タイトル | リモート・コントロール |
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出版社 | 角川文庫 |
定 価 | 1048円 |
個人的ハマリ度 | B(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
英国特殊部隊(SAS)上がりの英国秘密情報部員ニック・ストーンは、密 命を受けてワシントンに降り立ったが、任務開始早々に不可解な作戦中止を 命じられた。帰国便が出発するまでの時間を利用して、かつてのSASの同 僚で、軍を退役後、アメリカへ渡ってDEAに勤務していたケヴ・ブラウン に会おうと思いついたニックは、電話でアポを取り、ゲヴの自宅へと向かっ た。だが、到着した彼がそこで見たものは、惨殺されたケヴ一家の姿だった。 ニックは、ケヴの機転で隠れていたおかげで唯一、難を逃れた7歳の娘ケリ ーを連れて家を離れたが、支援を求めて状況を報告したのを最後に、なぜか 英国情報部はニックとの連絡を断ってしまった。それと同時に、謎の追っ手 が現れ、警察にも追われる立場になってしまったニックは、ケリーを連れて アメリカ国内で逃亡生活を送る事態に陥った。 |
コメント |
いわゆる "ハメられもの" 作品です。サスペンス小説なので派手なドンパチ はありませんが、外国の地で絶望的な状況に追い込まれた主人公ニックの立 ちまわりは見ものでした。作者であるアンディ・マクナブは元SAS隊員で あり、世界各地での作戦に従事した上に湾岸戦争にも参加し、部下8名を率 いて死闘を潜り抜けて殊勲章や戦功勲章を授与された強者だけあって、作品 中のニックの行動描写も実にリアルでした。 |