タイトル | ファイアー・アロー奪回作戦 |
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出版社 | 早川書房 |
定 価 | 900円 |
個人的ハマリ度 | AA(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
地中海に展開するアメリカ海軍第6艦隊への補充要員および面会の家族を運 ぶためにアメリカ海軍がチャーターしたワールド・エアウェーズのDC−8 旅客機がアブ・サラーム派を名乗るテロリスト・グループによってハイジャ ックされ、リビアに強行着陸させられる事件が発生した。リビア政府は本事 件への関与を否定したが、アブ・サラーム派の保護を表明し、事態は単なる ハイジャックから国家レベルの問題へと発展した。テロリスト・グループは、 リビア政府を通じ、イタリアに拘束されているグループのリーダーおよびク ウェートに拘束されている仲間の48時間以内の釈放を要求し、これが入れら れない場合は、人質を射殺すると通告した。アメリカ合衆国大統領は、軍に 対して奪還作戦の立案を命じると共に外交交渉によってリビアに圧力をかけ、 時間稼ぎを図ったが、時間は切れ、ついに最初の人質が射殺されてしまった。 |
コメント |
久々に個人的ハマリ度AA級の作品とお目にかかりました。この手の作品は、 軍事的な描写はよく書けていても、政治的な駆け引きの部分で無理があったり、 まとまりが無かったりするものですが、本作品はその部分がよく書けていて、 政府関係の登場人物の個性がよく出ていました。個人的には、トム・クランシ ーに匹敵する面白い作品に感じました。 |