ピンパイってあの会社?

Missing


〜いつかきっと〜



下半身勇者王u-kiより、最新情報を公開しよう!

今回紹介されるのはアレ系ビデオメーカー直属ゲーム部隊ピンパイのWINDOWS用最新ゲーム
「Missing〜いつかきっと〜」だ。

#いったい何をMissing?希薄なテーマに不満

うーん、はっきりいって「オススメ」でないゲームの記事をかいていいものか、という不安の残る出来であった。でもこのクラスより下にランクされるゲームってもっとうようよしてるんだろうなーという気はする。(当て推量)
もともとは「いんどめたしん」という個人的に注目してる同人漫画家さんがマニュアル作成を担当してるってだけで買ったんだけど、全体を通してみた場合、完成度は高くないんだけど黙ってるには惜しい、みたいな雰囲気が残ったので簡単な感想は1月頭に書いていたのだ。これ以上寝かせても内容濃くなりそうになく、鮮度が落ちるだけと判断し、とりあえずUP!
Missingはそのテーマに「バレンタインに送られる正体不明のチョコとMissingという謎のメッセージ」っつーのがあるんだが、これが薄っぺらで陳腐なんだよ。なんとヒロイン魅悠以外はまったく関係ナシ!それでいいのか?(苦笑)

これに限った話じゃなないけどさ、なんかVN形式ってもろマネな気がしていやんね。絵のタッチも古い感じだし。
そういう意味ではどーしてONEの時とかは気にならなかったんだろうか?雰囲気が東鳩に似てたから?
それとも俺がゲームやるの久しぶりで違和感感じてるだけか?



#黄金パターンあるいは永遠の課題

シナリオ構成は3×3のマトリックス状、と思わせておいて実は
瑠璃・魅悠/美咲・ルナ/深雪・恵/美姫・弥生の4パターン×表裏+枝里なのだった。
ヒロイン=幼なじみ、年下、眼鏡、不良、関西人、外人、メイドさん、おりこうさん、盲目少女、などヴァリエーションに富んでいるように見えるが、ゲームのキャラとして捕らえた場合、俺が「ときメモパターン」と呼んでいる奴から脱却できていないのだ。「キャラ設定」パターンとしてときメモがすでに5年前に「完成してしまった枠」があるわけで、これを越えないことにはこの業界すたれちゃうよ、ってことですな。
忘れるなかれ。東鳩が一件パターン通りでも「ロボット・超能力・魔術・格闘・特定地域差別・外国人に対する偏見・貧困から生ずるいじめ」が詰まったおもちゃ箱だったことを。(byいんどめたしん)
ONEは東鳩もどきといわれようと、そのテーマに「永遠の世界」を用いた「離別と再会」のモチーフがあったことを。
こーゆー工夫がない、ただの学園モノではくいたりないわけだよ。トゥルラブはそれなりに「アンチときメモ」が見えてよかったんだが。(2になったらどうなっちゃうか心配ではあるが)



#ところどころに目立つアラ

主人公、シナリオ毎に性格違う気はする。主人公がアホすぎてメインの魅悠シナリオは怒鳴ったくらい。しかもそのアホさに魅悠は無論、美咲、瑠璃、枝里が振り回される形になるわけ。
2週間という期間で9キャラというバランスというかサクサク感は、地獄のような長期プレイ期間に野球チーム+αの人数をやってしまった「どきプリ2」をプロデュースした後輩の万太郎君にも見習っていただきたい。
しかし、出会って2週間でセックスできたらかなりシアワセ、というくらいイベントの不足を感じる。分岐が少ないからなおさら。
絵も着せ替え人形形式であり、こーゆーデートもろくにしないやっつけエロならば、せめて一人2体位は画像が欲しかったなぁ。
あと全員処女ってのもいいかげんやめねぇか?VIPER-M1はその辺、よかったぞ。ヒロイン非処女って結構それだけでインパクトあるしな。幼なじみはもう結構だよ。
あとね、日本語が基本的に駄目。君ら、プロなんだからお金払っても日本語書けるライターやといなさいよ。オンラインボードの書き込みじゃないんだから。
「Missing」サブヒロイン、瑠璃と映画見に行ったらタイトルが
『HMX−112〜二世誕生』
というロボットモノだったんだけど、主人公の内容紹介が、

