U-kiの読書日記(99/12/19～99/12/31)

U-kiの読書日記(99/12/23～99/12/31)

「総括せよ！読書日記」 - 00/01/01 00:00:00
本日の調子: 三里塚に集結した○○派なみ。

コメント:
＃１２月３１日
というわけでこの読書日記１年と９ヶ月分の総括である。ちょっとうざったいかもね。なかなか取捨選択のできない性分なもんで……
小説は上下巻は１と数えた。２巻以上のものは話が一応完結しているとみなしたところでそれぞれ一冊と数えた。漫画は最初の一巻でも完結した全巻でも１つと数えた。平綴じのムックはノンフィクションとして数えた。

９９年総括
・フィクション（５６）
・ＹＡ文庫（３５）
・ノンフィクション（２９）
・漫画（５７）
９９年、読書日記の記事項目数は昨年と結果的にほぼ同数となったが、昨年は４月までの記録がないあげくに、ブギーポップのおかげで読み始めたＹＡ文庫の数が増えているのでだいぶ読書量は減ったと思う。仕事が忙しかったせいもあるが、それ以上に電車の通勤時間の減少が痛い。どうせ部屋ではゲームしてるかパソコンいじってるかで本なんて読みやしねぇのだ。あ、あとあいかわらずＴＶは見ないがｗｅｂブラウズの時間はかなり増えたと思う。以前はダサコンスタッフ＋αくらいしか覗かなかったんだけど、「ＳＦ系日記更新記録」の半分以上は見るようになってしまったからなぁ。うむむ。しかも皆さん良く更新してるし（笑）。
読書日記としての項目数は同じだが読書でない項目（[]でくくられたもの）がその分増えてきているのも事実。しかも「メモ帳」とかも始めているのでパンチしている文章量は増えているかもしれない。ちょっとそこまでカウントしてる暇はなかった。
今年は昨年ほど記憶に鮮明に残るパンチ力のある作品にはであっていなかったように思う。というか、昨年が再読も含めてオールタイムベスト５０に確実に入るような名作を古本で読んでいたりするのだが、今年は新刊文庫中心で攻めているせいもあろう。新刊書籍と古本の比率とかも統計取ってはいないんだけれども。購入した本のリストをつけて読破マークを入れるようにしたのでざっと見た感じの比較はできる。どうしても古本は買ってそのままになることが多いようだ。
＜野獣の書３部作＞をいきなりゆずっていただけたのは嬉しい限り。今年はドラキュラ、狼男、フランケンの路線で行こうと思っていたのだが全然駄目（苦笑）ＹＡ文庫の方で図らずもそれ系に走ったのだが本当は原点にふれようと買い置きしていたのだが、結局埋もれたまま。キム・ニューマンにたどり着けるのはいつの日やら。
今年古本で思いで深いのは森村誠一『星の陣』と眉村卓『天才はつくられる』であろうか。こーゆー愉快な本と出会えるので古本漁りはやめられない。古いＳＦでは『３３４』と『銀河の壷直し』という以前から読みたかった２作を読めてかなり満足。
一方新刊ＳＦでは『宇宙消失』が大当たり。『スタープレックス』も懐かしい感じがしてよかった。そしてミンナの大好きなコリバの『キリンヤガ』、ファンの多いティプトリーの『星ぼしの荒野から』。うーむ、ここらヘンが読めただけでも幸せというものか。
