バーチャロン(サターン版)


X−BAND版も絶好調!(ここをクリック)

ついにサターンに移植されたバーチャロン。
このためだけにサターンを買うことが約束されていました。

 モデル2ボード2枚で実現しているアーケード版のバーチャロンのサターンへの移植は、期待とともに不安の募る計画でもあった。
 実際昨年の秋口に秋葉原で見たデモ版はポリゴンも荒く、2人で対戦するにはどう考えてもテレビとサターンが2台づつ要るであろうという感触がかなり出来の悪い製品の出現を予感させた。
 だが、11月28日。クリスマスシーズン(12月)という予想よりもやや早く発売されたそれは予想をうれしい方向に裏切ってくれた。
 アーケード版に比べて少ないポリゴン数で描かれてはいたけれども、納得がいく程度にシェーディングもほどこされ、戦闘フィールドも省略はされていたけれどもやはり納得がいく程度にまとめられていた。そして上下、あるいは左右方向への分割画面方式ではあるけれども1台のサターン、一枚のCD−ROMで二人で対戦できる機能がついていた。これについては賛否両論あろうが、私は大いに歓迎したい。なぜならこれで敬遠していた友人たちにただで、時間をかけてバーチャロンの面白味を説明できるようになったからである。はめてしまえばこっちのもの、というのはどっかの格闘ゲームといっしょである。
 家庭用のゲーム機で動作するということを考えると実にすばらしい仕事をしたといえるでしょう。しかし、私には少し不満な点もある。
 各バーチャロイドのパワーバランスに微妙な「調整」が施されており、アーケード版とはかなり操作感が違ってきてしまっていることである。
 これではSS版を買って家でみっちり練習し、アーケードの対戦で見返してやろうという魂胆だった人たちはかなりがっかりだったのではないかと思う。亙氏が自ら述べているように「サターン版はまったく別のゲーム」になってしまったのだ。「アーケードとまったく同じじゃつまらないでしょ」と亙氏は云うが、それが深く計算された意図の上での発言なのか、別の要因に対するごまかしなのかは私にはわからない。
 だが、とりあえずバーチャロンの世界が家庭にやってきたことに間違いはない。私はそれを大いに歓迎する。

 そして、大きな画面での人対人の対戦を実現するシステム、X−BANDシステムによる通信対戦版へとサターン版バーチャロンは続いて行く。まったく新しい世界への扉が、わずか1ヶ月後に待ち受けていようとはその時には思ってもみなかった。

 ま、とりあえずおもしろいから君もサターン買いなさい!



下は、「うーむ、だいぶ病んでるね、カトキっつぁん!」って感じのサタマガ1/17号の表紙。
振り袖のフェイ・イェン(カワイイ!)


各バーチャロイドの解説


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