U-kiの読書日記(98/7/5～98/7/15)

U-kiの読書日記(98/7/5～98/7/15)

『図書館戦隊ビブリオン』（集英社コバルト文庫）小松由加子、読了。- 98/07/16 00:00:00
本日の調子:ご飯食べたあ～るくんなみ

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＃７月１５日
完璧だ！
え、何がって？それは無論、この小説の主人公。Ｒ・ダニール・オリヴォーを完全ノックアウトできる仕様のファイティングメカ、牧村・レオナルド・Ｎ・飛呂彦くん（俺のＦＥＰだとこれで決定）がだ！
Ｒ・田中一郎（ぐあ、『究極超人あ～る』ってもう読んで十年か）のＲがアジモフロボの呼称から来ている、なんてことも知らずに皆楽しんでいたあの頃の思い出がふと蘇るわ（じみじみ）。
学ラン着て（って服じゃなく、彼の外装！）、三本指（おお、ブライガーの「マニプレータ３本で充分ですよ」説を踏襲！）、しかもモノアイ（光る、挙げ句に日光と同じ光）。そしてジャンピー以来の「自律した正義ロボ」！しかも戦闘可能！チェーンパンチ付き！あああ、何度でも言おう、完璧です。これで耳が尖って漏電すればいうことナス！（蛇足）。この小説はなんといっても彼、「牧村・レオナルド・Ｎ・宏彦」こそがすべてだ。俺が約十年前、ＳＦ大会で矢野徹氏に提唱し、絶賛された（笑）「ロボットは強くて固くてカッコ良くなければならない。そして可能な限り戦闘しなくてはならない（義務）」という「アンチ・アジモフロボット３原則」にのっとった俺的に正しいロボット描写がなされた小説なのである。＞＞部員は全員読め！これが実践だ。

「図書館戦隊」といいつつも、戦隊モノの影は薄い。ま、本人も「生っ粋の戦隊マニアではないのでおかしい描写があるかもしれません」といっているのでまぁ、許します。女性が書いた戦隊モノ（あげくにコバルト）といったことを考えれば合格でしょう。
「戦隊道」は極めようと思うとそれはもう、深い道だからねー。
俺はジバンとかジャンパーソンとか単体超合金ヒーローのが好きだしね。
しかしなぁ、本パンチはわかるよ、本パンチは。本で殴る。しかし、
本キックとは一体？！（笑）
俺が昔使っていたマジキックと一緒か？（謎）
あと、ランガナタン３世というインド人館長はからさわなおきの「電脳なをさん」のチャヒル博士！みたいなノリでよし。数学者でインド人、ということで最初はカーマーカーのみたいな人かと思っちゃったら、どうやら、図書館学をやっている人には聞き覚えのある名前のようです。が、図書館学という学問があることも知らず図書分類番号が図書館ごとに決められているとか思っていた俺にとってはかなりどうでもいい感じだ。俺はキャラの名前は「プリンキパトゥス」とか「アウグストゥス」（トゥが多いのは気のせい）とか語感で決めちゃうけどねぇ。カレーとチャイを持たせて登場させているので合格！
あ、あとロンサム・ポエマーin文芸部の長谷川くん、君もポイントが高いぞ。男はポエムだ。２１世紀は詩人の時代だ（勝手に断言）。