国内では山之口洋『オルガニスト』は今年に入ってから読んだ、というのをすっかり忘れていた。ファンタジーノベル大賞は１２月だからうかうかしてると年を跨ってしまうわけで。これと『青猫の街』でファンタジーノベル大賞作品に興味がもてるようになったということで俺にとって意味は大きい作品。寮美千子『ノスタルギガンテス』『星兎』と出会ったのも大きい収穫。『バトルロワイアル』『クリムゾンの迷宮』といったゲーム性の高いかつ完成度の高い作品を前に「ゲーム」という要素もなかなか小説に組み込まれてしかるべきではとか思う。感想がうまく書ききれていないが『グッドラック─戦闘妖精・雪風─』も間違いなく日本ＳＦ歴史に残る名作である。あ、日本ＳＦ大賞受賞の『チグユー』は買ったけど、３ｐで挫折。さっさと読まねばなるまい。
ＳＦ以外で思い出に残っているのはあいかわらず美味しい料理をご馳走になった気分の村上春樹『スプートニクの恋人』か。海外作品、ケッチャム『隣の家の少女』で鬼畜モノ、というのを初体験。良い経験であった。『蜂工場』は大ギャフン落ち。ようやく読めたと思ったら１１年ぶりの重版。うーむ何か憑いている？『バーサーカー皆殺し軍団』の復刊も嬉しい。この調子で他２冊のバーサーカーも復活して欲しいものだ。
ＹＡ文庫、上遠野浩平＜ブギーポップ＞シリーズは勢いもあり評価は高いがすでに去年の２作目の時点で「いつまでブギーでやってくのか」という気になっているのも事実。今年分は食傷ぎみである。阿智太郎＜僕の血を吸わないで＞も今年の収穫だが、他人に勧めるのはちょっとためらわれるのも事実。でもうまくなった阿智太郎というのも嫌なのでこのままでいて欲しい。秋山瑞人＜ＥＧコンバット＞は今年中に決着がつかなくて評価保留。残念。ネットで有名な野尻抱介＜ロケットガール＞シリーズも今年一気に読むことになったがなかなかよかった。が、実は同氏によるＳＦオンライン「沈黙のフライバイ」やＳＦＭ「太陽の簒奪者」のような切れ味よろしい宇宙ＳＦ短編の方が評価が高かったりする。ＹＡ文庫も今後どのように読んでいくか自分でもさっぱり検討がつかないが、漫画を電車の中で読む気はないので、漫画のように電車の中で読める本として購入は続けていくと思われる。一度は退いた分野だが、ゲームによる「キャラ萌え」のなんたるかを会得したために復帰したともいえよう。
漫画も去年は過去に読んだモノをbook-offで拾ってきて懐かしがってるパターンが多かったが今年は大分新しいモノを読んでいる。『ＡＲＭＳ』『ＥＤＥＮ』『なるたる』はかなり収穫。『エイリアン９』は話題性としては良い感じであった。やはりしばらく離れていたがアフタヌーン掲載作品は良い感じですな。あと雑誌としてはアワーズ。大石まさる、やまむらはじめとか。そしてジョジョの終了と復活。忘れちゃいけない『ヒカルの碁』。ノンフィクション？かどうか怪しいが『鼻行類』の復刻が嬉しかった。また野田大元帥の『ＳＦを極めろ！この５０冊』がようやく出たというのも収穫であった。
そして別に歯牙にもかけなかった『もてない男』。もー「もてない男論総括」でばらそうと思っていたのだがもーいいでしょう。さる筋からの情報によると筆者の小谷野さんはとっくに結婚されたそうで、そうか、あんなこと書いても結婚できちゃうんだー、と密かに励みになってたりするのだが、彼が今後どんな理論を展開してくるか楽しみではある。（別に俺は小谷野ハンターではないので感想はその程度だ）俺としては自分が「なんかもてない男の人ー」みたいな印象がついてしまったのではないかと密かに心配しているのだが、実際もててないので仕方がない。今年はなんとかもてるようにしたいと思います（苦笑）。
そういえば＜ダサコン＞ってこの年から実施したんだよね。なんかずっとやってる気がするけど。早く＜３＞のめどがつくといいんですけどねぇ。

