本ゲームは、『マクロス』に登場した主役メカと言える可変型戦闘機VF−1『バルキリー』のフ
ライト・シム的な作品であり、プレイヤーはVF−1のパイロットとしてストーリー・モードを戦い
ます。
プレイヤーは、地球統合軍の新人パイロットとしてロイ・フォッカー少佐指揮下のマクロス航空隊
ストーリー・モードを戦って戦績を重ねて行く内に随時昇進し、その都度、上級指揮官用の機体が
与えられます。
そして少尉に任官すると小隊長に任命され、TV版ストーリーならばパープル小隊、映画版ストー
リーならばアポロ小隊の指揮を任されます。
◆ストーリー・モード
要するにキャンペーンです。ゲーム・メニュー画面からストーリー・モードを選択すると、ロイ・
配属先の空母とは2つあるストーリー・モードの事を意味しており、プロメテウスがTV版、アー
ムド1が映画版のキャンペーンとなっています。
◆フリー・バトル
モードでは搭乗機体も選択する事が出来ます。
◆チュートリアル
が異なり、ゲーム中はそれらを駆使して戦う事になる為、個人的には、まずチュートリアルで練習す
る事をお奨めします。
私の初プレイでは、迷わずチュートリアルで練習したのですが、懇切丁寧ではあるものの必要最低
限の訓練だけのチュートリアルを終了したあとで望んだ初ステージとなるTV版ストーリーの『ブー
ビー・トラップ』は、いきなり空中/地上の複合ステージであり、空戦に続いて投入された地上戦で
は、慣れていないバトロイド形態の特性にあたふたしてしまいました。(^^;
視点は、通常(チェイス・ヴュー)を基本として計5つの切り替えモードを持ちます。
◆通常ヴュー
◆ミサイル・ヴュー
◆アクション・ヴュー
には戸惑いますが、慣れると効率的に敵を撃破する事が出来ます。
ただし、視点が最寄り敵機に固定されてしまうと複数の敵機に囲まれている場合は他の敵機に側面
や後方から撃たれてしまう事が多々あるので、通常ヴューと切り替えて上手く使いこなす必要があり
ます。
◆左右ヴュー
です。
ゲームに登場するプレイ・メカは基本的にVF−1だけです。そこで、ご存知無い方の為にVF
VF−1『バルキリー』は、地球統合軍の主力戦闘機であり、戦闘機形態を基本としてロボット形
態にも変形可能な「可変型戦闘機」と呼ばれる兵器です。
戦闘機からロボット形態に変形する課程には「ガウォーク」と呼ばれる空中/地上両用の中間形態
があり、全部で3形態に変形する事が出来ます。
この変形機能により、VF−1は空中戦から地上戦までをこなせる万能兵器となっていますが、バ
トロイド形態での武装はガトリング砲タイプのガン・ポッドと、頭部の小口径レーザー・ガンと言っ
た軽装備の為、重装甲メカ相手の地上戦闘能力は充分とは言えません。
その為、原作のアニメの方では地上での火力戦闘に特化した重武装、重装甲の「デストロイド」と
言う別種類のメカが登場します。
地上戦におけるVF−1は、その高速移動力を生かしてデストロイド隊の支援や機動戦を行うのが
主目的だと思われます。
ただし、ゲームにおいては、敵側に重装甲や大型の地上メカが登場しない為、バトロイドの武装で
充分に戦う事が出来ます。
下記に各形態における特性を記述します。
◆ファイター形態
・ミサイルの3種類が使用可能です。
機体操作は、左スティックを前後に倒すと上昇下降、左右に倒すと左右旋回。R1、L1ボタンで
ヨーイング。×ボタンで加速、△ボタンで減速です。
その他、ミサイルに追尾された時には、左スティックを左右に素早く動かすとフレアをバラ撒きな
がら緊急回避機動を行います。
ファイターはVF−1の基本形態ではあるのですが、小回りが利かないため敵を追う上で非常に効
率が悪いので、本形態のまま空戦を戦う事はほとんどありませんでした。
個人的には、高速で敵を追いかけたりする必要性が生じた場合や、空戦/宇宙戦で多数の敵に囲ま
れた状況で戦う際に本形態を使用しました。
◆ガウォーク形態
います。
本形態ではメイン・エンジンが上昇推進用に転用され、前進はバーニアでの推進となるためファイ