ま、この手の小説はいかに「内輪受け」から脱却し、一般民間人受けするようなギャグを考えるかに技巧を使うものであるが、これは充分合格でしょう。だがなー、コバルトで「図書館」で「戦隊」でロボと妖怪と妖精…オセンチなＬＯＶＥとかもないのでいったいどんな客層を狙って書かれているのかがさっぱりわからんがな（笑）あえて考えると、「コバルトをよく読む、少年漫画もたまに読む、男の兄弟がいて、図書館に出入りしているような女子中学生」とかなのか？（謎だぁ！！）
しかし、同人誌じゃねーんだからなぁ、もっとターゲットとかテーマが欲しい気がするね。この同人誌と見まごうノリの小説が商業誌として本だなに並んでいるから喜んでいるという話もあるよな＞俺。
コミケの学漫系サークルでこれ買ったらもっと喜びは少なかったかもしれぬ。同人誌と商業誌の違い、それは同人誌は「書いている奴が最も楽しいこと」が第一。で、その成果物を評価できる読者がついていけばいいということ。商業誌は「一般民間人の正視に耐える内容であること」が第一なので、果たしてこのままで第二弾が出て良いものだろうかという気がする。（ま、俺は買うけどね）
かつて俺の人生史上最大に売れまくったパロディ漫画「戦え！ヒロヒトマン」にノリが近いぞ。怪人ナメクジミミズ男だったし。なんか俺の同人復帰を祝ってくれているかのようなお安いお手軽お楽しみな一冊であった。
小松！俺と組んで同人やらないか？きっと勝てる！（って、プロに何いってんだ＞俺）

復讐のおセンチ篇- 98/07/15 00:00:00
本日の調子:月曜日１３時５９分５９秒の橋龍なみ

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＃７月１４日
不覚にも古本屋でいらんおセンチ本を買ってしまい、ペア本を新品で買うこととあいなった俺。売っているであろう本屋のこころあたりは荻窪の某書店。あ、やっぱりあったぜ。あっさりＧＥＴだぜ。新品本は高いぜ。とか思いつつ、以下の２冊、帰って読む。

『ＡＳＵＫＡ-Evangelion Photograph-』・・・エヴァのセル画に今話題の元ＡＶ女優・ミヤムーこと宮村優子の文を添えたモノ。
何か『ＲＥＩ』に比べて紹介がぞんざいになっている気がするが、ホントにぞんざいな作りなのであえてそうしています。これは「ポエム」じゃねぇな、帯にある通り、「文」ですよ、ブン。「ふみ」じゃありませんヨ。林原の方がお世辞でもミヤムーより頭がいいという実証にしかなってねーな、こりゃ。俺別にミヤムー嫌いじゃないッスよ。ＡＶ顔でもな（笑）
フォト、っつーか、セル画のセレクトもマズい…。セル画じゃなくてただの蒼い四角とか紅い四角とかのページもあるぞ、ガイナックス、良い商売してんなー。脱税すんなよ。
アスカファンであったことをレイの本で思いおこされ、アスカの本に裏切られる。うーむ、人生とはかようなモノかもしれぬ、と悟る俺であった。

『センチメンタル・グラフティ～再会』・・・あくまで俺は「ジャーニー支持者」であり、「セングラ」にはまったく否定的である。が、『約束』篇の小説がまじでジャーニー入りまくりで、「それで、松本伊代は誰の声やってんの？」とか平気で後輩に聞けるようにまでなっていた。そして…この『再会』をわざわざ捜して新品買って読んだわけだ…。しかし…。
せっかく『約束』が「セングラ」というメディアの評価を俺内部的に１上げたにもかかわらず、この小説を読んだ結果、
ポイント、マイナス１００。ロボコン０点。バッテンパンチ！！！
以上。
っていいたくなるよ、やっぱこの設定じゃ！俺はもう、永遠に「セングラ」はやらない！美しいサンライズアニメの、そう、「ジャーニー」の思い出と松本伊代の面影だけで生きていくことに超決定！
これは決定稿なので、くつがえされません。スポンサーが変わっても駄目ｄｅａｔｈ。
何が駄目って、せっかく魅力的な基本設定＆過去をもったカワイヤラシイ１２名もの女子を取り揃えて置きながら、これの相手がたった一人の男子（同一人物＝ゲームプレイヤー）でしかもさかりのつきまくった高校生として登場！無論女子側もさかりがつきまくりだぁ！という設定。ああぁぁあ、清純だの純情だのいってると爺ィあつかいＤＥＡＴＨカ？
なんだかもう、俺の内部で日輪瓦解状態なので、この設定でゲームできません。結局どれか一人の娘を選び、残りの１１人は「サビシイ青春デシタネ」状態にしなくてはいけない。しかも八方どころか風の十二方位美人とかを演じるハメになる野郎も気の毒である。そんなものにプレーヤーとしての俺を重ねる気にはならない。なるはずがない。
うーむ、ゲーム発売前に燃え尽きたセングラ野郎たち、というかセンチメンタルの戦士たち、君らはいったいいつ頃からゲームが駄目だって知っていたんだい？
俺は涙で潤んだ瞳で西の空に昇るという、ＳＦチックな明けの明星を見つめるのだった。

