1997年02月16日
題目:おもろいゲーム専門店発見!


   昨日、神戸の三宮へ所用で行った際、かつてパソ通でお奨めされた事のある "ボード"・ゲーム
  専門店があったのを思い出し、スター・ウォーズ物の "ボード"・ゲームが存在するかどうか確
  かめるため訪ねて見る事にしました。

   もはや店名すら忘れていたのですが、うろ覚えの記憶を頼りに三宮センター・プラザをうろつ
   いていると、『ギルド』と言う名前のブック/ゲーム店を発見しました。

   確かそんな名前だったなと思いつつ中に入って見ると、ショッピング・ビル内の専門店街にあ
   りがちな1部屋分の広さの書店風の店構えでしたが、ざっと見た所では "肝心の" ゲームは見
   当たりませんでした。

   入り口からぐるりと店内を回ると、入り口からは最も見えにくいレジの横のこじんまりしたス
  ペースに確かに輸入版その物の "ボード"・ゲームと関連書籍はあったものの、数が少ない上に、
  かつてのメジャー・タイトルは、まったく置かれていませんでした。

  『さすがにこの店も "ボード"・ゲームからは撤退しつつあるのか・・・』

  とガックリしていると、ゲーム関連の棚の上の方に10センチ四方の宣伝の紙片が張られているの
  が目に留まりました。いわく。

  『ゲーム専門店 "ギルド" が下記の場所にオープンしました! ゲームに詳しい店員がいるよ!』

  らしき文句が書かれていました。

   さすがのギルドさんも時代の波には勝てず、立地条件の良いセンター・プラザ店の方は、ほと
  んど本屋と化してしまったようだが、まだ "ボード"・ゲームから足を洗うつもりはないらしい。
   やるなぁ。

   とりあえず、そのゲーム専門店とやらに向かいましたが、地図をちゃんと覚えていなかったた
  め1回目のアプローチでは発見する事が出来ず、やむなくプラザ店に戻って地図をしっかりと覚
  え直し、2回目のアプローチでようやく店を発見しました。

   1階の入り口から見ると、狭い階段をまっすぐ登り切った右手に店の入り口がありましたが、
  階段の途中には何やら荷物が無造作に置かれ、階段の壁には、いかにもマニアックなゲームのポ
  スターが貼られており、少々怪しげな雰囲気を醸し出していました。

   アニメから退役して以来、長らく "この手" の店から遠ざかっていた私は、店に入って見るべ
  きかどうか迷いましたが、せっかく三宮へ来ているのだし、手ぶらで帰るのももったいないと思
  い、一気に階段を登って店へと入りました。

   中に入ると、入り口のすぐ左手にレジがあり、髪を後ろで束ねた店員らしき兄ぃちゃんが、い
  かにもマニアそうな人物と立ち話をしていました。

   どうやら店員はレジにいる兄ぃちゃんだけらしく、私を見掛けると愛想よく「いらっしゃいま
  せ」と声を掛けて来たものの、そのまま立ち話を続けていました。

   店内は、幅7〜8メートル、奥行き5〜6メートル程度で余り広いとは言えないものの、壁に
  はびっしりと "ボード"・ゲームや関連書籍が並べられており、ざっとひと回りして見たところ、
  そのほとんどは輸入物の原版でした。

   TVゲーム全盛の現在において脅威的な "アナログ・ゲーム" の品揃えに感心しつつ、スター
  ・ウォーズ関連物を探していると、店の左奥の棚の1段にそれが見つかりました。

   大半は書籍で、ブック版のRPGや追加ストーリー小説のソース・ブックなどがありましたが、
  SLGらしき箱も同じ棚に置かれていました。

   まさに目移りするような光景でしたが、とりあえずSLGらしき箱とブック版SLG、それに
  スローン3部作のソース・ブックを手に取り、レジへと行きました。

   店員の兄ぃちゃんは、未だに立ち話を続けていましたが、私が近づくのを見るとそれを中断し
  て応対し、話し相手の兄ぃちゃんの方は、私の手にあるSWものをちらっと見たあと店から出て
  行きました。

   いかにも "SWフリークでござい" と言わんがばかりの買い物に、店員の兄ぃちゃんに何か言
  われるのではと身構えていましたが、結局、会話もなく、代金を払って品物を受け取り、店から
  出ようとすると、さっきの出て行った立話相手の兄ぃちゃんが本の束を抱えて入って来ました。

   その兄ぃちゃんを避けて横を通り抜けようとすると・・・、

  「スター・ウォーズなんですが・・・」

  突如、兄ぃちゃんが話し掛けて来たので私は驚いて立ち止まりました。

  「これ、棚に置くとこがなかったんで店に出してなかったんですが・・・」

  見ると、兄ぃちゃんが抱えていたのはSW関連の書物でした。

  「とりあえず、ここに置いときますんで・・・」

  兄ぃちゃんは、それを手近な棚に置くと再び出て行きました。なんとその兄ぃちゃんも店員のひ
  とりだったのです。

  「うわ、えらいとこ見られてもうた!」

   私は思わず口走ってしまいました。私をSWフリークと見ての "ネコ・マタ" 攻撃だった分け
  です。なんつー目ざとい!

   兄ぃちゃんが置いて行った書籍は、SWの短編コミックや一種のSWフリーク雑誌などで、い
  ずれも輸入物の原版であり、(私を含めて)フリークにとってはたまらない代物ばかりでした。

  「くそっ!買わにゃしゃーない!」

  私はそれらを手に取ると、口元にかすかな(してやったり的な)笑みを浮かべているレジの兄ぃ
  ちゃんの所へ再び行ったのでした・・・。

   まったく、油断も隙もない店です!しかし・・・、私はそういう店が大好きです。(^^;(えら
  い店を見つけてもうた・・・(^^;)