時代は世紀末…「汎用人型決戦兵器」HMX−112という耳にアンテナを付けた女子高生型メイドタイプロボットが活躍する話だ。悪役はにんじん星からやってきたウエイトレス集団だったよなぁ…

って、おい、日本語が矛盾してるぞ!
あともう少しエロ小説読め。
・・・じゃなくて3点リーダー使え!(こんなにうっとおしいとは…)
「文字校正」ってのはなんだ?誤字脱字は見るけど、「文章校正」はしないわけ?
スタッフ名「海豚マニア」とか「千鶴姉さん」とか楽しそうだけど、一応、プロの製品なんだからさ、同業者のネタで盛り上がるのにも限度があるし、それなりのもの作ってから遊ぼうぜ。制作総指揮「HMX−12」ってのはいくらなんでもやりすぎだ。
と、パワーも資本もあるくせになめた製品作ってる連中を見て個人的に怒っている俺でした。
俺も、オンラインでVN作るかな?動画や声優なくてどれだけできるかやってみるか。エロ画像は皆さんの想像で補ってもらうとしてだな。文句云うならあんたのシナリオ見せてみろってっていわれそうだもんな(>勝手に盛り上がる俺)



#しかし、キャラは立ってるかニャ?

というわけで、さんざん悪口を書きつらねて、「だったら紹介すんな!」>俺、という感じなのだが、サクサク進んで久々にコンプリートしたもんだから、つい、ね。
ま、キャラはそこそこよかったのよ、というわけでざっと各キャラの紹介をするぞ!!

1.かみさか るり
特殊工作班Missingの副隊長。しかし、その自己主張の強さといい、ついつい「一緒に帰る約束をする」を選択してしまうあたり、もはや主役級。ってゆうか、単に俺内部順位が一位なのでこの位置に君臨。さらに言えばコイツがいなければ俺はたぶん他の幾つかの「糞ゲー」扱い品と同様、ここにプレイ感想を書かなかったと思われる。そういう意味ではおそるべし、「るりるり」(笑)。←こーゆー呼称はゲーム中にはありません。
ああ、ボクは関西人女の奴隷です。やはり関西人、あるいは日本人じゃなくてもいいから関西弁をしゃべる女を猛烈に彼女にしたいと再確認する昨今。 と、智子ぉ!帯締め買ってる場合じゃないよ!(全国の智子さん、スミマセン。俺の欲情キーワードになってます。いうなれば吉野純雄にとってのロリータと等価です)
「かわいい、かわいい、瑠璃ちゃんやで。るりるりって呼んでや」>これ関西のどのあたりの言葉じゃ?(苦笑)
少しだけまじめな感想を書くと、こーゆーわかりやすい行動&性格のオンナノコは良いです。「ウチは嫌な女や」と自分を責めて泣くシーン、そりゃ泣き落としなんだけど、俺もつられて泣くちゃいました。何も泣かなくたって、いいじゃんか!とか深夜にディスプレイに語りかけるな、俺よ!

2.たちばな みゆ
特殊工作班Missingの隊長。冷静沈着。しかし、怒りだしたら何者もその進行を妨げることはできない&通った後には草木一本残らないところから「スゲェ。さすがだぜ隊長」とうならせることは確か。
しかし、まじめにゲームとしての評価を書かせていただくと、ヒロインシナリオはどうしてこう、いつも駄目なのだろう?東鳩やONEの「幼なじみ」成功例を越えることができんのか?だったらやめろよ、幼なじみって設定をよ!もう藤崎詩織がデビューしてから何年経ってると思ってんだ?やはり太くしっかりした幹にこそ立派な枝葉が付くわけで「幼なじみのヒロイン」をしっかり描けないんならもうやめるしかねぇわな。
まぁ、幼なじみでなくてもPiaキャロ2のあずさのように、「喧嘩ばっかりの仲から和解」というパターンも相当な技量がないとカタルシスがでてこないと思うぞ。
もっともしっかりしたシナリオとか重厚さとかカタルシスとか求めずに単なるエロがやりたいんであれば話は別だが、だったら鬼畜系に走ってください、ってことだよね。
瑠璃シナリオと共用なので思いきり霞みまくってるぞ。とりあえず、すぐ怒る女は駄目(苦笑)。