ター形態より飛行速度はかなり落ちますが、VTOL機動が行えるようになり、空戦および地上戦の
両方をこなせるようになります。使用可能武装はファイター形態と同じです。
空戦中に本形態に変形すれば迅速に旋回する事が出来ますし、また、向かって来る敵に向かってバ
ックしながらミサイルを浴びせると言った「迎撃フォーメーション17」なるVF−1ならではの特
異な戦法を取る事も出来ます。
地上戦においてもバトロイド形態より高速で移動する事が出来ますし、低高度に上昇して地上目標
に対して空からミサイルを浴びせると言った変幻自在の戦い方をする事が出来ます。
ここまで書くと、一見、万能な戦い方が出来るように見えてしまいますが、本形態では飛行速度が
ファイター形態より遅いためレーザーなどの直射兵器で撃たれるとかわす事が出来ません。
また、地上戦においては小回りが利かないので、ビルの多い市街地や起伏の大きい地形などでは敵
の捕捉や回避機動するのに苦労します。
機体操作は、左スティックを前後に倒すと上昇下降、左右に倒すと左右旋回。右スティックを前後
に倒すと垂直上昇下降、左右に倒すとロール、押すと垂直下降、R1、L1ボタンで左右平行移動。
×ボタンで加速、△ボタンで減速です。その他、ファイター形態と同じくミサイルの緊急回避機動が
行えます。
扱うのに少々コツの要る形態なので、慣れない内は扱いづらく感じるのですが、空戦においてはV
F−1の本領を発揮する形態とも言え、個人的には空戦ステージでは8割がた本形態で戦っています。
地上戦においても、遮蔽物の少ない地形で多数の敵を相手にする場合は、本形態をとって空中から
ミサイルをバラ撒くようにしています。
◆バトロイド形態
近戦闘には最適です。武装はガン・ポッドと頭部のレーザーのみで、ミサイルは使用出来ません。
地上戦をメインとした形態ですが、空戦/宇宙戦においても敵が間近に迫った時は本形態に変形し
てガン・ポッドで攻撃すると効率的です。
ただし、他の2形態と比べて移動速度が遅いので、空戦においては回避機動がほとんど出来ないた
めミサイル戦になると不利です。
本形態ではミサイルが使えないため、地上戦において多数の敵を相手にする時はガウォーク形態と
比べて撃破する効率が悪くなりますが、プレイヤーが発射するミサイルをよけて撃ちまくって来る敵
の高速上級メカが地上戦に登場するとガウォークでは敵を撃破するのが難しくなるため、本形態をと
っての接近戦で戦う事になります。
地上での移動は、脚を使って走るほか、エンジンを吹かしてジャンプや高速ホバリング移動、空中
飛行をする事も可能ですが、エンジンの噴射時間に制約があるため比較的短時間しか高速移動は出来
ません。
機体操作は、左スティックを前後に倒すと前進後退、左右に倒すと左右旋回、スティックを押すと
しゃがみます。R1、L1ボタンで左右平行移動。×ボタンでエンジンを吹かしてジャンプやホバリ
ング移動します。
また本形態では、「サーチ」と呼ばれる機能が使用可能となり、L2ボタンを押すと最寄敵機の方
向に機体を向けてくれるので、敵を迅速に撃破するのに威力を発揮します。
この「サーチ」機能は地上戦だけでなく空戦/宇宙戦でも威力を発揮し、バトロイド形態での空中
戦を可能にしています。
続きまして、下記に、ゲームに登場するVF−1のヴァリエーションを紹介します。
◆VF−1A
この機体からスタートします。
通常武装は、ガン・ポッド×1基、頭部レーザー×1門、ノーマル・ミサイル×12発、マイクロ
・ミサイル×750発です。
◆VF−1J
増えただけで機体の性能は同じです。
通常武装は、ガン・ポッド×1基、頭部レーザー×2門、ノーマル・ミサイル×18発、マイクロ
・ミサイル×750発です。
◆VF−1S
発増えています。
通常武装は、ガン・ポッド×1基、頭部レーザー×4門、ノーマル・ミサイル×24発、マイクロ
・ミサイル×750発です。
◆VF−1D
感じませんでした。
