新勢力!Tacticsの威力を見よ!

『ONE』


〜輝く季節〜


(恥かしいので俺内部ではサブタイ削除済)

下半身勇者王u-kiより、最新情報を公開しよう!

今回紹介されるのは昨今LEAF対抗馬としてLEAFの掲示板でも話題になってしまうという(笑)Win95用ゲーム「ONE」だ。

まちがってもリチャード・バックの駄作ではない(笑)。
サブタイはよく考えると恥かしいので俺の脳内では抹消され、「オネ」というゲーム名になっている。
いやー、ゲーム後、つられて『エヴァンゲリオンフィルムブック9』を読返しちまいましたよあたしゃ。おそるべし、タクティクス。おそるべし『ONE』。
仕事中以外はずっと耳セン(MDにくっついてるヤツ)をしている俺だが、今は音のない世界でこれを聞いている。脳内に響くBGMは「雨」スゲエぜ、折戸さン。完全に脳に焼き込まれてるよ。スゲエぜ、俺。
LEAFの『WHITE ALBUM』はイイ作品だったが、タクがもてあそぶにはあまりにも重過ぎて真摯すぎてどうもコレをオカズにカラ騒ぎ、という感じではなかったのでこーゆー『To Heart』や『痕〜おまけシナリオ』的なノリの作品に飢えていたせいもあろう。
まさに俺的にヂャスト・フィットォ!(漏れっぱなしでも安心)なゲームであった。

というわけであえて多くは語るまい。部員数名にも洗脳を完了し半ば目的は達成されたのでキャラ別の思い入れなどをつらつらと語る。
ネタバレ含みなので覚悟のあるものだけが覗き見るように。

このコメントを見てやりたくなったら、Let's Begin!!
とにかく始めてみよう!そして俺と熱く語ろう!


**ゲーム全体の感想**


前作の「MOON.」が「オウムサティアンアドベンチャーなんですよ、おまけがリーフのノリそっくりなんですよ、ええ、やってみてくださいよ」という後輩の勧めでなーんとなくやってみて「あー駄目駄目、こーゆーAVG」とか云っていたんだが、シナリオ全部とおしてみたところ、
「ぐぁぁあ!スゲぇ!すげぇよ、真田さん!」(>誰だ)って感じで、あまりにもシュールレアリスム&サンチマンタリスムあふれる内容でパーフェクトかつ完璧なエヴァ25,6話のみ抽出されているのにこぎれいにまとまった話だったので俺内部で超アタリ!これは次回作も目が離せんでー!とかいってたんですが、見事にWAをやっていたので出ていたことに気がつかなかったのでした(笑)。

きこえてくる噂は「盲目」「失語症」「マルチ級シナリオ複数」など。こりゃもうやらにゃ、と思ってアキバをうろつくと・・・ない。売ってない!ひえ〜そんなに売れてんの?というわけでホームページをみてみると、げ、5月末で通常版売切れだと?!「やるじゃんタクティクス、さすがA級射手」、とかアホなこといってる場合じゃなく平積みパッケージじゃなくCDの棚を探せば、あるある。というわけで、またしても真冬のゲームを真夏にやる、というWAを越えた時期はずれプレイになってしまいました。これじゃ「輝く季節」も輝かんなぁ・・・と思いつつ。
でも雪のシーンがなくて助かった。高校生だった頃の、故郷の、雪のない、でも身を切るような寒さのイメージを思い出して、ちょっとだけセンチになってプレイしてみた。
んが、そんなおセンチに浸らせてくれるゲームではなかった。
5秒おきに爆笑!悶絶!
ああ、夜中にこぉーんなに大声で笑ってじたばたしてたんじゃ隣人はさぞかし不気味に思ったことでしょうねぇ。
しかし、ただお馬鹿なだけの話ではないところがさすが「不条理のタクティクス」。不思議な世界観を利用して見事におセンチな感情をさかなでしてくれます。この技法、見事なり!