『リプレイ』（新潮文庫）ケン・グリムウッド、読了。- 98/07/12 00:00:00
本日の調子:過去を見られちゃったボスなみ

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『ＴＥＣＨ・Ｂ－ｉｎｇ(8-6号)』の釣り広告「エンジニアは報われない」ゲラゲラ。そうか、「報われない」(56.3%)か、当然ですね。だから俺がいってるじゃん、「SE Live in Vain」ってね。
ああ、「日記はその日のうちに書いてこそ日記！」だが諸般の事情でまとめアップです。しかも「物語」はほとんど読んでいません。ゆるちて～ん（笑）

＃７月１１日
「リプレイしろ、アバッキオ！」即ブチャラティになりすましてそう叫びたくなる一冊、『リプレイ』（新潮文庫）ケン・グリムウッドを読み終える。いやー久々に６日間かけて１冊読んだ。これくらいんの厚さの本を週一で読むくらいでいいのかもしれない。未読本の中にもつまらなそうなモンはいっぱいあるからね。
さて、「おもしろくもなさそうだし、知らない作家だし、そのくせ新潮の棚には常に置いてある嫌なヤツ」（他に居て欲しい本はいっぱいあるのに！）それがこの本に抱いていた長年のいわれのない逆恨み的感情だった。やっぱ読まず嫌いはいかん。どんなに屑そうでも（金払うか否かは別として）読まねば評価はできないのだ。
前置はこれぐらいにして、本題に入る。読む機会を与えてくれた溝口さん＠書物の帝国さん、ほんとにアリガトウございます。ベストに入れるほどじゃないけど、俺の心に残る立派な馬鹿ＳＦでした。これを１０年、見過していたのは俺のミスでした。はっきりいって面白い部類だと思うし、かなり気に入りました。
だって、『タイムトラベラー』（新潮文庫）のなかのお気に入り「しばし天の祝福より遠ざかり…」（スチャリトクル）と「ここがウィネトカならきみはジュディ」（バズビィ）入ってるんだモン！ずるいよ。（年代的には５年くらい後の作品）『海魔の深淵』の時も他の人の評価は「なんか見たことのあるシーンの寄集め」とかで評価が低かったのを俺は高得点つけてるが、今回も同じ理由で高得点。「時間ループもの」は比較的取り上げられることが多い時間テーマだが、これもご多分に漏れない感じです。『タイムトラベラー』は時間ＳＦ展覧会なわけで、おしなべて質の高い短編がぎっしりなわけですが、それうまく１冊の長編にまとめるとこれができるかな、みたいな（笑）。とにかく先の２作が「入ってる」のは確実ですが、リプレイヤー（作品中ではリピーター）が歴史を改変可能で、しかもそれは多きな歴史的事件にかかわりのないレベルで、というところの説明は「ミラーグラスのモーツァルト」の「時間大河説」を採用しているしね。ここらへんは学生時代に書いた時間ＳＦの紹介文を引用したいところだが面倒なので今回はあきらめる。
今回の作品は「主人公に起っている現象を科学的に説明しないタイプ」である。ただ、「数学的法則性」として、太陽がある規則に従って東から西へ年間を通じて空に軌跡を描くように、「リプレイ」という現象を表現している。（ネタバレだ）読者は読んでいるうちに現象の法則性を知っていくことになり、それに囚われた主人公たちの動きに惹かれてゆくわけである。そういう意味ではラストのシーンはかなりショック＆笑えた。想像通りになってかなり目が回った（笑）。
読後、思わず夢枕獏の「千日手」（『遥かなる巨神』収録）やホーガンの『未来からのホットライン』（創元ＳＦ文庫）を思い出してしまった。特に後者は「科学的説明」を例のホーガン調で行ってそれを主軸に話が進められて行く。けっこう対比して読むと面白いかもしれない。かんべむさしにも似たような話があるそうな。ま、テーマとしては斬新じゃないからなぁ。
個人的にはやはり運命的な出会いだったと思う。またしても旧約聖書、詩編１３７章「われらはバビロンのほとりに涙した」詩が出てくるし。主人公のあるリプレイのときには賭博と性愛の放蕩をヨーロッパで行い『白き日、旅立てば不死』の雰囲気たっぷりだし。俺の会社にも「スポーツと競馬の出来事を正確に記憶している」人がいて、彼はリプレイできたらきっと大もうけだろうな、などと思った。俺も記憶力はかなり自信があるが、ＳＦ映画とＴＶ番組とくだらない時事ネタについてだけなのでリプレイしても「人生で悔いの残る一瞬を別選択肢で過す」だけの、慎ましいものになりそうだ。実は一度、「擬似リプレイ」をしたことがあるのだが（苦笑）やっぱ、「自分は同じ」なので、やりなおすにしても「ほどがある」という苦い事実を俺は知っているのだった（笑）。
実は俺も故郷に返って、アバッキオに１５，６年前の俺を「リプレイ」されると死ぬほど困るというか、恥かしいので「即、死刑！」とかせざるを得ないので、やはり今の俺は基本的に「ボス」と同一ということでＯＫだな、＞＞ドッピオ。
わがＳＦ研推薦図書に超決定！皆、心して読むように。