９８年総括（４月～）
・フィクション（８３）
・ＹＡ文庫（１６）
・ノンフィクション（２９）
・漫画（５１）
溝口さん経由で中央線沿線の古本屋やインターネット古書店を発見し、精力的に「読めなかった名作ＳＦ」を購入＆読破したため、非常に濃いラインナップのように見えるがそれも今年と比べてということ。本人は９８年終了時は「くだらない本が多い」と嘆いていた様子。（読書日記インデックスより）
また、ギャルゲーのノヴェライズを読むようになったこと大きな変化の一つ。正視に耐えない出来のものが多いが、そんな中から少しでもましなモノを拾っていければと思っている。ＯＮＥの里村茜シナリオのノヴェライズなどは小説単体としては弱いものの、ゲームと合わせ読むことで世界観を広げることに成功しており、力のある作家がもっと台頭してくれることを望む。
なんといってもこの年の最後に涼元悠一『青猫の街』を読めたのが最大の収穫。同一世代の魂に訴えかける究極の電脳ノスタルジー。おセンチの極みである。
他に新刊といえば宮部みゆき『クロスファイア』と浅暮三文『ダブ（エ）ストン街道』くらいしか印象にない。海外ＳＦもぱっとしないし。長年待ち続けたバラード『殺す』（＝ランニング・ワイルド）がようやく刊行されるがやや期待外れだったし。ソウヤー『さよならダイノサウルス』は読書日記を付ける前だけどこの年に読んだ気がするな。あれは非常にまだまだ新しいＳＦもイケルじゃん、と思わせた。
ＳＦ以外では『七回死んだ男』『すべてがＦになる』など新本格っぽい？モノも読んだ。確かに面白かったので講談社ノヴェルズ系も読んでみたいと思った。（が、実際は全然後が続いていなかったりする）トレヴィニアン『夢果つる街』も良かったなぁ。
ＹＡ文庫は衝撃の上遠野浩平＜ブギーポップ＞シリーズとの出会いである。一番外伝としての匂いが強いながらもそれ一冊の中で究極にまで高められた青春の青臭い匂いを買って『ブギーポップ・イン・ザ・ミラーパンドラ』がベストですな。あとは小松由加子との衝撃の出会い。うーんいいもんもってそうなんだから『ビブリオン』で終わらないでよね。＜星界の紋章＞はＹＡ文庫には数えていないけど、やっぱこっちよりの世界だよな。
あとはダサコン関連の人のお薦めやＳＦモノＯＦＦの時の皆さんのお薦め本リストなどを地道に追いかけていったせいで非常に濃いラインナップになっており、この年に読んだ本のおかげで俺内部の順位リストがもー色々塗り変わってしまった、そんな年である。
『パヴァーヌ』と『キャンプコンセントレーション』は噂に違わぬ絶品でもー、俺オールタイムベストの上位に食い込むこと必至。また荒巻義雄『白き日旅立てば不死』や豊田有恒『モンゴルの残光』にいまさら痺れる。山田正紀、半村良、小松左京などやはり第一世代日本ＳＦって良いなぁと見直す事になる。ハルキ文庫に期待、といった感じか。
創元の復刊フェアで『バービーはなぜ殺される』『黙示録三一七四年』『グレイベアド』が出たのがなんとも嬉しかった。特に『バービー…』はずっと騒いでいた本なので９年ぶりの復刊をただ喜ぶばかりである。
漫画といえば木城ゆきと『灰者』平野耕太『HELLSING』であろう。それ以外は新しい漫画じゃなくて昔読んだりぼん漫画などを荻窪にbook-offができたので喜んで拾ってきて読んではおセンチな気分に浸る、ということを繰り返していたようだ。東鳩漫画が載るので電撃大王を買うようになったというのが新しい動きか。
ノンフィクションでは森下一仁編『現代ＳＦ最前線』が資料価値が高く、実用性も大。これをガイドに古本屋で探したい本がまたどばっと増えた。あとはロボット・人工知能関係の本として黒崎政男『となりのアンドロイド』は良書であった。ムックとしては映画秘宝関係が愉快であった。あと『テレビマガジン７０'s』。自らの嗜好のルーツをたぐるのはやはり楽しい。
というわけで長年読みたかったが入手できずにいた本とかも金に糸目をつけなければ入手できるのだぁ、ということがわかって貧乏学生だった僕よ、さよーならー、という年であった。ま、古本で欲しいモノはこの一年でずいぶん減ったので来年からはもっと新刊を読むようになるのであろう。（これはまぁ、外れていない）
そういえばこの年に初めてbook-mlのオフに出て、ＳＦ者オフをやったんだった。まさかダサコン総統になるとは思ってもみなかったよな…。（人に歴史アリ、である）