**各キャラの感想**


1.長森瑞佳〜牛乳で飯を食うのはやめろ〜

「だよだよ星人」あるいは「だよもん星人」。このやりとりのパートでも死ぬほど笑ったが、主人公が長森に偽装して七瀬に渡す試験チェックポイントもグンバツである。
完璧かつパーフェクトな幼なじみの「設定」。To Heartのあかりもかなり完璧だったが「ボケとツッコミ」においては芸人になるには不十分な能力であった。素敵に過激になった主人公のパワーに伴って相方としての能力もそれなりにパワーアップしたものと思われる。こぉーんなおせっかいやきで、のほほん系で、ツッコミがいがある娘なら超合格!!
あかりのときは「あかりでもイイ」だったが、長森の場合は「長森がイイ」という感じである。(しかも後半の名で呼ぶのは不可。やはり名字で呼ぶのが良い)
大抵の野郎どもには該当する幼なじみがいないので、「幼なじみ」という設定になるとどうしてもリアリティなしというか、ヴァーチャル度0というか、プレイ中のシンクロ率が低下するようで、あかりも人気がイマイチだったのだ。(シナリオの出来・不出来は別)しかし長森を見て俺は「こんな幼なじみなら欲しい」という別の次元に跳躍することができたのだ。偉大だ。偉いぞ長森。
ただね、真剣に恋愛というか男女の関係に発展しようとするとどうか?という問題は依然残ったままだ。俺としては本当にこのゲームの12月が「永遠に」続いてくれればと思ってしまった。シナリオの内容はともかくとして彼氏・彼女の仲になってからは全然楽しくなかった。「みずか」という呼び方の変化(行為実施後、76%の男女に該当…by姫野)も嫌だったしなぁ。だが友人・住井の云うように「生殺し」にしておくのもかわいそうな話ではある。「口に出して今までの関係が壊れる」の超実践というシナリオだけど、やっぱ「コレが現実かぁ!」的に思うわけだね。拡大解釈すると「女友達から彼女へ」というプロセスにおいても避けてとおれない道なわけで。結局その山場を越えてこなかった俺は人生に永遠の不戦敗の黒星を背負ってるわけで、できることならば俺より若い連中には同じ轍は踏ませたくないよなぁ、とか思うのだった。まぁ、まずいないだろうが高校とか大学とかに通っていて恋愛対象がそばに居て、踏ん切りがついてなくて俺のページを見てる奇特な諸君がいるのなら、君らに俺は云いたい。
「まず動け、すぐ動け、とにかくヤレ!」と。
時間は王様にも平民にも勇者にもいくじなしにも平等に過ぎて行く。今を生きろ!!
毎朝の起され方で、照れたり、怒ったり、困ったり、あきれたり、笑ったりしてくれてどの顔を見ても俺は心が和んだ。ほかの娘を攻略中でもそれは俺にとって必要だった。よって、長森。俺はこのゲームプレイヤーとしてお前に本当に心から感謝するぞ。ありがとう。
(蛇足:Hシーン。アレはあーゆーものだ。俺にはわかるぞ(笑)。男というのはあーゆーものなのだ。種の保存本能からしても正しい。)