人間生涯一学生。頭が疲れたら哲学の小径を歩こう！- 98/07/10 00:00:00
本日の調子:レモンを齧った梶井基次郎なみ

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＃７月９日
仕事で脳が疲れまくり。プログラムの仕様とかでならまだしも他のことでやぶさかでない感じになる。もうこうなると「頭のすっきりする本」が読みたくなる。学術系の本が一番である。ふむ、どっかの文庫か新書で軽めの哲学書か聖書関連の本を、と思っていると、やや、最近よく行く赤坂の本屋、みれば結構哲学書なども充実している。いい感じだ。
『新・知の技法』を手に取る。ふむ、『知の技法』を三省堂で読んでからもう４年か、今のＴＢＳの仕事もそういえば現地にきてまる４年だ。年取ったはずだ。俺は基本的に頭使ってない「柳の下に二匹目のウナギ（ドジョウも可）」的作品がすげー嫌いで、結構馬鹿にしていた（某、「超整理法」とか「ｘ内革命」とかと同一視していた）のだが、やはり「頭の悪くない人たち」の二匹目ドジョウはかなりおいしかったです。（まだ興味のある講座しかかじってないけド）
この日から教育テレビで野田大元帥の人間大学ＳＦ講座『宇宙を空想してきた人々』も始り、まさになんだか学生に逆戻りした感じ。この手の番組って「ロシア語講座」（某映画の影響で高校生のとき真剣に見てた）以来だが、結構テキスト通りの内容で、テキストはそれ自体『一億年の宴』や『科学小説神髄』のように、１９５０年前後のＳＦ黎明期のＳＦ史の資料として読める良書である。