年忘れ、ウエイトレスさんづくし。 - 99/12/31 00:00:00
本日の調子: 俺もバイトしたいっすー！（マジ）

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＃１２月３０日
本年最後の憩いとしてピアキャロ・レストランに出撃する。
ソフトハウス社長の特命を受けてとりあえずサクっとｉＭａｃＤＶを購入する。他人の買い物とはいえ買い物は楽しい。何？！即納状態だと？！俺の時は３週間も待たせたくせに。
で、帰りにメッセサンオーに寄って「是非ときメモ２の１８禁同人誌をチェックしたい」と所望し、寄ってみたところ、あれほど隆盛を誇っていたときメモというジャンルがほぼ壊滅状態でＬＥＡＦ本しかありゃしねぇ。無論ポケモンも皆無。
マジでＫの持ってきた同人誌の魂の叫び「僕はコナミに訴えられてもエロがやりたいんだ！（ときメモ２で）」の気分じゃよ～。異様だよ、逆に不健康だよ。だってコナミだってどう考えても「大きな友達」を客層にしているはずなのにそりゃねえだろ、って感じ。
エロ同人誌問題って結構「別の世界の問題」みたいのがあっていままで茶化したことはあってもあんまり真剣に考えたことはなかったんだけど、どうも「不健全」なイメージが植え付けられてしまった。こうなってくると納得イカン。
うーん、しかしこの辺も難しい問題なので、「問題意識を持った」という事実を書くにとどめる。
しかし、ピアキャロ・レストランのレポートは夏にも書き損じているのだが……やっぱ書けないのだ。(;_;)

「最終兵器彼女」＜第１話＞高橋しん、読む。 - 99/12/28 00:00:00
本日の調子: じゃあ俺は「人型最終決戦兵器彼氏」でいいや。

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＃１２月２７日
こ、こぉの卑怯者がぁ！！！
これで終わりにしても俺は許す。ってゆうか、下手に話を展開しないでくれ～。
「わたし、ドジっ子だから今日の出撃で敵機を３機しか撃墜できなかったのに、お友達のセリ○さんは高性能・成績優秀だから１５機も撃墜してるんですよ～。サテライトシステムとかもついてるし」とか言い出したり、絶対とがった耳カヴァつけたがる輩とか出てきそうだし。
とにかく、様子見。ってゆうかマジで期待はしていません。この１話だけで充分ッス。
スピリッツも久しぶりに買ったよ。知らない漫画ばっかだ、と云おうとおもったけど、１ｍｍも話が進んでいない『東京大学物語』とかのほうが驚きだったりして。