2.七瀬留美〜俺のスタンドを真正面から受け止めてくれ〜

七瀬もやっぱり「七瀬」だな。名では呼びたくない。ゲーム進行上、最初の頃に失敗があって結構何度も最初からやりなおした。しかし、楽しいやりなおしをしていたのだ、俺は。間違っているとわかってる選択肢もキチンとセーブして両方選択しながらやったのはこの女だけだった。ゲーム上の好奇心からでなく、七瀬と一緒に居る時間が楽しかったからそうしたのだ。ま、漢字テストの答とか英訳とかは七瀬と関係なくヘンな答えを求めてやっていたんだけれども(笑)。
ケツから2番目にクリアしたんだが、この感動はきっと何番目にやっても変ることはなかっただろう。そうだ、BADでのみのCGがあったりするからこのゲームの真のヒロインは七瀬なのではないか?長森だと思わせているが、初日から登場しているし。まぁ、エヴァでアスカとレイどっちが…という話と同じで不毛か。
一緒に居る時間に比例して情が移る傾向が大の俺にはもう七瀬、七瀬ッ!て感じよ。しかもツッコミに対してツッコミで返してくる女。コレだ!俺の人生に欠けていた女はこーゆー女だ。ああぁあぁ、関西弁で、メガネでお下げで、乳でかめの性格キツイ委員長風の女子(智子ぉ!)でも充分だが、見た目と性格の落差が激しい女もいいよなぁ、といってもゲームなので(笑)俺には七瀬の性格がすべて。
ネタばればれだが、元剣道少女で、怪我で引退、が、その体で部長として部をひっぱっていった彼女。そして先輩に「髪を結え、そしてこれからは女として別の人生を生きろ」と諭され、「女」に目覚め、「乙女」を目指した彼女。で、地がでちゃって(笑)転校を機会に生れ変わろうとした彼女。「女」としての自覚が遅かったため、それを必死にとりもどそうとする彼女。
ぐあぁ〜愛しい!愛しすぎるぞ、七瀬!まるでかつての自分を見ているようでいじらしいぞ!姫野とは別のよじれ方だが俺は共感できるぞ!
遅い目覚め・・・気がつくと頭の中で出来上った理想というか、「スタイル」というか、マニュアル通りというか、自分の思い描いた通りにコトを進めようとするというか…あるよな〜〜〜っ。
七瀬はスタイルをとりつくろうとやっきになる変な女に映るかもしれないし、猫かぶりの女に見えるかもしれないが、それは違う。彼女は努力して自分の理想を実践しようとしているだけなのだ。「努力」の2文字が「即死」と置換可能な俺としてはその姿は「けなげ」としか映らなのだった。(たとえそれがナニを我慢してる姿であってもだ)
あう〜、うなるよ!俺もまちがいなくお前の腹が鳴ったとき、「ぐるるる」と獣のようにうなるよ!約束する!
クリスマスのラーメン屋や、夜の公園のダンス(頭突き合戦?)どれもきゅんきゅんしまくりだ。しかも仲良くなってからのしおらしくなってしまった七瀬も良い!気の強い女がなついてしおらしくなってゆくパターン(紐緒タイプ)にヨワヨワなのねん。(ああぁ、やっぱ俺ってば封建的でファシストなんだわ)
関西人でキックボクサーでしかも家事OKの女とかの尻にしかれてーよなー。(by 願望機〜ストルガツキー〜)
ラストで髪をおろして、ドレスで同じ木の下で一年待ち続ける姿も俺的には涙。
しおらしくなったように見せかけて、イザって時には殺人的ツッコミを入れてくれるであろう七瀬。君にはシアワセになって欲しいぞ、俺は!
(蛇足:東鳩的怒涛のようなHシーンへ突入!モードに入っておきながら直前までギャグを飛ばすONEシナリオ、俺は大好きだが、七瀬のHのとき、Hシーン最中にも幕張的ギャグを連発!してくれたのはまじで洒落にならなかったぜよ。七瀬の女としての幸せを願って、犯り直しを要求するッ!)


