mega2096メガチュード2096

10月19日に発売になったばかりのできたてほやほやの新製品。
9月発売予定だったくせに遅れやがったのだ。
雑誌の紹介では雰囲気がわからなかったがいわゆる「波動拳ゲーム」である。
オレは波動拳がうまくくりだせないのでずっと格闘ゲームを避けていた男である。
だが、オレはロボジョックス。目の前に戦闘ロボがあれば逃げるわけにはいかないのだ。
ってわけで一通りやってみた。かなり面白い。格闘ゲームにしては1キャラあたりのコマンド数が貧弱なので格闘ゲーム初心者のオレもあっというまに楽しくプレイすることができた。ポイントとしては接近格戦用兵器と射撃系の兵器の切替えをマニュアルで行うところである。この両兵器は2体の距離による制限はうけない。(威力は違うようだが)
しかし、この武器モードによって繰り出せる「必殺技」が違うのだ。
無論、ロボの特性によって接近戦用の兵器をメイン装備にしたほうがいいものと距離をとって狙撃したほうがよいものがある。しかし格闘ゲームの一種である以上、積極して一発ぶちかますのが戦いの醍醐味であろう。
全体としては「闘神伝をバ−チャロンの設定でやった」という大パクリ作品のような気もするが、とりあえず面白いので許す。
残念な点は、ロボが10体(+ボス2体)と比較的多いのはよろしいのだが、いまいち一体一体の個性が弱い気がする。(スト2以来、ケンとリュウの関係は断ち切れないのだろうが)やはりバーチャロンの8体のバーチャロイドの個性、戦闘能力バランスのすばらしさを痛感する。ロックオン攻撃もロックしたくせに通常攻撃と同じ程度しかホーミングしないのは意味がない気がする。バーチャファイターを最初に見たときはうまく闘技場の視点を移動させて1P2Pの視点的、操作的な差をなくしていると関心したもんだが、メガチュードは闘技場が広すぎて(このシステムだとこれぐらいは必要だが)位置によっては非常に見づらいこともある。それとリニアダッシュが左右(実際は奥行きの方向)への移動なので視点によっては自機と相手の向きがわかりづらい気がする。
歩行をもっと高速にして、ダッシュはバ−チャロンの様にボタン一発+方向キーにすべきだと思うけどなぁ。
(文:前ダッシュ以外超禁止のフェイエンU−KI)



ゲームの設定

時に西暦2096。巨大ロボットMW(マニューバル・ウェア。メック・ウォーリアではない)による格闘競技大会「メガチュード・グランプリ」が開催されていた。
MWの規格とは、

である。


登場ロボット紹介

デイ・ブリンガー(Dy・Bringer)

いわゆる主役キャラ。メインコマンドは波動拳で、技も波動拳、昇龍拳、である。
必殺技としてはエメラルドスプラッシュ(嘘)、一生に一度しか使えない(嘘)スーパーノヴァがある。バランスがいいというわけではないが、波動拳になれたちびっこには使い易かろう。


クレイ・ドルーガー(Clay・Druger)

いわゆる、主役と同形の2Pキャラ。デザインはだいぶちがうが、技、操作性ともほとんど一緒。ほんとに影が薄い二番煎じキャラ。ソードのデザインはかっこいいが、勝利ポーズの時長すぎて画面から消えちゃうんだよね。ちなみにスーパーノヴァ相当の必殺技の名前はビッグバン。


ヘル・ブライド(Hell・Brid)

いわゆる女キャラ。パイロットが女性という設定のロボは他にもあるが、女性的な技とシルエットを持つのはこのヘル・ブライドのみである。本名は「エスメラルダ」だそうだが、たしかに戦いぶりは死の花嫁と呼ぶにふさわしかろう。
軽快な動き、両腕から細く延びるレーザ−・ネイルは昔アニメ版のプラレス三四郎に出てきたモスキーテを思い出させる。(いや、帰マンのグドンにもそっくりだなぁ)しかし、その華麗なブレードさばき、必殺技のレインボーエッジからして「女アルムブレスト」の称号を与えよう!
「おおら、たちまちトランスアキシャル面切断!!」
レイブ・プリズナー(!)という技も決まんないけど、ネーミングがGOOD。


ドリル・ドール(Drill・Doll)