激闘！コミックマーケット５７に参加。 - 99/12/27 00:00:00
本日の調子: 若宮小野球部部員なみ。（ときメモ２のエロが…）

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＃１２月２６日
すっかり前日まで体力限界・千代の富士状態で半ば仮死状態だったので、同人本のコンセプトすらはっきりしておらず、とりあえず２５日は一日泣きながらＴＬＳ２のレビューをパンチしまくる。後輩ＫのキリバリＯＮＥ画像は既に完成していたのですやすやと眠るヤツを横目にひたすらパンチを続ける。ああ、元ネタの整理くらいしておけばよかったと後悔。
深夜０時頃、中野に住む後輩のＭが陣中見舞いに来るという。狭いからイヤだと云ったのだがどうしてもと聞かない。で、ヤツにジョジョを読ませつつひたすらパンチ＆ＨＴＭＬ化の作業。ようやく面付けのイメージができたときには３時で、こりゃーコピー＆製本を一気にやらないとあかんなぁ、ここじゃ狭いぜ、とＭの車で大変作業しやすい場所へ移動。犯罪行為を冒して印刷は終了。例によってあとは印刷するだけーの状態までは俺がひーこら働き、印刷後の製本作業は後輩に任せるという状態になった。ここでようやくコンビニで腹に軽くものを突っ込む。
で、６時。なんとか２４ｐのコピー雑誌が出来上がる。かなりへとへとだが充実感はある。これが同人誌の醍醐味だ。
今回、ブースはとれたものの、マジで売るモンがないのでokkoさんの本を委託販売することになっていたが、自分の売り物があるのとないのとではブースに座っている時の気分がえらく違うモノだ。一つでも二つでも、１０部でも２０部でも良いのだ。
Ｍの車でそのまま有明へ直行。最初は邪険にしていたのだが、Ｍとその車は今回大活躍だったといえよう。感謝だ。
で、会場に入前に「交差点を渡るのに並ぶ」という非常に珍しい体験をした。いつもと進入方向が逆なだけでこんな目にあわされるとは。コミケは奥が深い。
今回はカタログも買う暇がなかったので場所に迷う。って来てみたら思いっきし角！正面ゲート前！うーん、こーゆー場所はもっと売る気マンマンの時にしてくれ～と嘆く。
なーんか早く会場に着きすぎたぜ～、とか思っているとokkoさん登場。は、早いじゃないッスか。流石こなれてますね！
隣のブースの人がやけにフレンドリーなあげくにコミケ通の人で色々な情報を開始前に仕入れる。今年はスタッフ入場の門限がきつくてちょっとでも遅れると中に入れてもらえないとか。（実際、後輩はそうだったらしい）そしてこの場所は「一番最初に入場者がなだれ込んでくる入り口ですからねぇ。机が押し倒されたりしちゃうんですよ。開場後、机押さえておかないと怪我しまっせ～」と脅かされる。「まさかー、所詮ウチらは緩衝材でっせー」とか云ってると、スタッフのケバいメーテルさんが全く同じ事をスゲー冷静な口調でいったあげくに、「何かあったら救護室はアソコですからね。それでは、ガンバってください」とか云われてしまう。おいおい、スタッフにいわれちゃマジなんだろ？とびびりまくる。
で、缶コーヒーを買いに云ってる間に見本誌をスタッフに献上したＫがなにやら困った顔をしている。聞けば、ヤツの作った「ＯＮＥ」の画面をキャプチャーし、レタッチソフトで「幕張」ネタをやらせた部分の最初の１ページに平穏を装うためにキャプチャ画像そのまんま使ったのだが、そこらへんが最近「ゲームの著作権まわりがうるさい」せいでチェックにひっかかったらしい。あまつさえ「責任者は離席中です」とかファイヤー・フォックスに燃料入れてる潜水艦スタッフのようなシラを切ってるところへ俺が登場したので困った顔をしてたらしい。
馬鹿者ォ！どーせ２０部のコピー誌でかつ、うちの様な弱小サークルなんだ。そーゆー時は黒マジック引き抜いて「さぁ、どこに黒いれまひょか？え？」とか云ってやればいいんだよ！長森の目に黒線一本入れて済むかもしれないじゃんよ！というのを目の前で実践してやる。スタッフは見本誌をお持ち帰りしていった。
「発禁」！「赤紙」！長年ヤバイものばかりタレ流してきたウチの本がついにそのような処分に？！ハクが付くぜ～。とかゆう不謹慎な期待が膨らむも、あんだけ苦労した本を売れないの～？殺ス！とかも同時に思う。
エロ漫画の場合は性器描写とかに墨入れる、というのがわかるのだが、キャプチャしたパソコン画面のどこに墨を入れれば良いと云うのか？
「俺の２ｐがこんなふうにいわれるならカダフ○や団結○屋はどうなっちゃうんだよ！」と激憤していたのが微笑ましい。いいぞ、普段は虫も殺さないようなキミがたまにそうやって見せる闘志が俺は好きだ。
やはりゲーム系の著作権の方が（コナミや任天堂のアレのせいで）うるさく云われるんだろうな、デジタルとアナログの違いかな？などと思う。こんな屑本にちゃちゃ入れる前に詩織のエロ本を挙げろよ。
