ディフィート・ライトニング



うおおぉおおぉ!これだ!これなんだよ、
「モーターボール」ってのはよ!
銃夢のモーターボールのネタが
映画『ローラーボール』であることは意外と知られていない。
で、私は基本的に『モーターボール』に染まっているので
いかにそれに近いかで評価してしまうのだけれど。
既にレビューしているランニング・ハイとの比較形式になってしまうのはご愛敬ということで。

さきの『ランニング・ハイ』が設定は「モーターボール」そのままなんだけど、ゲームはイマイチだということは既に書いた。
で、雑誌等はこのゲームをそのさらに2番煎じだとしてあまり高く評価していないみたいだが、
「モーターボール」ゲームとしての完成度ははるかにこちらの方が高い。
なによりコースがいい。チューブあり、ループあり、それも骨で組んであったり、プレート状の部品であったり、スリップゾーン、加速・減速ゾーンなどもあって楽しい。
ダッシュによってジャンプしてショートカットできる点などは同じ。
だがよ、こっちは「ボール」があるんだよ。ボールが。

走って横の敵に攻撃。
そう、それだけだと実際ランニング・ハイをやっているときと操作感はかわらない。
が、こっちの「HADサーカス」というゲームではいろいろな得点ルールがある。
ランニング・ハイはそのわずらわしさがないことを誉めたけど、なかには
「ルールを制した者がゲームを制する」なんてやつもいるんだろうからルールの多様さがゲームをおもしろくすることもある。(球技スポーツがそうだね!)
で、相手のアームを破壊すると得点。ボールを持ってチェックポイントを通過すると得点。
ボールをもっていない相手を攻撃すると減点。(ただし、破壊のプラスとは比較にならない)
ボールはある区間にのみ設置されていて銃夢のようにただ一つをずっと奪い合うのではないし、必ずしも一位の人がボールをもっていない。(ただ、一位でボールを持ってCP通過したほうが当然点は高い)
ボールをもってるときは当然攻撃もできない。
バリアがあるのでコースアウトはしないが逆にふっとばされたりするとそこで止まってしまう。

対戦モードがないところも同じだが、こちらの方が様々なゲームモードがあり楽しめる。

で、基本的にはストーリーモードとトレーニングモードがある。ストーリーモードで進まないと選択できるコースが増えないのはちょっと悲しい。

キャラは6タイプ。ストーリーモードはちょっとした話にはなっている。
ただ、せっかく6タイプいてそれぞれ技の名前も違うのだが、ゲームの視覚上は皆同じ動きになってしまっている点が少し残念だ。この点ではメガチュードは格闘ゲームとはいえ、良くできていた。
音楽もランニング・ハイのノリには負けている。さすがにm.c.A.Tにはかなわない。
ただ、このD.cruiseというメーカー、PSのゲームプロジェクトで作られた8人ぐらいの会社で、
そこは高く評価したいと思う。ランニング・ハイのメーカーとは規模が違うのだから。

ファミ通PSの評価よりはいい点を上げたいと思う。十分合格点でしょう。
この手のゲームって作るの難しいのかしら?格闘ゲームとレースゲーム足すだけで
いいのにね。レースゲームなんだから動きとかもロボロボしてりゃいいんだから。
腕に歯車付けたり、ノコギリ付けたり、けん玉付けたりしてもいいと思うんだけど。
結構自分の「アーム」をやられないようにしたり、自分のボールを取られないように
するのが大変。CPUの生ぬるいゲームが多い中、これは適度な強さだと思う。
(3ステージが今、ネックだね。ドルカスと同じだ)結局は「走り」を鍛えて
ボールをもったまま、ずっと1位でカッ飛んでいけばいいだろうけど。まだまだ。
オープニングよりも熱くなれたゲームって結構久々かもね。

さらに詳しいレビューを只今追加執筆中。


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