3.里村茜〜俺も弁当にはそぼろが必要だと思う〜

記念すべき最初にクリアした人。
こーゆー人を避ける人が好きだな、俺。俺も不特定多数の人が嫌いだからな。人が嫌いでも人間は一人ぼっちでは生きてゆけないようにできているので、じゃあ少数精鋭ならいいか、って感じになりがち。それが野郎でなくたった一人の女子であれば、と願うのは地球人類種の保存本能からなのか、俺が単にムッツリなのかはわからない。とにかく普段は「去る者は追わず、来る者は拒まず」な俺だが里村イベントはすべて拒まれているにもかかわらず選択してしまったのよ。(だってメシ一人で食いたくなかったんだもン)それでいつのまにか懇意になって、まんざらでなくなって、なしじゃいられなくなるという、典型的な「なんとなくつきあっていた」展開が彼女のケースであった。
で、このゲームの特性上、最初のクリアシナリオのインパクトは彼女の姿でインプリンティングされ、丁度7月の雨の多い日々に「雨」のBGMとともに里村のピンクの傘、黄色い三つ編みが脳にかなりグサッ!と突き刺さってはなれなかった=目が覚めてる間一緒=情が移るという俺の脳の機械的な動きによって好きになってしまった。うーむ、俺の脳って簡単だな。
痕でいうと楓シナリオっぽいですな。これが最初だったので他のシナリオに「意味」を求めてしまってちょっと苦しんでしまった。彼女はこのゲームの「世界」を理解してくれる唯一の女性かもしれない。ゆえに彼女にはつらい思いをさせます(涙)。
基本的に言葉づかいの丁寧な娘「です、ます、ですわ」系&スポーツしない系の女子にヨワヨワな部分もあるのでそこもクラクラした要因ではありますな。七瀬のようにうるさい女も好きとかいってるのでようするに「なんでもいいんか!」といわれそうだが、バイクだってモトクロッサーにはモトクロッサーの、アメリカンにはアメリカンの、レーサーレプリカにはレーサーレプリカのそれぞれ良い部分があるわけで一概に「俺はアメリカン以外認めないよ」とかいえないのと一緒じゃないかと思う。(女の子選びはどうしてもバイクでたとえるな、俺)
彼女は「ヘンなものが好み」というのもGOOD。だって俺ってヘンなモノだもン(ハート)。あ、あと嫌なことをはっきり「イヤ」と云うところにも強さを感じてしまった。俺が一番嫌いなのは「イエスマン(ウーマン)」だ。他人の顔色をうかがって自分がない奴。だから「イヤ」が好きなのかも。(ゆうきさんは前から「イヤ」だとか「ダメ」だとかいう小説ばっか攻めてたジャン、というツッコミが一部から入りそうだが無視)
素敵に無口。つらい日々を過してきた里村、君にも俺はシアワセになって欲しいぞ。女の子なんだから、待つんじゃなく待たせる側にまわるんだよこれからは。
(蛇足:彼女のHシーン前のギャグが初体験だったわけだが、うーん。笑って許す)


4.川名みさき〜杖を耳に当てて百m先の俺の動きを探知してくれ〜

よく食べる女。
(ああぁ、ファンの人、ぶたないで、、)
ネットの噂に聞いていた半分は彼女のこと。もう半分は澪のことだった。みんななんだかんだいって盲目とか失語症とかにくいついてる気がするね。(ま、俺も他人のこといえんが)ショックを与えるには効果的な道具だが、いたずらには使って欲しくないネタではある。ま、ONEはエロゲーとはいえ、真摯な作りだったから許すけどね。鬼畜系のエロゲーで結構使われてたりするから腹が立つよな。シナリオライターなんてお涙頂戴のためなら平気で人を殺す人種だからな。人の死をお涙頂戴の手段にするのは許せん。同様にハンデを背負ってる人を単なるお涙頂戴で登場させるのも許せん。(あぁ、ライオン病の方の『マスク』を思い出すなぁ(涙))
その点、先輩のシナリオはうまかった。こぉーんなに悲壮感がなくってインカ帝国?とか思ってシナリオを進めていくと…。涙が出る前に息がつまっちゃうの。コートでしか泣かないって決めてたのに…。先輩の攻略は結局一番最後になってしまった。やっぱ一番最後でよかったわい。でないと、俺、笑ってプレイできなかったよ他の話。実は共通で出てくる「みさお」のパートですでに泣いていたんだけれド(笑)。それ以外のパートで泣きそうになったのって先輩と繭ぐらいですな。
「卒業式」という特殊イベントにひっかけているところもきたねぇといえばきたねぇですな。「卒業式」ってだけでなんとなくおセンチになっちゃうってーのに。このゲームで一貫して描かれる「離別と再会」、一番その波がでかいのが先輩のシナリオではなかろうか。
そういえば学園モノにつきものの「図書館イベント」が盲目の先輩、というのもひねりがきいていて良い。
悲劇具合と裏腹の豪快さ。うーん、痕の千鶴さんとだぶるぞ〜。
(蛇足:実は里村攻略時のセーブポイントがうまい場所で、そこから澪、繭、先輩のシナリオが攻略できた。長森、七瀬以外は意外と難易度が低いということであろう)