本屋をぶらぶらして雑誌コーナーに来るとアエラムック『旧約聖書がわかる本』『宗教がわかる本』などを発見。手に取って見る。
うーむ、こういう「人から聞いた話をまとめた本」はまとめた人のまとめる姿勢や方針によるのだろうけど、イマイチまとめきてれいない、というか入門書やてっとり早く要点を知りたい人のためにあるべき本にもかかわらず、なんとも漠然とした焦点の定まらない本になっているような気がした。俺がすっかりすれっからしのおじさんでこれを手にとっても手に取ったときの目的は成就できないような気がした。ゆえに却下。購入せず。かわりに別のコーナーで何冊か哲学のわかりやすそうな本を探す。どれもこれもイマイチ。宗教は哲学の一種であるが、どうも「いかに宗教が成立するか」に焦点を当てて一本立ちにした「宗教学」の本とデカルト、カントあたりの哲学を解説した「近代哲学入門」みたいなのしかなくて、広義の「生きるための方針」という意味での哲学書というものが少ないと思った。
で、見つけた逸品がコレ、『哲学が好きになる本９８年版』（エール出版）。
「９８年版」というだけあって、最初に時事ネタ（オウム、ダイアナ妃、マザーテレサ）を展開している。で、次にソクラテスからカントまでの西洋哲学、キリスト教と仏教の違い、日本の近代の哲学が解説されている。文章も平易で非常に読みやすくわかりやすい。学校にいるときにすっとばしてきた方に是非オススメしたい。ま、基本的に「生きるに迷いのない人」には必要ないし、哲学をこね回すのを娯楽と考えられない方にはオススメしてもしかたないのだが。大人になって読んでもいいモノだと思うんですけどね、所詮みんな迷ってて五木寛孝の本がパート５まで平積みになっちゃったり、幸福の科学が宗教法人としてなりたったり、「第三文明」が出版社になったりしちゃってるわけですからね。大人になってヘンな宗教に転んだり、聖教新聞を取るハメにならないためにしっかりと「自分の哲学」くらいは確立しておきたいモンですね。無宗教だと胸をはって、クリスマスの一週間後に初詣に行ったり、白無垢のあとにウエディングドレスきたりしてるだけだったらただのバカですからね。（漢字の馬鹿は「度が過ぎている」意の誉め言葉なのだ）

さらば、メカにかけた青春の日々- 98/07/09 00:00:00
本日の調子:結核で咳込んでいるハインラインなみ（死にそう）

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＃７月８日
『BEAUTIFUL MONEY』SABE先生（ワニマガジン社）あの８ビットパソコン黄金期のエロゲーム「天使たちの午後」の漫画も描いていたというあのＳＡＢＥ先生（いまはさべちん）の人生上最高傑作のギャグマンが。出版社の性質上、私はエロ漫画のコーナーにこれを探し見事にＧＥＴ。エロ漫画の間で探したくない人はコミック高岡とかに行こう。

『動画王Vol.5メカデザイン特集』
「男はメカに狂って当然」藤子Ｆ不二雄先生の残してくれた名言である。
これに「スタジオぬえ」のインタビューが載っている。俺が大学生のときに作成されたバンダイアニメの「宇宙の戦士」に関する記事が秀逸。これを読んで映画「STARSHIP TROOPERS」の感想をせっかく公開初日に見にいったのにこの日記にちょぼっと書いた程度で済ませていたことを反省。「あの映画はつまらなかった」「全然ハインラインの原作と違う」「虫がいっぱいでくるだけ。殺虫剤を使わないのはなぜ？」「パワードスーツを出して欲しかった」とかいう意見があまりに多いのでびっくりした。この記事を読んで痛感したのは「ＳＦをＳＦとして楽しめる能力」がある人ってきっと限られているんだな、ということ。つまり、アニメの宇宙の戦士はこないだの「トゥルーパーズ」の映画を楽しめなかった側のおそらくは大多数の普通の人々が製作スタッフになってしまったのであーんな作品になってしまったことが語られているわけである。トゥルーパーズがつまらなかた人はアニメを見て面白いと思うんだろうか？つまんないモノの見方で加工された宇宙の戦士は当然つまらない作品になっていた。ＣＧ描かれたパワードスーツが圧倒的不利な人類を勝利に導いてくれる、そんな話ならみんな納得したんだろうか？
じゃぁ、おまえらはガンダムでもゲキガンガーでも見てろ！
ハインラインがどーだとかＳＦがどーだとか云って欲しくないね。（「一つの事柄について、千人が千通りの意見を持ってあたりまえ。どの意見も否定せず」が俺の信条だが、好きな作品ゆえ、ちと過激になっておるわい）
その点、うちの部員はＳＦ読まんくせにけっこう楽しんでいたようだ。類友というやつだろうか。なかなかやるではないか。
この本、多少事実と違っている記述もあるが、ＩＴＣ作品のなかにエヴァの元ネタを拾っているなど、なかなか着眼点が良い一冊である。オススメ。

