1988年、あるいは昭和63年、私は日大理工学部に入学した。 そこでSF研に所属。年一回発行の正式会誌GENESISに加え、 一年前より実験的に開始された3ヶ月に一回発行の副会誌ぷちジェネシスに 小説などを発表する機会をあたえられて、一つ上の先輩たちと それなりに創作活動に励んだのでした。 で、昭和の終焉という「昭和の子供たち」にとっての一大イベントを経て 同人ユニット<萩とゆうき>を発足。 皇室ネタ、学生運動ネタ、各種パロディなどをこちらで展開。 まじめな原稿はSF研会誌に、そうでないものは「萩ゆう」で、 というスタイルが自然にできあがりました。 これも私の鬱屈した青春の結晶です。まぁ、自分の作品だと思わずに、 後輩の学生のだと思えるような歳月が経ってしまったわけで、 まぁ、そんな気持ちでここにアップすることにしました。 変わってしまった部分も多いですが5〜10年前の、擦れてない自分の魂の 結晶がここにあります。 作品集にしたときアカ入れたんですが、そのバージョンは存在せず、 Rupo90HXからdosテキストにしたものそのままですので内容以前に誤字脱字もアリです。 内容もかなり稚拙で、あれのマネだとか話になってねーとかありますが、 マネ=尊敬作家のパロディ、話になってない=ポエム、と思ってください。 テストアップです。4KBから40KBの短いものです。気が向いたら見てやってください。 (横書き、ルビなし、段組なしだとずいぶん印象がちがうんだなぁなどと実感)
_ | 社会科見学 | (4KB)88/5/11「ぷちジェネシス3」 |
まさに俺の「Q81戦争」。内容じゃなく、中学の時授業で最初に書いた話なトコロが。宇宙人モノ。 | ||
○ | 小さな宇宙のひとかけら | (8KB)89/3/7「ぷちジェネシス5」 |
結構自信作。高校時代の社会への不満が結晶。 | ||
○ | タキオンの日 | (13KB)89/6/11「ぷちジェネシス6」 |
ハードエセエフを目指したがホーガンでないと無理でした。恐竜はなんで滅んだのか? | ||
○ | 悦楽の時 | (5KB)88/11/30「ぷちジェネシス4」 |
ポエムです。ポエム。時間がなくて書いた割には安いホラーっぽくなって評判は良かった。 | ||
● | 仔猫 | (19KB)91/10/5「GENESIS16」 |
本当は一番書き直したい作品。19才で既に故郷が懐かしくなっちゃった話。 | ||
● | 時の塵芥、夢の島 | (16KB)92/10/1「GENESIS17」 |
バラード中毒になり完全に否定された未来。でもこの未来史は続きがあるのだ。 | ||
○ | 奴隷剣士 | (22KB)89/9/30「GENESIS14」 |
夢落ちだ!と良くいわれるが、夢がなんなのかは非常に重要なテーマなんだけどな。昔の女ひきずってます(苦笑) | ||
○ | セブン | (29KB)90/11/1「落下星1」 |
習志野会誌1号用に頑張った。夢じゃないんだよ。ここで描かれる多重自我は俺、私、僕などがごっちゃになる今の自分にも多いに影響アリ。 | ||
○ | 死ねない男 | (22KB)91/6/22「ぷちジェネシス11」 |
親代わりの祖母の死は決定的に死に対する価値観を変えてしまった。「舞姫」がソース。 | ||
○ | 雪の森にて… | (16KB)91/11/18「落下星3」 |
今までで一番一般受けしているのは一番真実パートが多いせいか?と悩んだ。恋って幻想だよね。俺Fの限界。 | ||
● | グッバイ・サマーホリデイズ | (20KB)91/10/17「落下星2」 |
女を部屋に連れ込みたい欲望が全開、ととれないこともないが本人は至って真摯に破滅と恋愛を描きたかったようだ(苦笑)今もドーナツは好きよ。 | ||
○ | 轢く! | (11KB)91/11/18「電脳同人誌2」 |
バラードのクラッシュの翻訳本が出る前に急いで書いてみた。ラストは蛇足だが一連の未来史につなげたかったのだ。 | ||
_ | 紅孔雀 | (38KB)93/12/10「別冊電脳同人誌」 |
いわゆる普通小説はこれが最後となる。一連の「電脳連続体」という改変未来史の基本がようやく固まった。一度分割統治され、電脳化が進んだ世界。秋が出会いと別れの季節なのはその為。 | ||
● | 子犬 | (9KB)93/6/2「GENESIS18」 |
後輩にモノ書きがいなくなってきたので、原稿をプレゼント。社会人になって仕事に疲れてマス。 | ||
○ | 我が瞳、鉄の骸に | (39KB)90/9/26「GENESIS15」 |
原発は電脳と共通の危険な匂いのキーワード。好きなサイボーグをネタにSFを正面からパロってます。 | ||
_ | 創作童話「原サイしおさん、鰻をたべた」 | (10KB)91/8/8「萩とゆうきtoZ3」 |
上記作品を別の切り口で描き直した。けっこうお気に入り。このレベルのパロディがその後増える。 | ||
○ | 小説:映画「裸のランチ」を見て | (7KB)93/9/26「ぷちジェネシス別冊」 |
買ったばかりのOASYS Pocket 2で原稿を思い切り書いてみたかった。通勤時に作品が書けることを証明したかったんだと思う。 | ||
_ | 光源氏の「ぼくはジャガーだ」 | (21KB)90/5/26「萩とゆうき12」 |
偽の「これから出る本」という傑作なモノがあって、そのキャプションがあまりに面白かったのでその通りの話がいくつか作られた。内輪受けですね。 | ||
_ | 天下をねらえ!「バン・ガスター」 | (12KB)89/8/31「萩とゆうき5」 |
こーゆー身もふたもないパロで満載の本。好きなものにストレートに気持ちをぶつけられるっていいですね(笑)。このころ餌食になったのは高河ゆん。「アージアン」も機会があれば紹介したいが相方の作品なんです。 |
昭和天皇崩御は私にとってかなりショックなイベントだった。
その反動で替え歌集やこんな漫画を作ってしまたのだ。
危険思想家だったと誤解されそうですが、右も左も等しくバカにしてましたからね。
あとがきには「良識あるひとのお遊びです」と書いてあるが、書いている本人に
「良識」があったかははなはだ疑わしい。
詳しい紹介はおいおい。(やるのか?)
良くも悪くも一番私のパワーが一番あふれていた時の作品。