ゲームにおいては、チュートリアルでの訓練機として登場するのみで、ストーリー・モードでは乗
る機会がありませんでした。
通常武装は、ガン・ポッド×1基、頭部レーザー×2門、ノーマル・ミサイル×12発、マイクロ
・ミサイル×750発です。
◆VE−1「エリント・シーカー」
部にもアンテナを装備しています。
基本的には非武装らしいのですが、ゲームにおいてはガン・ポッドとノーマル・ミサイルの武装が
与えられています。
ただし、機体下部にアンテナを装備している制約の為なのか、ガン・ポッドはバトロイド形態でし
か使用する事が出来ません。
ゲームにおける通常武装は、ガン・ポッド×1基、ノーマル・ミサイル×24発のみで、頭部レー
ザーは未装備です。
◆VT−1「オストリッチ」
マイクロ・ミサイルのみです。ストーリー・モードには登場せず、フリー・バトルのみで搭乗機とし
て選択する事が出来ます。
ガン・ポッドを装備しておらずバトロイドにも変形出来ないので、地上戦闘が非常にやりにくい機
体です。腕試しにはいいかも知れません。
ゲームにおける通常武装はマイクロ・ミサイル×750発のみです。
◆ガン・ポッド
バトロイド形態で「手持ちのライフル」として使用する55ミリ口径の三連ガトリング砲です。フ
発射すると銃尾から薬きょうがパラパラと排出されるのですが装弾数は無制限になっています。た
だし一度に連射できる時間に制約があり、その時間が来るとリロードに1秒程度の時間を要します。
◆ノーマル・ミサイル
ロック・オン速度が遅く、搭載数も限られています。ファイター、ガウォーク形態で使用可能です。
オプションのスーパー・パックを機体に装備すると装弾数が12発増えます。
◆マイクロ・ミサイル
プションのスーパー・パック装備時には、さらに増えて850発にもなります。
湯水の如く撃ちまくっても無くなる事はまずないので、事実上の「撃ちホ」です。破壊力の点でノ
ーマル・ミサイルより劣る為、クワードラン・ローのような上級メカ相手だと複数発命中させなけれ
ば撃ち落とせませんが、ロック・オンが早いのが売りで、ゲームにおける実質的な主戦兵器となりま
す。ファイター、ガウォーク形態で使用可能です。
◆頭部レーザー
なく、連射速度も遅めです。
敵メカ攻撃用にも使用出来ますが、主としてミサイル迎撃用の武器であり、発射すると第1にミサ
イル、第2に敵メカの順番で自動照準します。
ミサイル迎撃では命中率の高い武器ですが、連射速度が遅いためVF−1Aのように装備砲門数が
少ないと、多数のミサイルが向かって来る場合はサバき切れなくなってしまいます。
追尾能力の点では劣りますが、ガン・ポッドでもミサイルを撃ち落す事は可能なので、個人的にこ
の武器はあまり使用しませんでした。
◆マウラー砲
数は30発と少ないものの、5〜6発でゼントラーディーの重攻撃機をも撃ち落す破壊力を誇り、お
そらく通常兵器中では最強です。
追従性は悪くありませんが、中距離以上で小型メカ相手に発射すると外れる事があります。3形態
共に使用可能です。
◆反応弾
戦艦をも沈める破壊力を持ちます。
基本的に宇宙戦において対艦攻撃に使用されますが、中、小型メカ相手にも使用可能であり、1発
で1編隊を消滅させる事が出来ます。
ただし、近距離で爆発させるとプレイヤー機も甚大なダメージを被るため、発射する際には距離の
確認が必要です。
本兵器は通常の武装とは異なり、特定のステージにおいてのみノーマル・ミサイルに代わって搭載
されます。ただし、搭載されていても管制オペレータから許可が下りないと使用する事が出来ません。
◆スーパー・パック
VE−1を除く全型式に用意されている宇宙専用の追加装備です。増加燃料タンク、ブースター、
◆ストライク・パック
ー砲が追加されており、ミサイルの搭載数はスーパー・パックと同じです。
◆GBP−1S
ンチャーとしての機能も併せ持ちます。
これを装備する事によりデストロイド並の装甲と地上戦闘力が与えられますが、その代償として変
形が出来なくなるため機動力を失う事になります。