とか思っていると、コピー誌だし、１ｐだし、今回は責任者の方が全責任をとってくださればＯＫですが、万が一の時はイベント自体ににも被害が及ぶので次回からは注意してくださいね、と云われてほっとする。うーん、俺もそろそろ著作権問題に目を向けんといかんかのぅ。（しかし、ＫＥＹやＬＥＡＦなんかは二次著作物に関して、データコピーじゃなければそのまんま使ってもＯＫとか書いてるのを見て、やっぱときメモとポケモンかよぉ、と歯噛みする）
で、いよいよ開場。なんかもー散々脅かされていたので、露軍の歩兵大隊の侵攻を待ち受ける最前列の土嚢に身を潜めるドイツ軍兵士の気分じゃん！従軍カメラマンを兼ねるＫは机にうつぶせに乗り出し、オタクが怒濤のように侵攻してくる決定的瞬間を納めるようにデジカメを構える。おお、なんか戦場っぽくていいぞ。
で、開場。確かにすごかったけど、スタッフのちびっこくて元気なメイドさん（黒）が「走らないでくださーい！ｃａｎ！ｃａｎ！（鳴き声）」とか頑張ってくれたおかげでオタクどもは地球人類が可能な歩行速度の限界を試すように走らずに高速で歩行していた。ありがとう勇ましいちびのメイドさん。俺はキミのファンだったよ。
で、当然こぉーんなばっちりな場所だが弱小故、終始平穏そのもの。ウチの本が「偽ヒカルの碁」の表紙なのにギャルゲー本なのに対してお隣はギャルゲーの表紙なんだけど中身はただのエッセイ本らしく、「お互い逆ですなぁ」などといいいながら談笑。
午前中は接客することもなく、眠い頭で行き交うコスプレさんをぼーっと眺めていた。今年は「ギャルゲー」というジャンルが隣にあったせいか、見目良い理解可能なコスプレさんが目の前を行き来して楽しかった。Ｋａｎｏｎ（の制服）さんも結構居た。（ウサ耳装備＝舞が多かった）。かわいい美咲先輩（ホワイトアルバム）もいた。ときメモ２の何故か夏服版の娘もいた。女子のコスプレは多かれ少なかれ「寒くないのかなぁ」という人が多かった。寒くなさそうなのは今年１９９９年で大流行のメーテルさんくらいか。
そしてそこの茶色いダッフルコート＆黒リュック＆赤カチューシャお姉さん。なんでリュックに羽がついていないの～！！それで指なし手袋してればパーフェクトにあゆあゆ（Ｋａｎｏｎ）なのに～。そこまで似てるならコスプレしろよ！
いやー俺もi-glasses装備して青いポロシャツ来てバッシュ履いて手に長い傘もって、背中に白いＳＥＧＡサターン背負って「テムジン」とかやろうとしたことがあるんだけどね、それよりは自然じゃん。
午後になると似てないでじことかばっかしになって「見目悪い」コスプレさんばかりになったのは不思議であった。
で、今回俺的評価ナンバーワンコスプレは「ロビンちゃん＆ロビーナちゃん（ロボコン）」のツーショット。最高デス。最強デス。今回の大当たり。男子は「大門豊（電人サボーガー）」。なぜかちょっとしょっぱそうな素顔が山口暁に似ていてＧＯＯＤだった。
今回は「塔谷アキラ風子供ブチャラティ」の表紙に騙されて喜んでいる人が多く、「次回は中身もコレにするんでよろしく！」「ギャルゲー本なのでちゃんと中見てください！」を連発。「いや、こーゆー馬鹿本は買わんと」と中身を見ずに買っていった豪気な人もいたが、大抵はじっくりとなんのレビューが書いてあるか読んでニヤリとしたところでとどめのキリバリ漫画で吹いて購入という狙ったような行動の人が多くてなかなか満足。
「ネット見て来ました」と、名も告げずに買ってくれた人も数名いました。どうもありがとうございます。次回からはもうちょっとｗｅｂと差別化しますので、どうぞ今後ともヨロシクです～。
Hasterさん、ジョニイたかはしさん、矢田貝さん、森さん、みらい子さんなどがブースにやってくるので、ねむねむ顔で挨拶。
で、午後になって冬眠から覚めたＫと交代。ここで眠っては八甲田山状態になってしまうのであくまでもレジューム状態。見ているとお客への接客態度や売り上げのカウントをキチンと済ませるとかが何一つできないＫを問いただしたところ「売り子の経験はあるんですが、売れたのは初めてなんです」とかカワイイことをヌカしやがる。いいんだ。そうやって経験値を増やしてゆくのだ、Ｋよ！
実はブースの全く正反対に日大理工ＳＦ研Ｑ怪（ＯＢが勝手に出しているブース）が取れているのを当日知った。相変わらず嘘臭いブツを並べているようだ。
２時頃、奴らがあまりの寒さに撤退を希望してきたので、３時目標に撤収準備。もーこの頃は意識朦朧だったのであまり四の五の云わずに他の連中の言葉に従い、okkoさんに売り上げを渡して、お別れの挨拶もそこそこに水上バスで帰宅。
買った本は５冊。ロケガ本と東洋大ＳＦ研のハヤカワＳＦ年鑑とジャッカー電撃隊の劇画といんどめたしんの本と芳島ドリルの本。めたしんはいつも通りであったが「天行力本」が買えなかったのが残念。ジャッカーの漫画は予想以上に良い出来でなかなか楽しめた。
というわけで今回のミッション終了。本が一冊できて完売しただけで充分満足なクリスマス・アフターであった。良い良い。少し、幸せ。

