Onsen Memory 温泉の思い出


大門湯

その銭湯は、いまは車の改造ショップと化している。 銭湯の入り口がそのまま車のガレージへと変化しているさまは見るに耐えない。
この銭湯には2度入ったことがある。 一度目は高校2年の部活の夏合宿のとき。 最後は高校を卒業し浪人していたときである。 最後に入った時はすでにその経営者の体調悪化から、風呂の存続が危ぶまれていた時であり、脱衣所には何月何日をもって閉店する旨の書かれた張り紙がしてあった。 何の変哲もない普通の銭湯であったが、部活の女の子と連れ立って行く銭湯には、ほのかに甘い思い出がつまっているのだった。


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