オレはMECHWARRIOR!


 米ACTIVISON社が生み出した、世界最高の戦闘ロボットシミュレーションゲーム。
 それが『メックウォーリア2』だ。
 ちなみにこの「2」の部分が重要で、ストリートファイターも2で一躍有名というか、世に知れたゲームシステムを確立したわけであるが、
MECHWARRIORも初代はRPGゲーム画面みたいなところをティンバー・ウルフ(右図)がうろうろして敵をやっつけるという、どっちかというとヘックス上で行うアクションゲームみたいな半端なモノで今のフルポリゴン「操作シミュレーション」のスタイルになったのは2からなのだ。
 「2」の操作感覚、ゲームデザインは世界的に有名な対戦アーケードゲームシステム、
BATTLE・TECH』を模したものであり、けして真新しいものではなかったといえる。ただし、1時間千円という遊園地のアトラクションよりも高額な値段で、世界各地の「バトルテックセンター」に出向いてやらねばならなかったものをパソコン上で再現したうえに、さらにゲーム性、シナリオ性を増しているところがこのゲームの偉大なところである。
 奇しくも「業界初の」をのがしたのは、パソコン上でバトルテックを模倣したロボットシミュレーション
EARTHSIEGE』が発表されていたからである。
 オープニングムービーの派手さ、ロボットのデザインなど、二番煎じではあるが、確実にMW2はEARTHSIEGEのソレを上回っていた。本来後発のモノは先発のモノを追い越してゆくものだ。どっかのOSとは大違いである。所詮、ゲームとしておもしろい方が勝ちである。そのユニークな設定背景も人気を得た理由の一つであろう。
 しかし、なんといっても我々日本人にとって衝撃だったのはなんの恥ずかしげもなく「デストロイド」のデザインそのままのMECHをポリゴン化しているところであろう。アメリカでは既に『ROBOTECH』というマクロス・モスピーダ・サザンクロスを切って貼って一つの作品にしたというすごいまがいもの番組が存在した。それがゲームになってやってくるとは、いったい誰が想像しただろう。オレなんかは知ってるアニメ・ロボに乗れる、倒せるで狂喜乱舞したのだが。他の人はどんな気持ちだったんだろうか?
 ちなみにアクティビジョン・ジャパンからWin95用に発売されたものではあからさまに日本のアニメを模倣した、ウォーハンマー、ライフルマンなどのMECHが削除されているとのこと。発売も1年遅れのうえに訳もしょぼい。やはりAT互換機のゲームはDOSでやれ、英語でやれ、オーバートップに買いに走れ、ということなのだろうか。


MECHWARRIOR2 OPTION PACK

GHOST BEAR'S LEGACY


 MW2の発売から約半年後に発売された追加シナリオがこの
GHOST BEAR'S LEGACY』だ。
 EARTHSIEGEにもオプションパックはでたが、自分の乗れるロボットとミッションが幾つか増えたにすぎなかった。
 いや、普通シミュレーションのオプションシナリオとはそんなものだ。
 だが、このGBL、通称『幽霊熊さんの遺産』は違った。まったく同じMW2でありながら、まったく新しいゲームをやっている気にさせてくれる。
 待機ミッション、宇宙空間での0G対艦戦闘、さらには水中ミッションまで用意されているのだ。
 しかも新たな武器セットの他、新MECHが十数体も追加されているのだ。
 なかでもバルキリーを模した「インキュバス」、日本の鎧兜を模した「ハタモト・チ」が秀逸である。
 最終ミッションは何度やっても鼻血が吹き出すくらい困難で、Niftyのフォーラムでも議論が絶えないほどである。しかし、ミッション全体を貫くオリジナルなストーリーがその苦労のかいあって、さらなる感動をかもしだしていると言えよう。
 今はソフマップなどでも購入でき、販売価格も3〜4千円となっている。
 しかし、なにが悲しくて31世紀にもなって魚雷戦をやらにゃいかんのだ??


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