舞台は現代の西部太平洋/極東地域。厳密に言うと、東は米領土アッツ島〜ウェーク島、西はソ連
のタイシェト〜中国のセイト〜ベトナムのハノイ、南がベトナムのダナン〜フィリピンのマニラ〜米
領土グァム、北はソ連のタイシェト〜ペトロパブロフスク〜米領土アッツ島を囲む地域です。
時代の情勢設定は、ペレストロイカの失敗により経済が崩壊したソ連の首脳部は、再び社会主義経
済体制に戻る事を決定したが、おそらく相当な長期に渡るであろう再建を行うに際し、国民に対し社
会主義の正当性を認識させ、困窮生活に耐るための目標を与える必要性から、最後の手段として武力
行使により周辺資本主義諸国(日本および韓国)を占領し、これら国々の社会主義化を狙うと言うシ
チュエーションです。
戦いは北朝鮮軍の韓国侵攻、ソ連軍の北海道上陸をもって火ぶたが切られ、最終的にアメリカ、日
本、韓国、台湾、フィリピンの西側連合軍と、ソ連、北朝鮮、ベトナム、モンゴルの東側連合軍との
大戦争へと発展して行きます。
ゲームには中国も登場しますが、中国は当初完全中立の立場にあり、国際情勢に応じていずれ西側
か東側のどちらかに立って参戦する事になるのですが、7つの管区軍に分かれている中国軍は、管区
ごとに政治思想が異なるせいか、国として参戦した陣営に関係なく、それぞれの管区軍が西側、東側
のどちらで参戦するかランダムに決まるため、ひどい時には、ばらばらに参戦した管区軍同士が中国
を2分しての内戦をおっ始めるハメになったりします。ちなみに、西側として参戦した管区軍の部隊
はプレイヤーが指揮する事が出来ます。
登場する兵器は艦艇が1隻単位、航空機が1機単位、車両が1台単位、歩兵が1個分隊単位で、総
登場数は、9ヶ国軍すべてを合わせると艦艇1091隻、航空機8875機、ヘリコプター1974機、戦闘車両
7万2280両、支援火砲2万4938門、歩兵10万4910個分隊、ミサイル・ランチャー2946基と膨大な数に
登ります。
ゲームのイメージを簡単に言うと、かの有名なSLGである『大戦略』を広大なマップを使って戦
うような感じでしょうか。
ゲーム開始時における各国軍の状況は、だいたい以下の通りです。
その後、テジョン、テーク、プサン、モクポの各都市に分散していた部隊をかき集めて防戦しまし
たが、北朝鮮軍の進撃を食い止める事は出来ずにプサンを除く全都市を失い、結局、韓国海軍と海上
自衛隊の揚陸艦を総動員してプサンに残っていた残存部隊を佐世保に撤退させるハメになりました。
その後、長期に渡る爆撃により、モクポ、プサンを占領している東側部隊を壊滅させ、米揚陸艦部
隊による上陸作戦が行われるまで韓国は東側によって占拠されたままとなりました。
北海道へ上陸するソ連軍の第1波は札幌にいる陸上自衛隊と大差ない戦力ですが、後続の大型輸送
艦隊で運ばれる重装備部隊と輸送機で空輸される空挺戦車部隊によって直ちに増強されます。
初プレイの時は、この増強部隊の存在に気づいていなかったため、稚内に上陸して来たソ連軍が300
両程度の戦車しか持っていなかったので安心していたら、僅か数ターン後に1000両以上の戦車と600門
近い支援砲を持って札幌に進撃して来たので度肝を抜かれたものでした。
その後、佐渡島、マーカス、父島、硫黄島と立て続けにソ連軍の揚陸艦部隊が現れ、対艦ミサイル
を装備出来る海上自衛隊のP−3C、航空自衛隊のF−4改、FSX、F−1などが迎撃に走り回る
ハメになります。初プレイでは、これらソ連軍揚陸艦部隊を全部防ぎ切れず、佐渡島、父島を失いま
した。
海上自衛隊の護衛艦隊は、西側艦艇を求めて太平洋を走り回っている100隻以上の東側潜水艦を排
除して米揚陸艦隊の通路を確保すべく展開しますが、ソ連軍部隊に接触する度にソ連の水上戦闘部隊、
潜水艦部隊、爆撃機部隊などから雨あられと対艦ミサイルを浴びせられ、次々と壊滅させられてしま
います。
初プレイでは、しゃにむに空母戦闘グループを北上させたところ、八丈島東方海域でソ連潜水艦と
接触した途端に艦対艦ミサイルの攻撃が始まり、その後、実に4波に渡る爆撃機による空対艦ミサイ
ル攻撃を受け、CAPに上げていたF−14隊どころかバック・アップのF/A−18隊までもが3
波目を迎撃した時点でスパローもサイドワインダーも撃ち尽くしてしまい、空母グループは空からの
攻撃に対してほとんど無防備となってしまいました。
その後、米空母グループは4個の潜水艦部隊と3個の水上戦闘部隊による集中攻撃を受け、空母を
2隻とも沈められ、艦艇のほとんどを失ってしまいました。
しかし、私がそれほどまずい戦い方をしても、続々と到着する後続の米艦隊により、結局、ゲーム
中盤までにはソ連海軍は太平洋から一掃されてしまうのですから、いかに米海軍が強力であるかが伺
えます。