ジュリアン・J・サヴァリン


タイトル奇 襲
出版社二見文庫
定 価750円
個人的ハマリ度(AA、A、B、Cの4ランクにて評価)
ダイジェスト ソ連邦が解体され、独立した元連邦の構成国に社会的な混乱が広がりつつあ
った頃、一時的なシステムの異常により、あらぬ方向を撮影してしまったア
メリカの偵察衛星が、サハラ砂漠の中に存在する不審な施設を偶然捉えた。
だが、時間を置いて再びその地域を撮影した衛星写真に同施設は写ってはい
なかった。アメリカ空軍はこの施設の情報を得るため同地域に、事実上、迎
撃不可能と言われているSR71ブラックバード高速高々度偵察機を派遣し
たが、施設の上空に達する直前に迫り来る正体不明の高速物体を捉えたSR
71は偵察を断念して引き返す結果になってしまった。続いてアメリカ空軍
はF−117ステルス攻撃機を偵察に派遣したが、F−117は施設上空に達する
前に、いとも簡単に撃墜されてしまった。この事件を脅威と見なしたNAT
Oは、欧州軍統合特殊作戦航空部隊であるノベンバー部隊に同施設の攻撃を
命じた。

コメント ロシアの超極秘兵器が自国内ではなく、わざわざサハラ砂漠の真ん中に設置
されていると言うシチュエーションはいまいち理解出来ませんでしたが、全
体的には良く出来た作品でした。本作は "ノベンバー部隊シリーズ" の第3
作に当たる作品ですが、単作として読んでも十分に楽しめるものでした。ち
なみに、"ノベンバー部隊シリーズ" で邦訳されているのは、他に『大空の栄
冠』があります。
(GK03さん、教えて頂いてありがとうございますm(_._)m)