3.ふぢおか みさき
Missingの衛生兵。作戦行動のない日は主人公の家で「学園ソドム」状態の不幸な少女。その終始おびえきった態度と、「ひぐぅ」と言う台詞をゲーム中でたった一度はいたばかりに、「ひぐぅ友の会」なるファン組織まで結成されているというツワモノ。
一番最初に解いてしまったのだが、どう考えても俺は魅悠でなく美咲をとるぞ、このシチュエーションなら(笑)。
同じ幼なじみで単に年が一つ下なだけ。あげくにこちらは一緒に住んでいる。まさに高校性夫婦状態!あんたそりゃ犬猫だって一緒にいりゃ情がうつるわけで、「さようなら、おにいちゃん美咲は家を出ます」(おごっ、そうか、やはりこれも「おにいちゃん」キャラか)とかいわれたら俺だって「行くな!行くんじゃねぇ!俺が一生おまんま食わしたるさかい!」とかいわざるをえないじゃん。
ちゃんと飯作れるというだけでも超合格!(というか家事一般OK)魅悠なんていくら隣近所に住んでたってどんな生活してんだか見えやしねぇんだからどっちとるか?でそんなリスキーなこたぁできやしねぇぜ。
というわけで、遊園地で「ひぐぅ」、目の前で魅悠と喧嘩して「ひぐぅ」、恵のシナリオでパンツめくられて「ひぐぅ」、と散々な目にあわせた埋め合わせに幸せにしてあげましょう。

4.ルナ=フランチェスカ
美咲と同じ学校に通う国際的なテロリスト。中東でぶいぶいいわせたあげくにロシアンマフィアとのつながりもあるらしい。どうして美咲とつるんでいるのかは不明。多分学校で美咲はルナに「ひぐぅ」を連発させられているに違いない。「風車の矢七」のように陰ながらMissingに協力的な行動をしばしば行なう。「セーラー服反逆同盟」の中山美穂が無意味に薔薇を投げていったように、高いトコロから現れて猫を投げつけてゆくという変わった芸風である。
美咲を「ひぐぅ」、とびくつかせるのが趣味のようで、ゲーム中でもシナリオ分岐点で「ルナを選ぶネ!さもないと殺すネ!」とプレイヤーにプレッシャーをかけてきたりするので思わずこっちが「ひぐぅ!」といいそうになったほどだ。
ハーフとかガイジンもストーリー展開が難しいのかヴォリューム不足。東鳩のレミィも成功したとはいえないので、ちょっと大久保あたりで真剣にガイジンさんの相手をしたほうがいいと思うぞ、俺は。

5.みなづき みゆき
特殊工作班Missing諜報担当。おそらくチーム内で最高の頭脳の持ち主。「かみそりアイザック」の異名を持つ。特に彼女の作る「しな」は殺人的フェロモンが200%発散されており、俺は何度ゲームを中断して違うことを始めてしまったかわからないくらいだ。おそらく彼女は8年前、日本に3ヶ月滞在した期間にニンジャの里で「くの一」としての特訓をしてきたと思われる。(ショー・コスギ談)
いやね、シナリオとか以前にこーゆータイプにヨワヨワ。部屋に二人きりにさせないでくれ!俺ってもともと雰囲気に流されやすいんだからさ。

6.みなづき めぐみ
深雪と組んでMissing諜報活動を行なっているヘイバーマン。自ら志願してヘイバーマンになったが、スキャナーギルドと反発。傭兵家業に身を落とす。目が見えないが、ダウンジング・ロッドによる索敵範囲は半径200kmに及び、小鳥などの小動物からターゲットとなる建造物まで精密にスキャニングできる。JOJO第5部のナランチャの役割だと思えば良い。
ゲームのラスト、主人公とサシで勝負するシーンでは思わずワムウ・コールをしたくなるくらい熱くさせられた。あそこでボウガンの弾が跳ね返ってくるとは思わなかったなぁ。
おまけシナリオも炸裂した内容。
「これでコミケの待ち行列の長さや待ち時間を正確に計測することができます。一緒にコミケにいきませんか?」
「嫌だ」

7.みつほし みき
特殊工作班Missing攻撃担当。実は俺の第二のお気に入りである。まさにマイクサウンダース部隊かサウンドフォース、あるいは熱気バサラ状態である。ゲーム中のBGMも何故か一人だけ別ゲームのノリ。音響破壊兵器を常に携帯し、そのフォルムもまさに「攻撃機」にふさわしいカスタマイズがなされている。実は彼女ほど見た目と中身のギャップが激しいキャラは他にいない。そこも良し、である。実はさらに二段変身があるので変形マニアには見逃せない。(そんなマニアがいるのか?>俺)
実は彼女は偽装亡命者キリル状態であり、二重スパイとしての定めに翻弄されている。
見た目はツッパってるけど、実は…が女子にも適用されることを経験しました。「へぇ、実はそうなんだ、ふぅーん」って、いってみるのは実は楽しいんだな!(なぜか何かを思い出して怒っている俺)

