チャールズ・D・テイラー


◆『空母ニミッツを撃沈せよ』(二見文庫・上、下巻各660円)

  個人的ハマリ度:A(AA、A、B、Cの4ランク評価)

  アラビア海の小島にアメリカがミサイル基地を建設しているのをソ連の偵察衛星が捉えた。ソ連
  首脳部は激怒し、直ちに建設の中止を要求したが、アメリカはこれを拒否。これに対し、ソ連は
  インド洋艦隊をアラビア海へ派遣し、実力でこれを排除しようとするが、アメリカも空母『ニミ
  ッツ』の戦闘グループを派遣してこれに対抗した。その頃、地球の衛星軌道では静かな戦いが始
  まり、米ソ両国はお互いの衛星を破壊し合い、両国ともアラビア海の自国艦隊との通信および行
  動を把握する手段を失ってしまう。本国から完全に孤立してしまった両軍の艦隊司令官は独自の
  判断で行動せざるを得ない事態に陥ってしまったが、次第に緊張が高まる中、ついに戦闘が始ま
  ってしまう。

  【コメント】
   言わばキューバ危機の逆バージョンみたいなストーリーですが、戦力的に劣っているソ連艦隊
   がアメリカ空母機動部隊に挑んでいくのが見ものです。