでも敷いておきましょう。

ずらした部分がノリ代になりますので、ここに一気にノリを塗ります。つまり譜面一枚いちまいの右端3mmのところにノリを塗ることになります。

一番上の用紙には必要以上にノリがはみ出さないように穴をガイドにしてチラシをのせてマスキングしておきましょう。

あまり譜面の枚数が多い時はノリが乾いてしまいますので、何回かに分けてこの作業をします。

ノリを塗ったら一枚ずつ穴をガイドに貼りつないでゆきます。

私はテーブルの天板が集積材だったので、その板目をガイドにしてなるべくまっすぐになるように心がけました。

どんどん貼りつないでゆきます。一枚のロール紙のようになります。

このときノンビリやってるとノリが乾いてしまいますが、慎重にやらないと曲がってしまいます。けっこうイライラします。

ロール紙ができたら少し乾かして、張り合わせたところを目安に山、谷、山、谷、と(逆でも構いませんが)交互に折ってゆきます。まだ折り目はあまりしっかりつけない方が後で楽ですよ。

この時ノリ付けしたところがはがれたりすることがありますが、あまり大きくはがれていない限りは、後で製本板を使ってプレスする時にくっつきますから放っておいてもよいです。

よく折り目を揃えて押さえます。

折りあがったら背の部分をノリ付けします。

これで本のような状態になります。

折り方の都合で背の部分が余ったら、折り返してノリ付けしてしまいます。

製本板とクランプで押さえて乾かします。前の作業で多少ノリがはがれたところがあっても、これでたいがいはくっついてしまいます。

これで出来上がりです。

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