8.たかとり やよい
特殊工作班Missing作戦担当。脳に病を持つ少女。その病ゆえ、常に欠陥のある作戦を立て、特に最前線に派遣される美姫を常に危険な目に合わせている。その危険なシチュエーションから常に生還する美姫はやはり優秀な攻撃兵器なのかもしれない。
しかしなぁ、本当に脳が腐ってるとしか思えん会話&行動パターンなんだけど、本当に脳が病んでいると知ったときの衝撃は畳の上で約180秒ほどスタープラチナに心臓つかまれたかと思うくらい笑い転げてしまうというほど強烈だった。ハッキリいって超反則。ってゆうか「これがザレム人の秘密です」って感じ(笑)
馬や馬なみの人が好きなようなので、競馬ファン及び男性自身に自身のあるあなたは即彼女を攻略してみましょう。
もう少し、性格描写をうまくすれば一番泣ける話になったかもしれないのにね。残念。

9.くさなぎ えり
まさに「寒い国から来たスパイ」。我が国の国益を守るため、極秘に進められた海外派兵計画、コードネーム「オメガ」の全貌を知るために某国より送り込まれた。オメガ計画によって組織された特殊チームMissingの隊長、魅悠の家に潜入することに成功。しかし、ドジなためにその正体はばればれであり、逆に魅悠に利用されている。事情を知らない瑠璃とは敵対関係にある。
屋敷内を犬を使ってパトロールするよう命じていながら、自らが犬に探知されてしまうというマヌケぶりがゲーム中で拝める。まったくこぉーんなミッチェル・ガントよりもまぬけなスパイは見たことがねぇぜ、って感じである。
しかし、スペッツナズナイフなどの飛び道具の扱いは超一級。彼女のオッパイ・ミサイルによって危うくゲームを中断しそうになった俺であった。
しかしなぁ、なんでHシーン学校の制服やねん!メイド服が、メイド服がぁ、、、(u-ki、キレる)

#補足・主人公
今は「寿ゆうき」を名乗っているが、実は国家の巨大な陰謀によって生み出された実験体。故に身に覚えのない少女に「おにいちゃん」呼ばわりされたり、ある日突然、おかっぱ頭の少女に「わたしはあなたを知っている」といわれたり、隣に住んでる少女から「恐怖を呼び戻さないで!」といわれてびんたをくらわされたり、送り主不明の謎のメッセージや毒物が郵便受けに入っていたりするとても不幸な18才。少女たちとの戦いのさなか、自分の出生の秘密や、過去に触れ、自己の再発見を行なうことになる。オリジナルの名前は「豪和ユウシロウ」(嘘)。
陸上自衛隊習志野第一空挺部隊所属。階級は大尉。他にA級射手の称号を持つ。

#ゲスト・いんどめたしん
知る人ぞ知る、今人気爆発中の同人作家。君の買った美少女ゲーム系の同人誌にもぴらっと一枚、ゲスト原稿描いたりしてるはずだ!
しかしなぁ、ピンパイのマニュアルに「無人島物語X」の歌のっけりゃそりゃ問題あるって! でもビデオはピンクパイナップルが出してんのか(笑)。
この冬に出た同人誌でも彼はMissingのキャラを描きまくっていたのでいんどめたしんフリークの皆さんはMissingを攻略すべし!だね。夏にはMissing本出るみたいだし。
ちなみに、どぉーんな絵柄で、どぉーんなネタの人かはこのページで感じがつかめます。



#最後に

しかし、ギャルゲーのキャラ、名字も名前も必ずかぶっちゃう気がするな(苦笑)。
「××(ゲーム名)の誰」といわないといかんというのは名字がなかったころの「川むこうの田吾作」とかのようで非常にダサイ。でも商標制にしたら?「浩之ちゃん専用あかり」とかになるんだろうか?それはそれで結構おもいろいかも(爆笑)
あ、最後の最後まで誉めなかったけど、楽しいです、Missing。このページ見てやっちゃった人はメールするように(笑)


(99/1/20 wrote.)