1997年07月22日
題目:ソニー製パソコン『VAIO』ノート購入(^^;


 それは長期出張も終わりに近づいた出先での出来事から始りました。その日の勤務時間が終わり、
別の現場にいた後輩が私の所へ合流しにやって来ました。

 後輩「先輩、ソニーがパソコン出しましたよ」

 私「なんやて? ソニーのパソコンなら昔っっっからあるわい! 俺は2台持っとる。余りにマイナ
   ーやから世間が知らんだけや! 俺を誰やと思っとるんや? 伊達にソニー・フリークを10年以
   上やっとらんわっ!・・・って待てよ、いったいぜんたい何処でソニーのパソコンなんざ見た
   んだ?」

 後輩「これです」

 後輩は、愛読しているメンズ雑誌を取り出しました。

 後輩「ノート(パソコン)も出したんですよ」

 その記事は、いわゆる最新グッズ情報のページに写真入りで載っていました。なんてこった! 私が
持っている "QuarterL" シリーズなんかは、パソコン専門誌にすらロクに記事が載った事もないのに!

 後輩「ソニーのノートって初めてじゃないんですか?」

 私「いや。以前、アップルの "PowerBook" の1機種をOEM供給した事があるし、今でもさるメーカ
   ーにDOS/VノートをOEM供給している。実績はあるんや。せやけど、ソニー・テクトロニクスの
   "TakeNote" を勘定に入れんかったら、自社ブランドでは、たぶん初やろな・・・」

 後輩「で、買うんですか?」

 私「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ・・・・(^^;」

 ほんの2ヶ月前にソーテックのサブ・ノート "WinbookBird" を買ったばかりなのに・・・。しかし、
ソニー・テクトロニクスのノート・パソコン "TakeNote" の入手に失敗して以来、私にとって、ソニ
ーのノートは夢だったのです。

 それから2週間ほど悶々としたあと、出張から戻り、久々に会社へ出勤してみると、さっそく後輩
たちが集まって来て、ソニーのノートを買うのかと問い詰められ、その内のひとりなんかは、ソニー
のノートのカタログを持って来た上に、ご丁寧にも販売価格まで教えてくれました。

 なんだって後輩たちがそこまで興味を抱いているのかと思ったら、どうやら私の "Winbook" を安く
買い取ろうともくろんでいたのです。

 "Winbook" には何ら不満がなかったし、2ヶ月の長期出張を共に戦い抜いて愛着すら涌いていまし
たが、やはりソニーのノートは私にとって特別な意味があり、結局、買い替える事にしました。(^^;

 事情により、それから2週間後に日本橋(大阪の秋葉原)へ行き、前回、"QauterL" 捜索時には、
「パソコンは置いてない」と言われたソニー専門店の『AVIC』に入って見ると、いきなり立看板の案
内付きでソニーのパソコン『VAIO』シリーズが置かれていました。

 入店してから『VAIO』ノートを買って店から出るまでわずか20分。去年の12月、取扱い店をあちこ
ちに問い合わせしまくった挙げ句、約1週間かかってデスクトップの "QL-30" を手に入れた時とは、
えらい違いでした。

 あまりにもあっさり行き過ぎたため、私は『AVIC』の店員に、ひとことボヤきたくなりました。

 私「『VAIO』って、本当の市販品なんですね」

 店員「ええ、普通のDOS/Vですよ」

 私「私、個人的にソニーが好きなもんで、以前、『AVIC』さんにパソコンを探しに来た時は、扱っ
   てないって言われたものですけどね。ソニーがパソコン造ってたって知ってました?」

 店員「"QuarterL" でしょう? 知ってますよ。あれはどちらかと言うと業務用機でしてね。ソニー
    はソニーでも、取扱い部署的にうちは取り寄せが難しいんですよ」

 私「私も手に入れるのに苦労したし、パソコン仲間の間じゃ珍品扱いだし、一時期は絶滅しかけま
   したからねぇ・・・」

 店員「今でも細々とやってるって聞いてますよ」

 爆笑。(私にゃシャレにならんな・・・(^^;)

 私「『VAIO』、売れるといいですね」

 店員「けっこう売れてるんですよこれ」

 ほんとかなぁ、それにしちゃ価格は高いし、値引きも少ない。こんなんで果たして老舗の量販パソ
コン・メーカーに対抗できるのだろうか・・・?