上半身モゲラ、下半身ジオングという反則ロボ。見た目に違わずトリッキーな技が多い。必殺技はドリルランスを地面に突き刺してぐるぐるまわるアタックです。やると楽しいがやられると最高に頭にくる。
それと、パイロットの女の子が好みです。また、オレにとって一番扱い易い機体でもあった。


アクセリオン(Accerion)

バ−チャロンのアファームドが「男の生き様を体現する」機体と称されるように、この機体に装備された「パイルバンカー」こそが、男の生き様といえよう。
機械相手のときはその華麗な動きで技をくらって非常に悔しい思いをするが、自分が操って見事にカウンターを食わせたときの快感はこの上なし。
射撃とパイルバンカーを武器の切替えなしに使えるのでオレはけっこう気にいっている。でもほんとはスピアーから繰り出される技のほうが豪快だったりするのだ。
見た目は百式かまたまたモスキーテって感じでやっぱ好きだわ。


カゼ・キリ(Kaze・Kiri)

ブレードトンファーを装備した忍者戦士。彼こそが本来アファームドの位置にいるべきなのだろうが、いまいちパワー不足でバランスが悪い。ただし、必殺のスパイラルアタックは外人ならずとも「OH!KAMIKAZE!!」と賞賛したくなる技である。
分身の術とかも使えるが、「意味あんのかよ」って程度のもんだ。


ソードギア(Swordgear)

見た目はオレの大好きな「ジークフリート」タイプ。中世騎士型のロボである。
こいつも作りが偏っているが、いいほうに偏っている。
銃はおかざり程度に思って思い切りツーハンデッド・ソードを振り回そう。


サムライ(SAMURAI)

ソード・ギア同様、剣技に重きをおいた武士タイプのロボ。大会終盤に待ち構えているだけあって、彼の「一刀あるのみ」と言わんばかりの必殺技に苦労させられる。ソード・ギアよりはライフルも強力でバランスが良い。ただプレイするには間合いがとりづらいかも。
そーいや、全然関係ないが、昔、巻来功士の漫画で「サムライR」というのがあったなぁ。


バニラ・ギーガー(Vanilla・Giger)

MWのレギュレーションに「人型、もしくはそれに準ず機体であること」というどー考えても規定にならないような項目がある。で、このあからさまに非人型の蜘蛛型ロボが認められているのである。手足の本数ぐらい決めろっつーの。
なんかノヴァ教授みたいなおっさんが設計して中学生の女の子が操縦しているという設定だけはイケルと思う。実力もなかなかで、機械相手だとかなりスレイブストリームと呼ばれる追尾レーザーにてこづらされる。また、「ホーネット」と呼ばれる小型ユニットを浮遊させ、攻守に使える。


紫紺龍(DARK BLUE DRAGON)

でました、重装騎兵。火力、装甲、パワー、全てそろっているのになぜゲームになると他のロボとたいしてかわりないのかと不思議になる。
豪快な攻撃ぶりは使ってて一番気持ちよいかも。とくに二つ折りの銃を展開して作られるビームバズーカはアニメーションもかっこよくGOOD、である。
ダブルブレードのアックスもGOOD。しかし、なぜパイロットが中国人なのだ?


バーバ・ヤーガ(BarBa・Yaga)

パイロットはムラサメ研究所で養成された超能力者というイカス設定のサイコロボ。
だが、どうみても「悪いゲッターロボ」である。
大鎌(サイズ)という武器は基本的に好きである。それが似合うロボではある。
いささかバランスが悪く、勝ち抜くためには「タマユラ」と呼ばれるファンネル型のユニットを浮遊させ、攻撃に使うと良いだろう。


ブラッド・クラフター(Blood・Crafter)

〜誰かの傷ついた心が〜「テックセッター!!」といきなりテッカマンブレードのオープニングが脳裏をよぎってしまった。まさに悪い鉄火男。
武器も槍なんだもんなー。でも必殺技はボルッテッカーじゃなくてボルテックシューターなんだよなぁ。
狂った様に槍を振り回すのもまた楽し。


ブラッド・エリミネーター(BLOOD・Eliminater)

ブラッド・クラフターは軍の息がかかっているそうだが、これはもっと臭い息がかかっているということか。
悪いテッカマンのさらに悪い版というわけ。
かなり強力です。


グル・オーガー(Gul・Ogre)

なんとこのボスキャラはウェイブライダーからロボット型へ変形するのだ。武器、必殺技は他のロボットの良いところの寄せ集めである(ずるい!)。
かなり強力です。



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