しかし、接近戦に強いバトロイドに長距離攻撃力が付加されるためオール・レンジの戦闘が可能と
なり、地上戦は元より宇宙戦においても阿修羅の如く暴れる事が出来ます。
デメリットは宇宙戦でのミサイル回避機動がやりにくい事ですが、その分、装甲が厚いので少々の
被弾ではビクともしません。ゲームにおいてはJ型の専用装備となっています。
◆エマ・グレンジャー中尉(声・桜井智)
ゲームのオリジナル・キャラクターで、マクロスの戦闘管制オペレータを務めます。ゲームにおけ
◆ブルース・ルーデル軍曹(声・浦田優)
下の一人として配属されて来ます。性格はクールだそうで、戦闘中の通信における話しっぷりも確か
にクールです。
◆エディ・ユーティライネン軍曹(声・加瀬康之)
ーデル軍曹と共に配属されて来ます。性格はルーデルと正反対で、戦闘中の会話を聞いているとけっ
こう「熱い」タイプのようです。
◆ロイ・フォッカー少佐(声・神谷明)
ットにしてマクロス所属のVF−1スカル大隊の隊長を務めます。ゲームにおけるプレイヤーとその
小隊も彼の指揮下に入ります。
◆一条輝(声・野島健児)
ス進宙式でゼントラーディ軍との戦闘に巻き込まれ、なし崩し的に軍に入隊するハメになりました。
その設定からすると、入隊時期はプレイヤーより後になりますな。
ゲームのストーリー・モードにおいても途中から小隊長として登場しますが、悲しいかな出番は少
な目です。
◆早瀬未沙(声・土井美加)
合軍の将軍です。
マクロスの主任戦闘管制官を務めますが、若い娘が多いブリッジ・オペレータの中では年かさの方
で、しばしばおばさん呼ばわりされる事も・・・。
◆マクシミリアン・ジーナス(声・速水奨)
パイロットです。
天才的な操縦能力を持ち、ブルーの専用塗装が施されたVF−1Aを文字通り自由自在に操ります。
ゲームにおいても彼とミリアの空戦シーンがCGで登場します。
◆柿崎速雄(声・鈴木勝美)
バーミリオン小隊所属のパイロットです。ゲームにおいての出番は少な目でした。
◆クローディア・ラサール(声・小原乃梨子)
ータを務めます。ロイ・フォッカーの恋人でもあります。
◆ヴァネッサ・レイアード(声・佐々木るん)
人の中では一番おとなしい娘です。ゲーム中でも管制官としてそこそこ登場します。
◆キム・キャビロフ(声・鶴ひろみ)
人の中では一番活発な娘です。ゲーム中でも管制官としてそこそこ登場します。
◆シャミー・ミリオム(声・深雪さなえ)
人の中では一番子供っぽい娘で、ブリッジのマスコット的存在です。
ゲーム中でも管制官としてそこそこ登場しますが、アニメの時と同じように彼女から「パープル小
隊さん」と呼かけられた時には思わずニヤリとしてしまいました。
◆ミリア・ファリーナ(声・竹田えり)
ットです。凄腕ですが異様な負けず嫌いで、けっこう根に持つタイプです。
アニメと同じく、ゲームにおいても高機動兵器「クワードラン・ロー」を駆ってプレイヤーを悩ま
せてくれます。
◆カムジン・クラヴシュラ(声・目黒裕一)
官の命令無視は日常茶飯事。策略に長けたところを見せる事もありますが、結局は殴り合いの戦闘に
なってしまいます。
自ら戦場に立つのが大好きで、ゲームにおいても指揮官用戦闘ポッド「グラージ」を駆り、地上戦
闘でプレイヤーを悩ませてくれます。
ステージによっては、ロイ・フォッカー少佐や、部下のブルース軍曹、エディ軍曹などの機体が登
プレイしていて、これらの僚機が敵機に対してガン・ポッドを発射しているところを見掛けたりし
ましたが、果たして敵を撃破していたのかどうかは分かりませんでした。
ストリー・モードでステージをクリアして行くと、ステージ終了後にVF−1の機種別の画を描い
そしてフリー・バトルにおいては、貰えた「カード」の機種が選択可能となります。「カード」が
貰える条件は、まだ確認出来ていません。(^^;
このゲームについて語る前に、VF−1について私の想いを少し述べさせて頂きます。(^^;
かつてアニメ・フリークだった私にとって、VF−1『バルキリー』は最高のメカニックのひとつ
