AJILLO(アヒージョ)AJILLOと書いて、スペイン語読みでアヒージョと読みます。私がお店で見たスペルはAJIHOだったような気がするのですが、勘違いかもしれません。意味は唐辛子入りニンニクソースということだそうです。 スペイン料理屋でアジロというと、ボーイさんの失笑を買いますのでご注意ください。この料理には、そのスペインで出会いました。あまり高級ではないスナックのような料理でして、レストランではなく街のBAR(バール)でワインのお供に昼日中、という感じでいただいておりました。あまりの美味しさと作り方の簡単さに、日本に帰ってからも私の所では定番の料理になりました。 ここんとこ忙しくて作っていないのですが、今度作るときには写真をとってここにアップしようかと思いますので、お楽しみに。 材料作り方まずフライパン(できれば直接火にかけられるグラタン皿の円形のものがあれば、スペインぽくてグッド)にオリーブオイルをヒタヒタにとります。まだ火をつけてはいけません。 ニンニクをスライスしたものと、唐辛子を放り込んだらチョー弱火でジクジクとニンニクの色がキツネ色になるまで炒めます。どちらかというと揚げてる感じかな? オリーブオイルの香りつけができたら一旦強火にしてすぐに具を放り込みます。具によって放り込んだ後の火加減や加熱時間が違いますのでご注意を。あとは塩だけで味付けをしてできあがり。 薄めにスライスしたフランスパンに乗せてワインでもいただきながら召し上がれ、です。 この料理、複数の具を同時に放り込むとあまりおいしくないです。あくまでオリーブオイルと具にタイマンを張らせることが、成功の鍵です。 お店では、ジャージャーいいながら出てきたところをみると、正式な作り方はどうも違うようです。カスエラ(cazuela)という浅い土鍋にオリーブオイルをたっぷりいれた中に、ニンニクと鷹の爪を放り込んでそのままオーブンにでも入れて加熱、その後に具を入れるようですが、私はフライパンで作っています。 具による火加減と調理時間具を放り込む直前に強火にすることはもう書きました。 それでですね現地のスペインではウナギの稚魚(アンギュラスといます)なども、こうやっていただきます。いっぺん白魚なんかで試してみたいものですがもったいないような気もします。 この方法で風味付をしたオリーブオイルにステーキ肉を放り込んだヤツはなかなかいけますです。うま味を逃がさないように、しばらく強火でジャーッとやって全面色が変わったら弱火にして中の焼き加減を調整してください。ようするにステーキになってしまうんですけど、オリーブオイルの風味と唐辛子の辛味がエスニックな味わいになります。 マトンなどもあの独特の臭い(苦手な人は全くダメみたいですが)がオリーブオイルとニンニクの香りと混ざって何とも言えない食欲をそそる風味に感じます。ぜひお試しを... ステーキ以外のアヒージョは薄切りしたフランスパンに乗せていただきます。昼下がりにワインと一緒にいただくのは最高です。意外とご飯にも合いますよ。そこに残ったお汁(油と分離してます)をスプーンですくってご飯にかけるんです。 ついでにエビ、イカ、アサリ、牡蠣、そしてマッシュルームなどのアヒージョはそのままパスタにかけるとイケます。ま、アサリなんかだと、ボンゴレの作り方そのものですが... パスタにかけるときはその茹汁を大サジに1〜2杯、茹で上がる直前に具のフライパンに入れるのを忘れぬようになさってください。パスタを茹でるときに使ったお塩がそのまま味付けになりますので、別に塩はしません。 |