『にんぷ天国』（光文社文庫）岡崎香・伊藤理佐、読了。- 98/07/8 00:00:00
本日の調子:織姫は１８才？！

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＃７月７日
けふは七夕ですね。（一応、現代人的には）
「織姫のと彦星は恒星ですからね、距離的にはくっつきません」とかロマンのかけらもなくつぶやいてるお天気の森田さんには「不倫の清算はきっちりとネ！」としかいいようがない。「うちの実家じゃ七夕は８月７日ですから」と９８年の東京でささやかれても俺的には困るわけで、さっさと岩明均の『七夕の国』でも読んで寝るか、と現代のロマンの無さにいじける。
で、だいぶ前に購入してちびちび読んでいた『にんぷ天国』（光文社文庫）を読み終えてしまう。９５年に出たやつの文庫本なのね。その前に『良いおっぱい、悪いおっぱい』（けして乳フェチだから手にとったのではない。アルゴプロジェクトで映画化されたので読んだのだ）を読んでいたので、延長戦のつもりで手にとったのだ。漫画、というかイラストも入っていて軽く読めるかな？という意図もあった。『こどもをつくろう』（みやじまはるみ）＜＜講談社の漫画の復讐戦という見方もあるな。うん。
とにかく、はらませる側として、はらんでしまった者への理解はあらかじめ必要であろうといういわば紳士のたしなみとして読んでいるわけであり、近々そういう行事があるとか、妊婦マニアであるという事実は無根である（笑）。
ま、「気がつくと妊娠３ヶ月のなぞ」とかは収穫でしたが、読物としては「良い…」の勝ちですな。ま、「腹毛」についてはこっちの勝ち、というかより新しい妊婦スタイル（働く、美しい、元気な妊婦）というスタンスは好感がもてました。現実はきっときびしく、まず「欲しいときに子供ができない」問題をクリアした夫婦のための話題であるのは同然で、つわりとか妊娠中毒とか、流産とか奇形出産とか考えただけでダーク道まっしぐらなことがたくさんなわけだけど、大抵の人がクリアしてきてる問題でもあるので知っておくべきは知っておくべきなんだと思う。「結婚は大変」だの「妊娠は大変」だのいって退いてしまってるキャリアな現代のお姉さんたち、自由だの自立だのかっこつけて、恐いこと・嫌なことから逃げてるだけじゃないの？とアンチフェミニストの俺はさらりんといってみたりする。ま、現代には現代のスタイルがあるから「封建的」だの「ファシスト」だのいわれてもしゃーないですけどねぇ。今の平均婚期の後退や少子化を見ると女性に文句をつけるか、地球人類が増えすぎて種の本能でそうやってるのかと疑うしかないんですけどね。結果が、コミュニケーション不良の擬似オタクの大量生産や歪んだ性問題っつーのもさびしい気がしますね。
俺はそりゃもう、それなりに曲っているけれども、問題は問題として捉えてやっつけていこう、という姿勢だけは少なくともとり続けたいと思うね。うん。
やっぱり「母は偉かった」のだ。うん。