でした。
1979年の『機動戦士ガンダム』以降、ロボット・アニメの登場メカはリアル思考へと変わって行き
ましたが、その中で『超時空要塞マクロス』のプレス記事で紹介されていたVF−1は、F−14み
たいな戦闘機がロボットに変形すると言う点で放映される前からアニメ界で話題となっていました。
かく言う私も、アニメ雑誌で初めてVF−1の設定画を見た時、いったいどうすれば戦闘機がロボ
ットに変形するのか分からなかったほどです。
VF−1のデザインは、複雑な変形機構を持つにも関わらず無駄な「贅肉」がほとんどない秀逸な
ものであり、まさに素晴らしいの一言に尽きます。
アニメ「マクロス」は、続編としてテレビ・シリーズやOVAが制作され、新型の可変戦闘機も続
々と登場しましたが、個人的には、見栄えを優先させたそれら新型はデザインが複雑過ぎてVF−1
以上に気に入る機体は、ひとつもありませんでした。
その想いを持っていたのは私だけではなかったのかどうかは分かりませんが、ゲームの「バルキリ
ー・シミュレータ」として、本ゲームがリリースされる前にプレイステーション用の『マクロス・デ
ジタル・ミッションVF−X』や『VF−X2』が発売され、それらにはVF−1を含めて新しい可
変戦闘機が数多く登場していたにも関わらず、マクロス・ゲームでPS2の第1作となる本ゲームは
VF−1のみが登場する作品になっていました。
一見、「逆戻り」したとも見える本ゲームですが、これは制作サイドとしてもVF−1に特別な想
い入れがあったからなのでしょうかね・・・?
ともあれ、話をゲームに戻しまして。本ゲームはVF−1ファンにとっては、まさに感涙モノの作
品と言えるでしょう。
アニメのストーリーを再現した本ゲームのキャンペーンでは、VF−1の変形機能をフルに活用し
て戦う事になります。
私はこれまで、戦闘機物の『エース・コンバット』やモビルスーツ物の『機動戦士ガンダム』で個
々のメカによる戦闘は経験していましたが、両方の要素を備えた本ゲームは、VF−1が何たるかを
知っていてもカルチャー・ショックでした。
空戦中にファイターからガウォークに変形して、バックしながら、向かって来る敵機にミサイルを
浴びせたり、ドッグ・ファイト中にバトロイドに変形して敵の後ろからガン・ポッドで攻撃したり、
バトロイド形態で地上戦闘中にガウォークに変形して上昇し、空中から地上の敵にミサイルを浴びせ
たりなど、まさにVF−1でなければ出来ない変幻自在な戦闘を体験する事が出来るのです。
私もさすがに、いきなりVF−1を扱えるとは思えなかったので、まずはチュートリアルで訓練を
受けたのですが、やはり変形機能を活用して効率良く戦えるようになるには、いささか時間が掛かり
ました。
初めは、空中戦はファイター形態、地上戦はバトロイド形態と杓子定規に使い分けていたのですが、
やがて空戦中にガウォークに変形すれば迅速に旋回出来る事を憶え、さらに「迎撃フォーメーション
17」を知ると、空戦中はガウォーク形態を多用するようになりました。
ストーリー・モードを一度クリアした後も、フリー・バトルでプレイを重ねて行く内に、バトロイ
ド形態による空中戦の戦い方を会得し、搭載ミサイルの少ないVE−1で臨むステージでも、まとも
に戦えるようになりました。
本ゲームは、やり込めばやり込む程にVF−1の能力を引き出せるような感じがして、その点でも
楽しめました。
変形機能の話ばかりが長くなってしましましたが、本ゲームにおける戦闘はミサイル戦が主体であ
り、ミサイルの乱れ撃ちとなる空中戦は実に迫力満点です。
ミサイルの発射は実に簡単で、○ボタンを押すと、押している間は敵メカをロック・オンし、離す
と発射します。つまり、○ボタンを押す、離すを繰り返すだけなのです。
本ゲームは、コントローラの機能アサインもよくまとめられていて扱い易く、総じて、個人的には、
とても楽しめたゲームでした。少なくとも、VF−1ファンには、一度はプレイして欲しいゲームで
すね。