後輩「先輩、ソニーがパソコン出しましたよ」
私「なんやて? ソニーのパソコンなら昔っっっからあるわい! 俺は2台持っとる。余りにマイナ
ーやから世間が知らんだけや! 俺を誰やと思っとるんや? 伊達にソニー・フリークを10年以
上やっとらんわっ!・・・って待てよ、いったいぜんたい何処でソニーのパソコンなんざ見た
んだ?」
後輩「これです」
後輩は、愛読しているメンズ雑誌を取り出しました。
後輩「ノート(パソコン)も出したんですよ」
その記事は、いわゆる最新グッズ情報のページに写真入りで載っていました。なんてこった! 私が
持っている "QuarterL" シリーズなんかは、パソコン専門誌にすらロクに記事が載った事もないのに!
後輩「ソニーのノートって初めてじゃないんですか?」
私「いや。以前、アップルの "PowerBook" の1機種をOEM供給した事があるし、今でもさるメーカ
ーにDOS/VノートをOEM供給している。実績はあるんや。せやけど、ソニー・テクトロニクスの
"TakeNote" を勘定に入れんかったら、自社ブランドでは、たぶん初やろな・・・」
後輩「で、買うんですか?」
私「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ・・・・(^^;」
ほんの2ヶ月前にソーテックのサブ・ノート "WinbookBird" を買ったばかりなのに・・・。しかし、
ソニー・テクトロニクスのノート・パソコン "TakeNote" の入手に失敗して以来、私にとって、ソニ
ーのノートは夢だったのです。
それから2週間ほど悶々としたあと、出張から戻り、久々に会社へ出勤してみると、さっそく後輩
たちが集まって来て、ソニーのノートを買うのかと問い詰められ、その内のひとりなんかは、ソニー
のノートのカタログを持って来た上に、ご丁寧にも販売価格まで教えてくれました。
なんだって後輩たちがそこまで興味を抱いているのかと思ったら、どうやら私の "Winbook" を安く
買い取ろうともくろんでいたのです。
"Winbook" には何ら不満がなかったし、2ヶ月の長期出張を共に戦い抜いて愛着すら涌いていまし
たが、やはりソニーのノートは私にとって特別な意味があり、結局、買い替える事にしました。(^^;
事情により、それから2週間後に日本橋(大阪の秋葉原)へ行き、前回、"QauterL" 捜索時には、
「パソコンは置いてない」と言われたソニー専門店の『AVIC』に入って見ると、いきなり立看板の案
内付きでソニーのパソコン『VAIO』シリーズが置かれていました。
入店してから『VAIO』ノートを買って店から出るまでわずか20分。去年の12月、取扱い店をあちこ
ちに問い合わせしまくった挙げ句、約1週間かかってデスクトップの "QL-30" を手に入れた時とは、
えらい違いでした。
あまりにもあっさり行き過ぎたため、私は『AVIC』の店員に、ひとことボヤきたくなりました。
私「『VAIO』って、本当の市販品なんですね」
店員「ええ、普通のDOS/Vですよ」
私「私、個人的にソニーが好きなもんで、以前、『AVIC』さんにパソコンを探しに来た時は、扱っ
てないって言われたものですけどね。ソニーがパソコン造ってたって知ってました?」
店員「"QuarterL" でしょう? 知ってますよ。あれはどちらかと言うと業務用機でしてね。ソニー
はソニーでも、取扱い部署的にうちは取り寄せが難しいんですよ」
私「私も手に入れるのに苦労したし、パソコン仲間の間じゃ珍品扱いだし、一時期は絶滅しかけま
したからねぇ・・・」
店員「今でも細々とやってるって聞いてますよ」
爆笑。(私にゃシャレにならんな・・・(^^;)
私「『VAIO』、売れるといいですね」
店員「けっこう売れてるんですよこれ」
ほんとかなぁ、それにしちゃ価格は高いし、値引きも少ない。こんなんで果たして老舗の量販パソ
コン・メーカーに対抗できるのだろうか・・・?