『'98角川文庫の名作150』、そしておセンチなポエムの世界へ突入- 98/07/7 00:00:00
本日の調子:おなかのすいたチュウヤなみ

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＃７月６日
『角川文庫・夏の名作　百五十冊』があったので手に取る。
金城武、ヒゲを剃れ！とかいってたらホントに剃ってホントにいい男。ラリー・エリソンなみのハンサムボーイって感じジャン。
さて、まったく最低なラインナップの「'98角川文庫の名作150」。
『聖なる予言』だの『生きるヒント』だのはさっさと春樹の事務所に渡してボーダー某文庫にしてしまえっつーんだよ。『ディファレンス・エンジン』とかをぶっとばしてる余裕があるんならな！もしくは影山民夫といっしょに大川さんに引取ってもらえばよかったんだよ！
とはいえ、このガイドはそれなりに毎年面白いので良く読む。
ぐあー！銀色夏生の『わかりやすい恋』とかを入れるな！！実は密かに若い頃の森高千里の超激カワイイ写真とかが使われているというのは俺だけのひそやかな楽しみだったのにー！みんなにばれちゃっただろ！！ぎえ、そのせいか、赤坂の某書店の棚から『わかりやすい恋』が消えている！！！
・・・やめろ、いま、諸般の事情でおセンチになりがちだが、一度はすべての銀色夏生作品を完全焼却した身。何を、何を今更・・・
しかし、しかしー！！
気がつくと古本屋のナツヲのコーナー前で背表紙スキャンモードに入っていた。見つけて即購入していた。俺って奴は、俺ってヤツは！！！＞＞俺。
そして気がつくと、「夏の１５０冊」とはえんもゆかりもない、（だが角川）『センチメンタル・グラフティ～約束』と『ＲＥＩ-Evangelion Photograph-』も古本屋のレジで会計がすまされており、やむなく家に持って返って読む。
というわけで、銀色夏生を自ら読むことになったのは失恋がきっかけだったので（妹が買っていて存在は知っていたのだ）古傷を思い出しておセンチな気分になる。（ジャーニーの約６．６倍）ああ、こうなったらやっぱ最低アレとアレとアレは押えておかないと俺の精神バランスが保てない。というわけで、６年ぶりにナツヲ、必要コレクションを復活させようという気になる。みずから燃やした思い出を今、再び迎え入れようと言うのか？＞俺。
で、おまけの２冊。
『ＲＥＩ-Evangelion Photograph-』・・・アニメセル画に林原めぐみのポエム。存在は知っていたが「これで商売になるのか？」という興味しかなかった。実際見るとどう考えても銀色夏生のぱくり、良く言ってパロディである。そんなん、俺が学生のころやっていたのと一緒やんか！！！もう少し真摯な仕事をして欲しいね、ガイナックス＆角川。これ買って満足しちゃうタク側にも問題あるけどな。あまつさえこれでできちゃうヤツとかもいるんだろうなぁ。とかいいつつ、古本とはいえ俺も買ってしまったし、これを入手した以上は無論アスカのをそろえる必要があるわけで、「人間の業の深さ」を思い知る俺であった。

『センチメンタル・グラフティ～約束』・・・あくまで俺は「ジャーニー支持者」であり、「セングラ」にはまったく否定的である。が、このゲーム発売前の小説、一冊に１２人分入っていて、しかも主人公が１２人と初めて会ったときのことが時系列に収録されている。なるほど、ジャーニーの回想シーンのみ集めた一冊とみるとなかなかポイントが高い。評価１上げ。
ちなみに、『ファンタジェンヌ』８月号に載ってる「センチメンタル・ジャーニー」のビデオ紹介は我がＳＦ研のギルド員が書いているので読んであげてね。ってゆうか、こんな普通の記事にしろという命令は出していないぞ、次回は指導通りもっとＳＦな内容にすることを要求＆期待する（笑）。