最近読んだ漫画とかとか。 - 99/12/24 00:00:00
本日の調子: モラトリアムって、何？ららん～（謎）

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＃１２月２３日
 『電波オデッセイ全４巻』（アスペクト）永野のり子
丁度一年前に３巻の感想を書いていたりするんだね。いや、これも終わるまで長かった。まさか２０００年になる寸前に完結するとは思ってなかったね。２０００年！とか作中に出てきたときはどっひぇー、息長すぎ！とか思ったけどねぇ。月刊誌連載だとこーなっちゃうんですな。
果てしのない青春の暗黒面からの脱出劇を描いた永野のり子の力作だが、例によって彼女が全力で放出する暗黒面のパワーはスゴイ。俺自身もずいぶん味わって克服してきたはずのものなのに目の前に突きつけられると目をそむけたくなってしまうほどにキツイ。
もー、原と北森はなんとかなるだろーな雰囲気だったが、野川さんは暗黒面へひたすら落下、そしてそれにつられるように原も生活面で絶対絶命のピンチに！さぁ、神経がまともなのは北森だけだ！という３巻の引きで、不安なまま１年も放置されていたわけで、暗黒面に陥ったオタクの辛酸を味わってきた俺としては「先生、はよ、はよ楽にしたってくださいーっ！」という感じでこの巻を待っていたわけだが、あやや、なんと原に至ってはお父さんが登場デスカ？で、野川さんと原は結局同じモンで同じ様に癒されてしまい、北森は北森のマンマだった、という感じ。北森に終始同調して読んでいたために、野川さんに対するあれとか、ソレとかのシーンでは過去の自分を思いだして泣きたくなったですよ。「そんな服」が「かっこイイ」と思うのか？キタモリは！とかゆー突っ込みもココロに痛いし、女子の居ない高校生活に疲れているＰＧくんの魂の叫びとかいや、やっぱ他人事じゃないって感じッスね。（遠い目）
中学卒業後の面々がこんなに長く描かれるとは予想だにしなかったのでふふん、なんだかハッピーエンドだね、って感じです。でもねぇ、「さかなちゃん」以来こーゆー女の子ばっかじゃん、ねぇ？そろそろオタクの救済から他のフェーズに移るべきなんじゃないの？と思いつつも俺も昔やりたかったことの一つに「暗黒面に陥ったオタクを救済できる作品を書く」というのがあったのでこの作品を読んで救われたーってゆう男子及び女子がどれくらいいるのか知りたいもんである。（エヴァで「救われた」って子がどれくらい居るのかも知りたいんだよなぁ…）

