音楽CD


・the Prisoner オリジナルサウンドトラック

イギリスに2万人以上いる正式なThe Prisonerのファンで構成される
Six of One』のおかげで1986年に復刻されたドラマのサントラ。
あの超カッチョイイ、オープニングを死ぬまでリピート可能Death。
26のチャプターで構成され、大体ストーリー順に構成されています。
大学生の時、渋谷の洋モノCD屋で買いました。






・POWER THEMES 90
1990年。日本で異変が起きていた。
とゆーか、日本のITCフリークは騒いでいた。
海の向こうで変なCDが出回っていると。
これ、突然売り出されたITC作品群のテーマ曲をディスコミュージック風に(ラップ?)
アレンジしたモノなのだ。今でも海の向こうのディスコやクラブではサンダーバードや
プリズナーのテーマがガンガンかかっているのかもしれない。
折しもエモーション(バンダイビジュアル)が続々とITC作品のLDラインナップを
発売し始めたころでした。



・FAB featuring M.C.No.6
で、これはさらにプリズナー独自の人気を示すモノで上記POWER THEMES 90の中から
『the Prisoner (free man mix)』をシングルカットし、2曲の別アレンジ
『the Prisoner (confidential mix)』、『the escape (solitary club mix)』を
加えたでっかいシングルだ。
しかし、イギリス人もそーとー入れ込んでいるとゆーか、狂ってるとゆーか。
CDの表面にびっしり洒落が書かれている。もー『6づくし』って感じ。
第一、M.C. No.6って誰だよ(笑)
POWER THEMES 90を石丸電気で買ったおたくはいっぱいいたと思われるが、このCDは
その存在自体、知っている人が日本に何人いるか疑問である。

・その他、洋モノのSFTVサントラのニセレコード(ようするに正規品でないモノ)に
 プリズナーが入ってるヤツを持っています。本物のサントラがはいるまではこれでガマンしてた。
 結構おもしろいアレンジになってた記憶がある。



ビデオ・LD


プリズナーNo.6のビデオは1985年1月から1986年6月までに渡って
2カ月おきに全9巻構成でエモーションから発売された。
謎の円盤UFOなどと同期に発売となったが、まだビデオレンタルというものが
普及し始めたばかりということもあり、置いてある店は少なかったと思われる。
山形と栃木で置いてある店を見たことがあるが、全巻そろっている店は
こっち(千葉・東京)に出て来てからお目にかかったことはついになかった。
(1988〜)
1〜8巻が2話づつ収録されており、9巻のみ最終話1話のみだった。
1〜8巻が100分13800円。9巻のみ50分9800円。おまけ画像などはない。
パッケージデザインは1〜3、4〜6、7〜8、9巻が同じデザインで4タイプある。
(画像は7巻のもの)VHS、ベータ両方発売されていた。

プリズナーNo.6のLDはボックスタイプ3箱構成で1992年3月から7月までに渡って
2カ月おきにバンダイビジュアルから発売された。
詳しいスペック栗野さんのページで紹介されているのでそちらをご覧いただきたい。
ボックスのカラーは1=赤、2=青、3=黄色とカラフルであった。
解説書の他に『村』の地図(小さい番)がおまけとしてついていた。
こちらは探せばまだ売っているお店もある。

・その他、今手に入る画像としては、バンダイビジュアルからたぶんまだ発売されていると思う、
 『サンダーバードヒストリー』という、一連のITC作品のラインナップをするにあたっての
 おそらくプロパガンダ用に作られたLDが5800円くらいで売っていると思います。
 片面に海外番のオープニングエンディングが入っており、プリズナーオープニング、エンディングが
 収録されてます。残念ながら解説や名シーンが入った日本語側にはプリズナーは入っていません。
 また、前述のPOWER THEMES 90のLDも存在します(笑)!
 これはラップのリミックスにあわせて洗脳シーンとか、パンチシーンがカットバックされる、
「ホントに洗脳されちゃいそうなビデオ」Death!
 SF研部員をプリズナーにハマらせるためにルドビコ療法形式でこのビデオを見せる、
「SF研プリズナー合宿」を企画しましたが、危険なためぽしゃりました。
 今となってはいい思い出Death。




・TVに映っているのがM.C. No.6?

 こーんなお姉さんが踊ってます
 こぉーゆー『6』サインも一部の部員間で流行ったな(笑)







書籍


早川文庫『プリズナー』(SF233)
トーマス.M.ディッシュ/永井淳 訳
1977年3月31日初版。

「2001年宇宙の旅」同様にノベライズといえども映像作品の解説的な
役割はまったくもっていない作品になっている。
やっぱしTVシリーズを見ていないと楽しくない。
No.2がNO.6を出し抜いて逃げちゃったりします(笑)。
やっぱ、凄いのはただでさえ凄いディッシュという作家が
さらに凄いプリズナーというモチーフをもらってホントに
意味不明になっているところである。
「あんたがNO.1か!?」
「あらあら、おばあちゃん、どうしたの?」
「腕が折れちゃってとっても痛いのよ」
「ちょほほほ〜!!」<−(NO.6の叫び)
これがこの作品のすべてDeath。(わかる人にのみわかればよい!)
エヴァンゲリオンとか見て「わけわからん」とか云ってる連中には
コードウェイナー・スミスとか『世界の中心で愛を叫んだけもの』とか
読む前に、プリズナーやJ.G.バラードの『溺れた巨人』とかを読んで欲しいものである。
私が手に入れたのは第4刷で1990年にでたやつです。まだ早川の青背(SF文庫)が
青ラベルになるまえの黒ラベルのやつですな。買うまでは図書館でガマンしました。
宇都宮市立図書館に10年前にはありましたけどね。
こーゆー本はあきらめずに版元に問い合わせること。意外と簡単に手に入ったり、
アンコールフェアで手に入るきっかけになるかもしれません。
(ベスターの『分解された男』はこのパターンだったなー)
ディッシュはプリズナーの他に『人類皆殺し』(早川文庫)やビジネスマン(創元推理文庫)、
新しいところでは新潮文庫から『M.D.』が出ています。おもしろいので見つけたら読みましょう。

・その他、プリズナーとは直接関係ないが、私が独断で「すっっげーープリズナーティックな作品」と判定した作品を紹介しておきます。手に入りにくいものもありますが、探す楽しみができていいでしょう?


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