絵の多い本を読む- 98/07/06 00:00:00
本日の調子:髭を剃ったエリソンなみ

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＃７月５日
『バーチャルヒロイン名鑑おりこうさん編』というすげー駄目な感じの本を発見。ふつーこういう駄目なヴィジュアル系のタク本は無視して買わないのだが、立ち読みしたところ、記事書いてる奴がつっこみがいのある奴だと判明。批評のために買って帰った。買わねばじっくり読めんものねー。
で、３人のライターを見る。特に、「メガネッ娘命」の一人はかなり駄目（＞誉め言葉。笑）。結構この手の雑誌は宅八郎系エセオタクか、フツーのライターそれ系のフリをしてざーとらしくかいているか、そんなフリもせず楽しくないゲーム雑誌のようなコメントを書いていることが多い（ＡＳＣＩＩ系はこれが少なくて評価できる、ってゆうかモノホンが多い？）。スタパ斎藤風の「まるで客観的でない、完全主観のコメント」が拝めるのでまぁ、金払って笑えるモン購入したことにはなった。
さらに、真ん中の文字ページは腹かかえて笑える内容だった。特に「おりこうさん歴史講座」だけでも立ち読みすることをオススメする。かなりホンキ入ってるよ～。「ろぼっ子ビートン」のうららちゃんだの「９９９」のクレア（曰くメイドの基本）とかで熱くなるな！！！
この手の本を見るたびに、ＧガンダムだのＶガンダムだの見なかったことを今、かなり後悔してるんだよなー。完全にＳＦ以外からも離れてたよな、あの頃。そしてデイジー、お前はおりこうさんとかそういう以前にヒロイン失格だ。死ね！
基本的におりこうさんな女はかなり好きですが、ゲームだのアニメだのだと、曰く「眼鏡」「ロング」「病弱」「おしとやか」「高嶺の花」などに記号化されていて俺的には失格な娘が多くてならない。なぜだ？リアルな世界じゃ絶対に「キルケゴールの勝ちよね？」（って誰に対してだヨ、）とかスラリと言ってくれる女の方がいいじゃん。しかし、そう言っていながら、厳しいゾクフー修行によって頭の悪い娘の方が百万倍付き合い易いことに覚醒。ちなみに「ときめも」では朝日奈夕子ＬＯＶＥ。しかし、「セングラ」のえみる並みになると八つ裂き光輪を炸裂させたくなる。ううむ、男って微妙～。
果たしてこの本の第二弾が出るかは微妙だが出版元がアレの雄出版。しかもこのムック、[性生活白書別冊]という肩書き！ううむ、やはり巡り合うべくして巡り合ったのか…

唯一購読してることになる『ヤング・キング・アワーズ』（カタカナだとけっこう間抜け）を今更購入（７・１１で買われちゃうと、もう近所で売ってないんだよな）。
ジオブリでまやの炸裂するカルボナーラ攻撃などに頬をゆるめつつも、メインディッシュは平野耕太『HELLSING』第２部突入編であろう。なーんだ、イヤンになって「第一部完」とかにしたわけじゃなかったのねん。彼の大好きなゾンビ＆吸血鬼モノ＋大英帝国（国教＝プロテスタント）ＶＳアイルランド（カトリック）という彼の大好きなイデオロギーものとしても成立し、なおかつ今度はトライガン真っ青のガン・エンタテイメントも炸裂！そうだ、本来「炸裂系」とはこーゆーものに使うべきなのに、センチメンタル某のおかげですっかり用途を間違っとるな。
いやー、壮絶な親子喧嘩に終止符を打ち、エロ漫画辞めて『大同人物語』(+野望の王国)とコレでイク！って方針にしたのかしらん？またコミケが近づくことで商業誌にゴメンナサイが載るのか？＞耕太
しかもまた執事はウォルター！（勘弁してくれ～）

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