5.上月澪〜リボンのかわりにこめかみにダイヤルを付けろ〜

でたよ。ニセマルチ型後輩がっ!ヘイバーマン。ああぁ、ヘイバーだよ、よりにもよって。こぉーんなにちびでマル子型(注:マル子とは、ちびまる子ちゃんでなはい。マルチ型の女の子のこと)で許されるのか!ってくらい愛らしいのに、ヘイバー(涙)。
だいたい、VNなのに失語症ってのは卑怯すぎねーか?文字メディアなんだからよ、そもそも。(ま、言葉がしゃべれない人物が登場する小説はそれこそ山のようにあるけどさ)To Heartの先輩はゴンタ方式だったが彼女は「小説形式」って既にVNなんだってばぁ〜。本当に唖の人は耳も不自由なことが多いんですけどね。ま、しゃべれない理由はたくさんあるので一概にいえませんけどねぇ。みさき先輩の方はシナリオ中で事故による後天的な失明でありながら行動に不自由がない理由が説明されていますが、その点、澪はどうも説明不足で悲しいですね。これじゃあ犬や猫がかわいいというのと一緒だよ〜。(かわいいんだが人間じゃぁねぇ)
で、動物型キャラといえば本家、繭がいるのでちょっとちゅうぶらりんだよなぁ、という感じ。みさき先輩と仲が良いってのは微笑ましくていいんだけどねぇ。
見方を変えると「ヘイバーマンVSバイザーなしラフォージ」ですからね。だぁ、恋愛ゲームじゃねえよ(笑)。
かわいい妹みたいな後輩から恋愛関係への王道ですな。このパターンは年取ると問題ないけど高校生くらいだとけっこう切実だよな。
ただひたすらボディランゲージ[うんうん][にこにこ][あう〜]がかわいいので文句たれたいんだけど許せてしまう話だ。これに表情がついた日にゃーもう全部許す!って感じだ。話題性とオチのできのバランスがイマイチだよなぁと思うワタシ。先輩なみに重くしてもよかったのでは?マルチシナリオには遠く及ばないね。まき餌か?
リボン取るのを嫌がるシーンは「マルチのあそこ」を意識してると思うんだが。どうでしょ?


6.椎名繭〜目覚めたのね、彼女が!アレは制服じゃなくて拘束具〜

〜ののののの〜ののの〜>>もののけ姫の主題歌2番(笑)。
ついにくるところまできたか、という印象のもののけ娘、繭である。さすがにコレはどのゲームにも該当するキャラ、いねーよなぁ。タイプ別でいうと非人間型とゆー、モビルアーマーみたいな分類がないと該当個所がないよな(笑)。
一応、年下、別学校というとWAのマナ(おお、泣いて暴れるところも似ているような気が)とか同窓会のアレとかもそうだけどね、やっぱオマケ的な配置になりますね。
「人語を語らない」「年下」「非人間形態(笑)」ということで澪とダブってんだよなぁ。プレイ中の入れ込み具合はかなり低く(だって笑えないんだもん)、う〜どうなることやら、と思っているとあのラストである。
「ぐあ〜〜っ!やられたぁ!やられまくりだぁ!!!」
のラストなのである。『アルジャーノンに花束を』を初めて読んだときのあのやられ具合に匹敵!
思わず我がSF研のX川次郎やヤXXゲリオンのことを思い出してしまう。ううう、入部当初はまったくお前らも繭とおんなじだったよな。(本人達は覚えていないだろうが)日本語しゃべらねぇは、本能のままに行動するは、いったいどうやって大学に合格したんだお前達!的部員だった彼らもいまじゃ普通のオタクと同レベルだし、立派な社会人だもんな。美しいぞ、成長する人間の姿は美しいぞ。俺の目頭は自然と熱くなる。 あ、ゲームの話ではなく思い出に浸ってしまった。
「人間は成長する生き物だ。なァ、ペッシよぉ!」
俺は繭の見事な成長ぶりに拍手を送った。七瀬ができのいいノヴェラだとすると先輩のはノヴェレット、繭のは短編という感じか。これってどう考えてもHシーン不要だよなぁ。マルチシナリオ以上に。
特に感動したセリフ。「そうだよな、椎名は動物じゃないもんな、人間だもんな。我慢できるよな」(笑)
もしこの程度の困ったお子様がいらっしゃいましたら是非、日大理工SF研へ。立派な地球人類に更正いたします(笑)。