『新世紀エヴァンゲリオン５』（Kadokawa COMIC A）貞本義行
この漫画も４巻が出てからいったい何年たっているんだ？ってくらい間があいてしまった本だ。いわゆる「貞本エヴァ」は歪みが少ないので、エヴァの真骨頂を歪みの矯正方面に求めてる人には不評のようである。いやいや、現役中学生からモラトリアム全開世代までの若者はストレートな貞本版の方が求められているんじゃないかな？と思うも、俺個人としては「今更エヴァ、まじめ版かよ～」という気分がぬぐい去れないのも事実。夏エヴァが終わったころにこの漫画も終わっていればよかったのにー、と思う。
あ、それじゃエヴァで１０年喰っていくという庵野の「ガイナックス補完計画」通りじゃなくなっちゃうのか。ＤＶＤもなんかクレームつけられちゃってるしね。エヴァの脱衣麻雀ソフトとか出してるけど、誰も騒いでないのはミンナもう飽きたのか？それとも「本当のファン」っていなかったってことなのかな？エヴァって台風みたいなもんだったのかな？？

『泣くようぐいす１』（講談社COMICS）
滑り込みで年内に第一巻を刊行しましたな、木多康昭先生。
これの第一話が掲載されたときはそりゃーメモ帳やスキャナー掲示板でも大騒ぎしましたがな。だってこの長大な１話の中に『幕張』のすべてのエッセンスが圧縮されているんだもの。しかも超思わせぶりでヒッデー女の名前が「詩織」。で、主人公うぐいすの一回ぽっきりのあだ名が「うぐうぐ」。狙ってる？狙ってるよー！（カクカク）
しかし、この一話にコミックス最終巻で描いた「大糞」も描いてしまってることから、木多先生の「ここから新たな再出発じゃ！（雑誌も移ったし）」というのが見て取れるというもの。少年マガジン本誌の連載はなんとか継続して読んでいるが、フツーの野球漫画と『幕張』の間を行ったり来たりという感じである。確かに進め方難しいよな。「既にバスケの漫画があるから野球にした」という『幕張』の時と違ってマガジンには俺が名も知らぬまっとうな野球漫画の連載が既にあるわけで、それだけでもかなり形勢不利というものだ。「野球漫画」としてのパートもそこそこしっかり描けてしまっているところがなんとも中途半端で始末が悪い。そして、一読者として、俺は『幕張』路線を突っ走って欲しい！と思うのだが、まったく同じ事を他誌ではできないし、また木多という作家の限界も見えちゃうよなぁ、と思うとなんとかへっぽこ野球漫画としてガンバって欲しいと思う次第。
しかし、このマネージャーの女子、『幕張』と違って千石と同調してギャグをかましているタイプでなかなか良いではないですか、とか思ったのだが、野球部マネージャーで筋肉に興味があるヘンな娘って設定だと『県立地球防衛軍』のあき子さんじゃーないですか！ちょほほー、、。
まぁ、たぶん３巻くらいまでは付き合う。それ以後はつまらないようだったら容赦なく切る。そのつもりで。

過去の日記(99/11/20～99/12/18)を見る

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