7.氷上シュン〜歌はいいねぇ。ついでにデスメタルもいいよねぇ〜


か、カヲルくん!ここにいたんだね!(笑)
まぁ、どうでもいいオマケキャラですな。
最初に遭遇したとき(既に茜シナリオ攻略済)、「こ、こいつ、何もかも知っていやがる!?」と思わせぶりなセリフをはくのでつけまわしたところ、「君と僕は似ているねぇ」とか「好きってことさ」とか「僕にとって生と死は等価なんだよ」(嘘)とか「そーゆーことか、リリン」(云ってない)とか、俺内部で炸裂するいわば徹鋼焼夷弾攻撃を連発!!!というわけでみさき先輩よりも先に攻略してしまったという恐るべきモーホーキャラでした(ぐおー、ホモはイヤァ!)。
お前はアナルマンに出場して後方不敗の相手役をすることを要求する!!!
結局、苦労して選られるもの、それは雅史エンドなので要注意!!



##最後に…

いや、まじめな話、俺も思春期にツラぁ〜い出来事がいくつか重なって、「永遠の世界」を求めたことがありました。今思い出しても非常によくできた世界でした。本当にあったみたいで今でもつらいことがあると思い出すけど、俺はその世界にお別れをして今この世界にいるわけです。なぜそうなったのかという理由は実はこのゲームよりもはっきりしていません。人の脳みそというのはそういう作りなのかもしれません。
ただいえることはこちらの世界にひきとめてくれる素敵な女の子もイカス友人も大切な家族も当時の俺にはいなかったのですが、俺が作り上げた「あちら側の世界」に約束した人もいなかったせいだと思います。
こちらの世界で俺が核攻撃を受ける前に故郷を脱出、日大のSF研に漂着。そうしてかろうじてこちら側の世界に残ったような、そんな気がします。
だから俺が大学生の頃書いた小説はその世界のできごととか俺の済ませてきた通過儀礼の話が多かったんだと思います。今はまた社会に出て色々な修行を済ませてきたので当時のような思いに浸ることはできないので、ONEの世界にも「答え」みたいなものを求めてしまいましたが、そんなことには意味がないのだと今は思えるようになりました。エヴァだって結局あれだけ材料があったから「世界」が構築できてたわけで、それをぬいたら「中学生日記」なわけで、ONEの「世界」は「離別と再会」のシチュエーションを作るための「手法」だとわりきればそれはそれでいいと思います。
みさおとの離別はハーラン・エリスン「死の鳥」でのアーブー(犬です)との離別のパートにそっくりで、ああ、俺ってSFものでシアワセ、とエヴァのときと同様の優越感に浸って。感想を終る。
少なくともこのゲームは俺に「永遠」を与えてくれた。
そう、11月30日からラスト直前までを、俺は今日も時間の許す限りリプレイしているのだ。(アバッキォォ!


最後の蛇足…
東鳩はアニメ化だそうで、ううむ、さすがに俺をエロゲーに走らせただけのことはあるわい、などと感心している昨今だが、「ONE」についていえば、
絶対にアニメ化不能!
よって、我々の心の中だけでこころゆくまで遊んであげましょう。
今回は完璧にシンクロしてたので、あくまでも主人公は俺。よってデフォの名前は記憶にないのです(笑)
ありがとう。本当に心から楽しい思いをさせてくれて。素直な気持ちでスタッフと各キャラにお礼を言います。
ありがとう。

MDに落とすのも面倒なので、そのまま音楽モードで「雨」を聴きながら眠る....


(7/22 wrote.)